ディグニティセラピー News


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【講座】證大寺様 第2回ディグニティセラピー・ワークショップ(2019/7/24)


 江戸川区に本堂のある仏教寺院 證大寺様にて、住職含め僧侶、職員の皆様向けに、ディグニティセラピーのワークショップを開催いたしました。

 2019年4月24日の第1回に続き、今回が2回目となります。

 證大寺様は、別名「手紙寺」として親しまれており、生前から自身のこととして、あるいは亡くなった後ご家族が葬儀や法要を通して本人に想いを伝えるものとして、手紙を綴ることを大切にして来られたお寺です。その支援をする役割として、相談員の育成にも力を注いでおられます。

 これまで住職や職員の方4名が援助者養成基礎講座をご受講くださったご縁から、「親子で学ぶいのちの授業」や「Death Over Dinner」などの企画をご一緒させていただいておりますが、もともとは「プロフェッショナル」をご覧くださり、そこでご紹介していたディグニティセラピーとの親和性を感じて、ご関心をお寄せくださったことが始まりでした。

 必ずしもディグニティセラピーそのものを行っていくということではなく、すでに行っていらっしゃるお寺での取り組みをよりよいものとしていくためにまずは現状それぞれの取り組みの意義を知ることからはじめています。

 

 今回は、お忙しいなか、21名の方が6時間大変熱心にご参加くださいました。
 前半は、前回の理論編を踏まえて実践的なペアワークを実施。
 後半は、もともとお寺で一部の担当者が行っている「人生のあゆみ」で一人ひとりが大切にしていることを言語化したうえで、亡くなった大切な人の写真をともに眺めながら、お話を伺った上で、葬儀・法要などでご紹介する言葉としてつむいでいくワークを、證大寺様主導で実施されました。

 何名かのご感想です。

  • このような取り組みは、ラストレター、人生のあゆみ、仏事支援に大きくいかせることはもちろんだが、参詣者に対するお寺の大事なあり方として生かせていけることと思われるし、本来のお参り、故人との出合いなおしの実践において大いに活用していけることではないかと思います。

  • 今回の研修では、話す相手がいる、聞いてくれる人がいる。この存在が非常に重要であり有効だと改めて体感しました。実際に職員より、自分で書くよりも内なる想いを引き出してもらい深堀でき、纏めてもらった手紙も想像以上によく出来ていたと仰っておりました。当院の仏事支援相談員もこの方法でご契約者 さまに話を伺うことでラストレターを書いてくださりさらなる向上につながるのではないかと思いました。

  • 人によって尊厳に対する考え方が違うことをはっきりと確かめられたことはとても良かった。違いが表れたのは、その人の人生をどのように送ってきたか(家庭や職場における役割など)がとても影響しているように感じた。法務にあたっては、初めて会った方でもどういう人柄でどう接すべきかその都度対応しなければならない。その人の「尊厳」が何か感じ取れることができれば、関係性を築いていく時にうまくいくのではと思うので、今日の経験が今後に活かせると思う。

  • 僧侶として、出遇いなおしの場面、また今後人生のあゆみをヒヤリングしていく上で、風景を思い描いていただくという点は大変参考になった。お墓持ちさまやだれかと向かい合って話をしていく全ての場面で活かせると思う。

 

 證大寺様はもともと西暦800年代、飢餓や疫病により路傍で失われていく命を人間らしく看取る場所として大宰府に建立された「続命院」に起源を持つそうです。看取りについても学びを深めていきたいと、真摯に学ばれる姿が印象的でした。

 人生の最終段階を迎えるご本人やそのご家族の生前、そして亡き後、長きにわたり尊厳を守っていくことを、医療や介護に携わる私たちも、今後もともに学んでいくことができたらと願っております。


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