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コラム42:ペットが繋ぐ絆:家族、そして地域へ


NPO法人 HALAW(ホッカイドウ・アニマル・ロー)代表理事
行政書士 オフィス プライム・アイ
行政書士/動物法務士/愛護動物取扱管理士
(ELC第44回生)

今井 真由美さま

●ペットも命ある大切な家族

 一昨年ある雑誌に「ペットは第5の家族」という記事が掲載されました。

※親・兄弟姉妹・配偶者・子どもそして第5にペットと呼ばれています。(週刊東洋経済2016.9.10号)

 長きに渡り家族の一員として暮らすペットは伴侶動物、あるいはコンパニオンアニマルと呼ばれることもあり、飼い主様にとって大切な存在です。

 私も猫3匹と暮していますが、結婚後、猫と暮らす生活は26年間となり、今まで4匹の猫を看取りました。

 一代目の猫(20才)の闘病生活中に、夫が「同時に夫婦が事故に遭遇した場合、残された猫4匹はどうなるのか?」と言った一言から、猫の命と将来を守れるのは飼い主である私たち夫婦であることに気付かされ、その後調べて、「ペット信託®」の存在を知ることになりました。 

 また当時の私は、母の遠距離介護、仕事、行政書士資格の勉強と多忙な生活の中で、猫の闘病生活と向き合うことは容易なことではなく、言葉が話せない猫の気持ちに寄り添い支えることの難しさを痛感いたしました。

 ●「ペット信託®」の専門家へ

 私は行政書士事務所を開業後、飼い主としての経験を何かに繋げたい想いから、北海道で初めて「ペット信託®」を専門とした行政書士となり、飼い主様と向き合っております。

 「ペット信託®」は、飼い主様の何らかの事情で(施設へ入所、病気、お亡くなりになったときなど)家族の一員であるペットと暮らせなくなった時に備えて、飼い主様が元気なうちに新しい飼い主様にペットと飼育費を託す信託法に基づいた契約です。

 つまり、「ペット信託®」は契約の一種ですので、契約時に判断能力がない場合は契約することができません。(未成年者・成年被後見人若しくは被保佐人の方は新しい飼い主様になることはできません。信託法第7条)

 契約時におけるペットの年齢や飼い主様のご希望に応じて、新しい飼い主様が複数登場する場合もございます。

 「ペット信託®」契約締結後、飼い主様がペットを看取った場合には新しい飼い主様に託した飼育費は飼い主様に戻すことができます。

 よく飼い主様から「新しい飼い主さんを紹介してくれるの?」というご質問があります。今まで私が関わった「ペット信託®」は、飼い主様が新しい飼い主様をお決めになられていることが多いです。

 私は、飼い主様に情報を提供することはできても、実際に新しい飼い主様をお決めになるのは飼い主様だと思っています。なぜなら、冒頭にもあるようにペットは家族の一員である存在だからです。

 「ペット信託®」は命を繋ぐ証として、飼い主様の想いを形にすることが私の仕事です。

※「ペット信託®」は、商標登録されていますので、使用にご注意ください。

 

 ●ペットの存在は生活の支え

 母の病気は、パーキンソン病で50代に発症し、その数年後レビー小体型認知症も。母も私と同じく猫好きです。しかし、パーキンソン病が分かったとき、当時の主治医から、転倒するリスクがあるためペットの飼育は無理であると言われ、母にとって支えである猫との暮らしを諦めるしかありませんでした。


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