第33回「エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座」(横浜)

  • 開催レポート

9月10日(土)・11日(日)、横浜(上大岡)でエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を開催いたしました。当日は64名の皆さまにご参加いただきました。開催にあたり、当日の運営面で多くのご協力をいただきましたことを心より御礼申し上げます。 

参加者

64名の方にご参加いただきました。

職種の内訳は、看護師44%、医師9%、介護支援専門員8%、介護職8%、リハビリテーション職6%、ソーシャルワーカー3%、寺院職員3%、薬剤師3%、その他16%でした。その他職種には管理栄養士、心理職、相談員、保健師、治験コーディネーターなど、多彩な職種の皆さまにご参加いただきました。

地域別では開催地の神奈川および東京、千葉、埼玉などの周辺地域以外に、北海道、岩手、茨城、栃木、群馬などの東日本が目立つ一方、西日本からのご参加者もいらっしゃいました。

講座の様子

協会理事であり、横浜で在宅診療を行うめぐみ在宅クリニック院長の小澤 竹俊が、2日間の講師を務めました。


2日間の講座では、以下の要素を学びます。

  • 課題背景(2025年問題に備えて)
  • 人生の最終段階に共通する自然経過
  • 苦しむ人への援助と5つの課題
  • 意思決定支援
  • 自宅・介護施設で求められる症状緩和
  • 多職種連携で「援助」を言葉にする(マクロ)
  • 1対1で対応する(ミクロ)

ただ受け身で聞くのではなく、ロールプレイや事例検討のためのグループワーク、学んだことの振り返りなど、ほとんど休む間もなく、口と手をたくさん動かしていただきました。

懇親会

終了後、半数の方が懇親会にご参加くださいました。

 

受講者の生の声(後日)

受講後、職場に戻って実践していらっしゃるみなさまの声をお聴きしました。

岡本信也さま、医師
埼玉石心会病院 緩和医療科(埼玉県)

 長年、緩和ケアの臨床にたずさわってきました。今年還暦になり、自分自身のケアをあらためて振り返ってみようと思い、参加させていただきました。


 養成講座で得られたことは、今までは反復・傾聴の大事さはわかっていましたが、その後どうするのか、それが疑問となっていました。講座の中で、その答えとして、「問いかけ」がありました。そのノウハウが学べたことは大きな収穫でした。また、講座の中で「患者さんが穏やかであることが何よりも大事」ということが強調され、日々の臨床の中で悩んでいる自分にとっては、腑に落ちた気がしました。


 現場で実践していることは、今さらですが、「患者さんが穏やかであること」に重きをおくようになりました。いろいろ考えすぎてしまうことも多かったので….。あと、ロールプレイでも感じましたが、実際では「問いかけ」のタイミングが難しいですね。まだ、スタートに立ったところという感じです。


 反復・傾聴が大事なのは理屈でわかっているけど、具体的にはどうしたらいいの?という方にはお勧めです。特に「問いかけ」あたりが気になる方には最適です。

添田遼さま、リハビリテーション職
医療法人社団 三喜会 鶴巻温泉病院(神奈川県)

 私は現在緩和ケア病棟で勤務しています。現場では非常に厳しい場面に立ち会ったり、返答に悩む質問をいただいたりすることがあります。日々、自信をなくし、自分の技術に疑問を感じていました。そんな中で小澤先生の講座を知り、受講しました。


 講座では、知識だけではなく、繰り返しの実践から会話のコツを学ぶことができました。また、自分だけではなく、同じように悩み、立ち向かっている仲間がいることを知りました。


 現場に戻ってからは、今までと同じように悩み、考えている日々が続いていますが、受講する前とは明らかな違いを感じています。それは、「こんな私でも大丈夫」と一歩踏み出すための自信をもてていることです。これはこの講座を受講したからこそ、気づき、得たものです。知識も技術もまだまだ、これからですが、一歩踏み出し続ける姿勢を忘れず、仲間とともに成長していけたらと思います。

平居義裕さま、医師
関東労災病院 呼吸器内科(神奈川県)

 日本緩和医療学会に参加した際に何気なく手にしたパンフレットが運命的な出会いのはじまりでした。緩和ケア指導者研修会受講終了後も、もやもやとした、すっきりしない感情を抱きつつ、チームとして活動を続けていた日々。そんな気持ちをすっきり解決してくれた本講座は、2日間でしたが、心地よい疲れと実りある講義内容でした。

 死を前にした人たちに私たちができること、「わかってくれる人」に私はなりたい、なろうという熱いメッセージを感じる、懐かしのメロディーを交えての小澤先生の講義は最高でした。当院は急性期病院ですが、ガン末期の患者さんも入院しています。今回学んだスキルは日常臨床に十分応用できる内容であり、現在、実臨床現場で以前よりも自信を持って対人援助できている自分を振り返り、今後は、できる限り当院スタッフにも本講座のエッセンスを伝えていきたいと思う気持ちでいっぱいです。小澤先生をはじめ当日関わってくださったスタッフの皆様に感謝申し上げます。

まとめ

横浜には様々な地域から参加者が集まりますが、神奈川県では認定ファシリテーターの皆さまにより、受講後に継続的に学びを振り返り、交流する場が設けられています。

協会としては2日間の講座を提供して終わりではなく、受講した方がさらに理解を深め、実践し、振り返り、自らと周囲を進化させていく、そんなお手伝いができたらと願っております。

次回は、9月16日(土)-17日(日)、仙台開催をレポートいたします。

 

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