看取りへの「苦手意識」から「関わる自信」へ

エンドオブライフ・ケア
援助者養成基礎講座

End-of-Life Care Supporter’s Basics

直近で開催予定の講座

  • 3月7日(木)~19:30〜22:00

    オンライン

  • 3月24日(日)09:00〜17:30

    福岡県 / オンライン

  • 4月21日(日)09:00〜17:30

    大阪府

  • 4月28日(日)09:00〜17:30

    東京都

  • 5月12日(日)09:00〜17:30

    オンライン

  • 5月16日(木)~09:00〜09:00

    オンライン

このような課題感をお持ちの方におすすめします

  • 「なんでこんな病気に」「迷惑かけてばかり」「あなたにはわからない」という言葉にどう答えたらよいか
  • 家族として/専門職として、何もできなかった後悔・無力感・喪失感
  • 医療や介護の専門職ではない自分にできることがあれば学びたい
  • 看取りや終末期のケアに関わる資格を取得したい
  • いろいろ学んでいるが現場で活かしきれていない
  • スタッフや学生に看取り対応をどのように伝えればよいか

動画でわかる
エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座

人生の最終段階にある人やその家族と、あなたはどのように関わりますか?

日に日に食事が少なくなり、やがて寝ついていく人と、どのように関わってよいかわからない援助者が、
自信を持って関われるようになることを目的として、この講座を企画しました。

苦手意識
  • 「死にたい」と言われ、返す言葉が見つからない
  • もっと自分にできることがあるのではないか…
  • 看送った後の喪失感…
関わる自信
  • 反復・沈黙・問いかけを交えた援助的コミュニケーション
  • 多職種連携で援助を言葉にする
  • 支える人の支えを知る

学習目標

講座では、人生の最終段階に共通する自然経過や意思決定支援の基礎知識を学びます。
さらに、援助的コミュニケーションについて、ロールプレイを交えて学んだ上で、
エンドオブライフ・ケアの中でも特に難しいとされるスピリチュアルペインに対するケアについて、
1対1での対応方法から多職種連携で行う支援方法まで学びます。

医療・介護の資格は必要としません。

開催実績

講座開催数

179

受講者数

8,352

認定援助士数

1,385

エンドオブライフ・ケア協会主催の公開講座と、各地と共催のインハウスを含む。

私たちが考える“援助”とは?

私たちは、“援助”を「本人と家族が穏やかな表情になること」と考えています。講座では、以下のような場面で、本人や家族に対して自分(チーム)に何ができるかを学ぶことができます。

事例紹介

42歳のAさん。末期癌と診断され、担当医から、あと2-3ヶ月と伝えられました。すでに積極的な治療は困難な状況です。Aさんは、自宅で家族と過ごしたいという希望があります。夫と、9歳の娘、7歳の息子たちです。自宅に戻るにあたり、医療、介護のチームに加え、Aさんの中学・高校の友人達が、在宅療養の手伝いをしたいと希望されました。

ある日、その仲間が一同に集まり、作戦会議を開くことになりました。 集まった人達は、決して医療や介護を専門とする人達ではありません。そのような不特定多数の善意ある人達を前に、これから何を目標にAさんとその家族に関わるとよいのか、わかりやすい言葉で伝えることが課題です。

”援助を言葉にする”とは

いろいろな考え方があるでしょう。ただ、言えることは、どれほど最善を尽くしても、病気は進行し、歩くことができていたAさんの歩ける距離は、やがて短くなるということです。つまり、外出が難しくなり、家の中も自由に歩けなくなり、そして家事ができなくなり、お風呂に1人で入ることもできず、ついにはお手洗いに1人で行くことが難しくなります。

この状況で、何をしたらよいか、“援助を言葉にする”ことができるでしょうか?

限られたいのちと向き合うとき、こだわってきたことは、顔の表情です。つまり、何があると、本人と家族が穏やかな表情になれるのだろうか?という意識を持つことです。

一般的ですが…

  • 痛みがないこと
  • 希望する場所で療養すること
  • そばに安心できる家族がいて、信頼できる医療・介護の人達がいて、わかりあえる友人がいること
  • 誰かの役に立てること
  • たとえ1つひとつできなくなったとしても、尊厳が守られること
  • こだわってきた何かを、信頼できる誰かにゆだねられること
  • わかってくれる誰かとのつながりを感じることができること
  • 死を越えた将来の夢を持つことができること(天国から見守ることができる…など)

もっとたくさん挙げることができますが、このような意識を持つだけで、何をすると良いのかが見えるだけではなく、言葉にし、チームで共有し、そして具体的に1人ひとりが関わることができるようになります。

わかってくれる人がいるとうれしい

ただ1つだけ注意点があります。苦しんでいる人は、誰にでも心を開くわけではないということです。どれほど専門の資格を持っていたとしても、一方的な説明をしたり、どれほど親しくても、励ましだけで関わったりする人には、距離を置くことでしょう。

苦しんでいる人は、自分の苦しみをわかってくれる人がいるとうれしい

この対人援助の基本を押さえないと、たとえ温かな気持ちを持っていたとしても、その想いは空回りになることでしょう。

エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座では、チームとしての具体的な関わり方を学ぶだけではなく、1対1のロールプレイを通して、死にたいというマイナスの気持ちに対しても誠実に関わることを学びます。学生も参加を歓迎します。

苦手意識
  • 「死にたい」と言われ、返す言葉が見つからない
  • もっと自分にできることがあるのではないか…
  • 看送った後の喪失感…
関わる自信
  • 反復・沈黙・問いかけを交えた援助的コミュニケーション
  • 多職種連携で援助を言葉にする
  • 支える人の支えを知る

学習内容

人生の最終段階に共通する自然経過

苦しむ人への援助と5つの課題

  • 援助的コミュニケーションの基本
  • 苦しみをキャッチする
  • 支えをキャッチする
  • どのような自分であれば相手の支えを強めることができるかを知り実践する
  • 自らの支えを知る

意思決定支援

多職種連携で「援助」を言葉にする(マクロ)-事例検討

1対1で対応する(ミクロ)-ロールプレイ

講師

いずれかの講師が担当いたします。日程ごとのお申込みページをご参照ください。

小澤 竹俊

エンドオブライフ・ケア協会 代表理事/めぐみ在宅クリニック院長

1963年東京生まれ。世の中で一番、苦しんでいる人のために働きたい と願い、医師を志し、1987年東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。1991年山形大学大学院医学研究科医学専攻博士課程修了。救命救急センター、農村医療に従事した後、1994年より横浜甦生病院内科・ホスピス勤務、1996年にはホスピス病棟長となる。2006年めぐみ在宅クリニックを開院、院長として現在に至る。「自分がホスピスで学んだことを伝えたい」との思いから、2000年より学校を中心に「いのちの授業」を展開。2013年より、人生の最終段階に対応できる人材育成プロジェクトを開始し、多死時代にむけた人材育成に取り組んでいる。

久保田 千代美

エンドオブライフ・ケア協会 理事/Chiyomi Kubota Care研究所

1982年看護師免許取得後、JA広島総合病院在職中にホスピスケアに関心を持つ。1996年奈良に暮らしを移し、PTA活動をはじめとした地域貢献をする。2004年介護支援専門員、2006年より訪問看護に従事、2010年より看護学校専任教員となる。在職中、全国の「暮らしの保健室」をテーマに調査研究、2018年大阪教育大学大学院にて学術修士取得。2019年独立、研究所を開設。研究・教育・対話を大切にした活動を行っている。2016年エンドオブライフ・ケア協会認定ファシリテーターとなり全国の教育機関、医療や介護施設での学習会や子どもから一般に向けていのちの授業を行っている。2020年第6回奈良のお薬師さん大賞(奈良県知事表彰)受賞。

講座の3つの特長

1

現場ですぐ使える

本を読むだけでは泳げるようにはなりません。「死にたい」などのマイナスの気持ちを話す人と1対1で対話するポイントを、一歩一歩身につけていきます。ともに学ぶ多様な背景の仲間と、安心安全の場で練習しお互いフィードバックを贈り合うことで、現場で実践する上でのコツと勇気を得ることができます。

2

現場で学び続けるポイントがわかる

表面的にやり方を学ぶだけでは、多様なケースに対応することが難しいかもしれません。研修では、何をゴールにするとよいのか、根底にある考え方を、ロールプレイや事例検討などを通して繰り返し学びます。これにより、現場での実践を通して、自ら学び続けることができるようになります。

3

生涯学び続けることができる

解決困難な苦しみとの関わり方を学んでいくと、子どもから高齢者まで、生きることの本質には共通点があることに気づいていきます。そして、この学びは、誰かの支えになりたい思いで学んでいる自分自身にこそ必要な支えであることを実感したとき、日常の様々な場面に応用するようになります。

メディア・論文にも掲載されています

メディア掲載

論文掲載

受講者の声

  • 考え方が変わりました

    援助者として、相手を理解して、支えて、問題を解決して、と今まで考えていたことが、自分に焦りや苦手感を与えていたということがわかり、考え方が変わりました。

  • 介護の仕事に自信

    今まで看取りについての研修や講演は、医療従事者向けばかりでした。介護職でも理解できる言葉で教えて頂き、介護職も最期に係わることができる大切な仕事なのだと自信を持つことができました。

  • 相手から見てわかってくれる人に
    なる

    何とかチカラになりたいと思いながら、どうすることも出来ない無力感を感じてました。励ましやアドバイスはいらない、その方からみてわかってくれる人になればよいのだと思えました。反復、沈黙、問いかけを活かしていきます。

  • 頭でわかることと実践は違う

    今までいろんな講座に参加しましたが、参加しただけでわかった気になっていて、現場で活かさないままということが多かった。でもこの講座では実践していくための方法を学べた。

  • 自分の人生経験も豊かに

    仕事での勤務経験以外に、自分も病気をしたり闘病の末亡くなった家族や友達がいたり、生きること人生について学ぶことができました。相手と向き合うには、自分の人生経験そのものを豊かにすることが大切だと思った。

  • 重たいテーマに前向き

    終末期にある患者やその家族との関わり方、会話の仕方、キーワードなど、なんとなくわかっていた気がしていたことが言葉にできたことで、間違ってはいなかったという安心感と、他の人にも伝えられる(仲間が増やせる、教育できる)期待感が持てて、重たいテーマに、前向きになれました。

  • 看護・介護の専門職ではないが
    参加を決意

    看護や介護の仕事でないのにいいのかな、という気持ちはありました。でも、本に書いてあることが、今までなんとなく思っていたことが言語化されて、方法の提示をしてくださっていることに感銘を受け、参加を決意しました。

  • 小2の息子が反復

    「今日はどんだけ嬉しかったんかわからん。本当に嬉しかった。」とつぶやくと小2の息子が「嬉しかった。そう思うんですね。」と返してきて、思わず「そうなんですよ!えっ・・・なんで知ってるん?!」という会話がありました(事前学習の動画を聴いて覚えていたため)。

受講者の変化

医師として治せなくても
「わかってくれる人」に、私はなりたい

宇田 真記さま(医師)

BEFORE
  • 「もっと治療したかったのに、主治医にここを紹介された。」「こんな若い先生に、私の苦しみなんてわからない。」目の前で苦しむ患者さんが吐き出す言葉に、答えがみつからない。
  • 在宅緩和ケアをしたくて地域医療を選んだのに、自分は役に立てているのか。自分の中の無力感や敗北感。
  • それまで学んだ緩和ケアの知識や研修は、現場では何の武器にもならなかった。
AFTER
  • 「力になりたい、何とか楽にしてあげたい」と一生懸命に薬を選ぶことは大切。患者さんにとって、わかってくれる人になることはそれ以上に大切。医師や専門職でなくても誰でもできる大きな可能性を感じた。
  • 「看取りが近い方にどう関わればいいのか怖い」といういくつもの声。以前の自分と重なり、ELC愛媛を立ち上げた。
  • 愛してやまないこの地域で、ユニバーサル・ホスピスマインドを広め、優しさが繋がる地域コミュニティを作りたい。

役に立てなくて苦しかった自分が、
それでも介護士として学び続ける理由

津野 采子さま(訪問介護士/所長)

BEFORE
  • 介護士だから、簡易な資格で医療のこともわからず力になれないと思っていた。
  • あるとき利用者さんから言われた言葉「あなたは元気よね、お子さんの未来、見れるもんね・・・」、「何も悪いことしてないのになんでこんなこと(病気)になったのか・・・」。何も答えられなかった。
  • 役に立ちたいと強く思い、そうでなければ価値がないから、介護をやめようかと悩んだ。
AFTER
  • 資格や仕事ではなく、人として関わること、解決できない苦しみから逃げずに、そこにいたいと感じるようになった。
  • 役に立つことや、解決することだけが素晴らしいのではなく、たとえそれができなくても関わり続けることが本当の力と学んだ。それでいいと自分を認めてくれる仲間ができた。
  • 役に立ちたいという自分主体の考えから、相手を主語にして、人を大切に思うことの意味を考えられるようになった。

初回受講までの流れ

本講座の受講日程を選び申し込む

オンラインまたは対面で受講する本講座の日程を申し込み、お支払いを完了します。

※受講料には1年間の年会費が含まれており、講座開始日から1年間、自動的に会員となります。
※学生割引やリピーター割引があります。
※eラーニングの受講料を含みます。

eラーニングを受講する(本講座当日まで)

自身のペースで、本講座当日までに視聴を完了します。

※eラーニングのみ受講されたい方は以下のボタンからお申し込みください。

eラーニングのみを申し込む

書籍を購入する

テキスト(書籍)を購入し、軽く目を通します。
(『死を前にした人にあなたは何ができますか?』(医学書院))

ワークシートをダウンロードする

使用するワークシートをダウンロードします。
(必要に応じて印刷し、当日は筆記用具もご用意ください)

本講座に参加する

受講日当日、本講座に参加します。

受講形式

2つの形式があります。

  • 1日(土日祝7.5時間、対面またはオンライン)
  • 3日間(平日夜2.5時間、オンラインのみ)

場所

3つの場所があります。

  • メイン会場:講師がいる会場です。
  • サテライト会場:講師とオンラインでつながり、講義を受けたり、ファシリテーターの進行のもと、演習にご参加します。
  • オンライン:一人一台パソコンなどの端末を用意し、「Zoomミーティング」を利用して、各自の場所から接続します。

よくいただくご質問

法人として研修を申し込むことはできますか?

エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を、職員研修としてぜひご利用ください。公開講座へ6名以上同時にお申込みいただける場合、法人価格でご提供させていただきます。詳しくは事務局までご相談ください。

対象者を限定して研修を開催することはできますか?

同じ組織や職域、地域等、対象者を限定して参加者を募集・開催する「インハウス研修」のご依頼も承ります。「インハウス研修」とは、各組織や地域に事務局を置いていただき、募集から運営までを独自に行っていただくことにより、参加する方にとってはより安価に受講することができ、また、共通言語を持つことで、組織や地域内の繋がりを強めることが可能となります。「インハウス研修」は、1開催あたり目安として20名以上のご参加にて承ります。詳しくは事務局までご相談ください。

家庭での介護経験はありますが、医療介護職ではありません。参加できますか?

医療介護職ではなくてもご受講いただけます。これまでも、家族の介護経験者や、これからのことを考えて学んでおきたい方や、こうした活動を応援したい方など、業界業種問わずご参加いただいております。事例検討やロールプレイを行う際、不安のある方はスタッフがサポートいたしますのでお声がけください。意思決定支援など、ある程度専門的な分野を含むものであることはあらかじめご了承ください。

再受講可能ですか?

リピーターとしてご受講いただくことができます(リピーター枠)。また、ファシリテーターの認定を目指す方は、ファシリテーター候補者としてご受講いただくことができます(ファシリテーター候補者枠)。いずれも会員であることなど、いくつか前提がありますが、対象となる方は受講料が割引となりますのでぜひご利用ください。援助士認定前であっても、ファシリテーター候補者枠でお申込みいただくことは可能です。

受講後のステップ

エンドオブライフ・ケア認定援助士

限られたいのちと誠実に関わるスペシャリストです。援助者養成基礎講座を受講後、課題レポートを作成・提出し、一定の基準を満たすと認定となります。
たとえ解決が難しい苦しみを抱えたとしても、何があると本人と家族、そして援助者たちが“穏やか”になれるのか、援助を言葉にすることができ、多職種チームのリーダーとなることができます。

詳細を見る

認定ELCファシリテーターとして学習会の開催

限られたいのちとの関わりから学んだことを、自ら伝えたり、学びや気づきを促すプロフェッショナルです。法人内や地域コミュニティでの学習会や講演会で講義をしたり、グループワークなどをファシリテートすることができます。
また、現場において、カンファレンスの進行、1対1の対話やフィードバックなどに役立てることができます。ファシリテーターはお互いから学び合うことを大切にするため、繰り返し養成講座(無料)やイベントに参加することができます。

詳細を見る

さらに学びたい方へ

ディグニティセラピー

終末期患者の「尊厳」に関わる30年にわたる研究に基づく精神療法的アプローチ。対話を通して、自分にとって最も大切なことを明らかにします。その言葉は、大切な人に憶えていてほしい「私」からのメッセージとして文書にすることで、世代を超えて継承していくことを可能にします。ワークショップで実践的に学びます。

看取り期のコミュニケーション

いよいよお迎えが近くなると、本人との会話は難しくなっていきます。たとえ、本人と会話をすることが難しくても、本人も家族も穏やかになれる対話の方法があります。それは、医療を専門としない介護職や、事務職の方も、本人の尊厳を意識して関わることができる援助のひとつです。短時間で学びます。