エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座

End-of-Life Care Supporter Basics

看取りへの「苦手意識」から「関わる自信へ」

 人生の最終段階にある人やその家族と、あなたはどのように関わりますか?

 日に日に食事が少なくなり、やがて寝ついていく人と、どのように関わってよいかわからない援助者が、自信を持って支援にあたれるようになることを目的として、この講座を企画しました。

 講座では、人生の最終段階に共通する自然経過、自宅・介護施設で求められる症状緩和や、意思決定支援の基礎知識を学びます。さらに、援助的コミュニケーションについて、ロールプレイを交えて学んだ上で、エンドオブライフ・ケアの中でも特に難しいとされるスピリチュアルペインに対するケアについて、1対1での対応方法から多職種連携で行う支援方法まで学びます。

 これらの結果、解決が困難な苦しみを抱えた人に接しても、“援助を言葉にする”ことで、一人ひとりが自信を持って人生の最終段階にある人と関われるようになることを目指します。
※医療・介護の資格・知識は必要としません。

学習内容

  • 課題背景(2040年に備えて)
  • 人生の最終段階に共通する自然経過
  • 苦しむ人への援助と5つの課題
  • 意思決定支援
  • 自宅・介護施設で求められる症状緩和
  • 多職種連携で「援助」を言葉にする(マクロ)-事例検討
  • 1対1で対応する(ミクロ)-ロールプレイ

受講前提

 受講前提として、医療・介護の知識は必要としません。しかし、受講生自身が患者役としてロールプレイを実施したり、人生の最終段階を迎えた人の事例に対して、援助を言葉にする事例検討を行います。そのため、人生の最終段階を迎えた人とその家族の支援にあたる覚悟を必要とします。受講内容に、グリーフケアを含むため、ご自身の深い悲しみが癒えていない方は、ご自身の判断で受講されてください。

受講形態

  • A. 集合研修(現在、集合研修は開催を中止し、オンラインで開催しております
  • B. オンライン(事前にeラーニングで知識部分の自己学習を行ってください)
  • eラーニングのみの受講も可能です。ただし、ロールプレイや事例検討など、演習は含まれておりません。

私たちが考える“援助”とは?

 私たちは、“援助”を「本人と家族が穏やかな表情になること」と考えています。講座では、以下のような場面で、本人や家族に対して自分(チーム)に何ができるかを学ぶことができます。


■事例紹介

 42歳女性のAさん。末期癌と診断され、担当医から、あと2-3ヶ月と伝えられました。すでに積極的な治療は困難な状況です。Aさんは、自宅で家族と過ごしたいという希望があります。ご主人と、9歳の娘さん、7歳の息子さん達です。

 自宅に戻るにあたり、医療、介護のチームに加え、Aさんの中学・高校の友人達が、在宅療養の手伝いをしたいと希望されました。ある日、その仲間が一同に集まり、作戦会議を開くことになりました。

 集まった人達は、決して医療や介護を専門とする人達ではありません。そのような不特定多数の善意ある人達を前に、これから何を目標に、Aさんとその家族に関わるとよいのか、わかりやすい言葉で伝えることが課題です。

■援助を言葉にする

 いろいろな考え方があるでしょう。ただ、言えることは、どれほど最善を尽くしても、病気は進行し、歩くことができていたAさんの歩ける距離は、やがて短くなるということです。つまり、外出が難しくなり、家の中も自由に歩けなくなり、そして家事ができなくなり、お風呂に1人で入ることもできず、ついにはお手洗いに1人で行くことが難しくなります。

 この状況で、何をしたらよいか、“援助を言葉にする”ことができるでしょうか?

 限られたいのちと向き合うとき、こだわってきたことは、顔の表情です。つまり、何があると、本人と家族が穏やかな表情になれるのだろうか?という意識を持つことです。

一般的ですが…

  • 痛みがないこと
  • 希望する場所で療養すること
  • そばに、安心できる家族がいて、信頼できる医療・介護の人達がいて、わかりあえる友人がいること
  • 誰かの役に立てること
  • たとえ1つひとつできなくなったとしても、尊厳が守られること
  • こだわってきた何かを、信頼できる誰かにゆだねられること
  • わかってくれる誰かとのつながりを感じることができること
  • 死を越えた将来の夢を持つことができること(天国から見守ることができる…など)
もっとたくさん挙げることができますが、このような意識を持つだけで、何をすると良いのかが見えるだけではなく、言葉にし、チームで共有し、そして具体的に1人ひとりが関わることができるようになります。

■わかってくれる人がいるとうれしい

 ただ1つだけ注意点があります。苦しんでいる人は、誰にでも心を開くわけではないということです。どれほど専門の資格を持っていたとしても、一方的な説明をしたり、どれほど親しくても、励ましだけで関わったりする人には、距離を置くことでしょう。

 苦しんでいる人は、自分の苦しみをわかってくれる人がいるとうれしい

 この対人援助の基本を押さえないと、たとえ温かな気持ちを持っていたとしても、その想いは空回りになることでしょう。

 エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座では、チームとしての具体的な関わり方を学ぶだけではなく、1対1のロールプレイを通して、死にたいというマイナスの気持ちに対しても誠実に関わることを学びます。学生も参加を歓迎します。

concept

オンライン開催 初回受講までの流れ

Step1
  • eラーニング(10モジュールセット)を申し込み、お支払いを完了する
  • 自身のペースで、オンライン当日までに視聴を完了する(視聴期間:30日間、開始日は変更可能です)

Step2

Step3
  • テキスト(書籍)を購入する
    『死を前にした人にあなたは何ができますか?』(医学書院)
  • 軽く目を通す(推奨:必須ではありません)

Step4
  • オンラインで使用するワークシートをダウンロードする(別途ご案内いたします。必要に応じて印刷し、当日は筆記用具もご用意ください)

Step5
  • オンライン(Zoom)接続テスト(推奨:必須ではありません)

受講費用について

 開催日までにeラーニング(全10モジュール・30日間視聴可、有料・別途お申込みが必要)を視聴後、Web会議室「Zoom」を利用したオンライン2日間(土日午後4.5時間)ないし4日間(平日夜2.5時間)にご参加ください。

※テキストとして以下書籍を使用します。当日までにご自身で別途ご購入をお願いします。
『死を前にした人にあなたは何ができますか?』小澤竹俊著(医学書院、定価2,200円)

■ はじめて受講する方(オンライン)

 初回受講の方はこちらをご選択ください。

⑩非会員 オンライン・一般枠(講座・会員申込)
受講費用 10,000円(税抜)
※お申込み時点でまだ会員ではない方が対象となります。まずはeラーニング(10,000円(税抜))を全モジュール購入いただいた後、お申し込みが可能となります。

⑪会員 オンライン・一般枠(すでに会員の方が講座のみ申込)
受講費用 7,000円(税抜)
※お申込み時点で会員の方が対象となります。まずはeラーニング(10,000円(税抜))を全モジュール購入いただいた後、お申し込みが可能となります。


■ リピーター(オンライン)

 過去にエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を受講済みの方かつ、お申込み時点で会員である方はこちらをご選択ください。(リピーター割引適用枠には上限があります)

⑫会員 オンライン・リピーター枠
受講費用 7,000円(税抜、eラーニングなし)
※eラーニングは含まれていません。オンライン当日は、演習を中心に進めます。基礎知識の復習を希望する場合は、別途eラーニングのお申し込みが必要です。eラーニングの受講は必須ではありません。

■ ファシリテーター候補者枠(オンライン)

 一度養成講座を受講した後、ELCファシリテーターになることを希望され、お申込み時点で会員である方が選択可能です。 当日は運営サポートをお願いいたします。すでにリピーター枠で2度目のご受講の方は改めて「ファシリテーター候補者枠」を受講いただく必要はございません。 詳しくはこちらをご参照ください。

⑬会員 オンライン・ファシリテーター候補者枠
受講費用 5,000円(税抜、eラーニングなし)
※eラーニングは含まれていません。オンライン当日は、演習を中心に進めます。基礎知識の復習を希望する場合は、別途eラーニングのお申し込みが必要です。eラーニングの受講は必須ではありません。

■ サポーター(オンライン)

 ELCファシリテーターに認定された方が、当日運営サポーターとして参加する場合、開催ごとの運営サポートグループ経由で申し込みとなります。

⑭会員 オンライン・サポーター枠
受講費用 0円
※認定ELCファシリテーターがオンラインでのサポーターとして参加する場合に選択可能です。

受講後のステップ

  • 養成講座の受講を終えた方は、エンドオブライフ・ケア援助士として協会認定を受け、各現場で個人の実践を積み重ねたり、学んだ枠組みを活用しながら組織や地域で事例検討を行うなど、継続的に学んでいくことを推奨します。
  • 養成講座の内容を一部使用しながら、地域で学習会を開催いただけるプログラムを当協会としてご用意しております。ELCファシリテーターの認定を受けた方には、そのままご利用いただけるスライド、動画、マニュアル等をご案内いたします。
  • ELCファシリテーター認定を取得した方が各地で開催するフォローアップの学習会はこちらでご案内しております。


よくある質問

こちらをご参照ください。

受講者の声

こちらをご参照ください。また、各回の援助者養成基礎講座講座開催レポートコラムにて、より詳しく、まとまった文章で、受講後の感想や職場に戻ってからの実践状況をご確認いただくことができます。

開催日程

  • 現在確定している日程については、以下の「日程を探す」ボタンから、各日程のお申込みページにお進みください。
  • 当協会のホームページでは、当協会が主催する研修のみ日程を公開しております。当協会が主催し公募する研修ではなく、各地域が主催する「インハウス研修」については、主催者に直接お問い合わせをお願いいたします。「インハウス研修」とは、各地域に事務局を置いていただき、募集から運営までを行っていただくことにより、参加する方にとってはより安価に受講することができ、また地域の繋がりを持つことが可能となります。募集対象ならびに参加費は、主催者により異なります。

Theory of Change

セオリー・オブ・チェンジ