エンドオブライフ・ケア援助者養成講座のご紹介

対象者

  • 治療・療養の場を問わず、また職種や専門性に関わらず、多様な専門職と連携しながら、患者・利用者およびその家族が直面する「人生の最終段階:エンドオブライフ」でのケアに貢献したいと考えておられる医療・介護従事者の方。
  • 「身体的痛み」に限らず、「何で私がこのような目にあうの?という理不尽な苦しみ(スピリチュアルペイン)」で苦しんでいる人が目の前にいるときに、言葉を失い、どうしてよいかわからないと感じている方。

講座概要

  • 人生の最終段階にある人やその家族と関わる事を苦手と感じる人は少なくありません。日に日に食事が少なくなり、やがて寝ついていく人と、どのように関わってよいかわからない援助者が、自信を持って支援にあたれるようになることを目的として、この講座は企画されました。
  • 人生の最終段階に共通する自然経過、自宅・介護施設で求められる症状緩和や、意思決定支援の基礎知識を学びます。さらに、援助的コミュニケーションについて、ロールプレイを交えて学んだ上で、エンドオブライフ・ケアの中でも特に難しいとされるスピリチュアルペインに対するケアについて、1対1での対応方法から多職種連携で行う支援方法まで学びます。
  • これらの結果、解決が困難な苦しみを抱えた人に接しても、“援助を言葉にする”ことで、医療・介護の仕事を問わず、一人ひとりが自信を持って人生の最終段階にある人と関われるようになることを目指します。

※WHO(世界保健機関)ではその憲章前文における「健康」の定義において、「a state of complete physical, mental and social well-being」の中に、「人間の尊厳の確保やQuality of Life(生活の質)を考えるために必要な、本質的なものである」という理由から、従来の「spiritual」を追加すべきとの提案がなされている。これを踏まえ、当協会では、肉体的・精神的・社会的苦痛に対するケアはもちろん必要だが、エンドオブライフ・ケアにおいては、人間の尊厳やQOLに関わるスピリチュアルな苦痛に対するケアが必要不可欠であるとの認識から、重要な柱として学習項目に含めている。

concept

学習要素

  1. 課題背景(2025年問題に備えて)

  2. 人生の最終段階に共通する自然経過

  3. 苦しむ人への援助と5つの課題

  4. 意思決定支援

  5. 自宅・介護施設で求められる症状緩和

  6. 多職種連携で「援助」を言葉にする(マクロ)

  7. 1対1で対応する(ミクロ)

受講前提

  • 医療・介護の現場経験1年以上(診療サポーター、経営者、事務職、臨床宗教師、傾聴ボランティア等を含む)
  • (医療・介護職として患者・利用者の)人生の最終段階に現在関わっている、過去に関わっていた、あるいは、これから関わろうとしている

※事例検討やロールプレイを行うため、上記を満たしていることを前提といたします。
※援助士認定を希望される方は、2日間の集合研修終了から1年以内に、現場での実践を踏まえて課題レポート(看取りに限らず困難な事例でも可)を提出していただきます。詳しくはこちらをご参照ください。

 

ご参加希望で受講前提を満たしていない方

上記要件を満たしていない方でも、下記の方はご受講いただける可能性がございますのでこちらへお問い合わせください。

・今現在、医療・介護現場での経験はない、または1年未満であるものの、今後医療介護等の現場で援助に関わる意思がある方

※ただし、当協会からお仕事をご紹介するものではございません。
※症状緩和や意思決定支援等、ある程度専門的な分野を含むものであることをご了承ください。
※上記に基づきロールプレイや事例検討を行うため、医療・介護の現場経験者と異なるグループでのご案内となります。
※1開催あたりの上限人数がございますので、ご希望の回にご参加いただけない場合がございます。

 

様々な制約があり2日間のご受講が叶わない方

動画で学べるeラーニングコースをご用意しております。詳しくはこちらをご参照ください(ただし演習等は含まれておらず、2日間の養成講座のうち2日目にご参加いただくことで補うことが可能となりますが、ご参加には上記同様の受講前提がございますので、あらかじめご了承ください)。


 

受講後のフォローアップ

  • 養成基礎講座の受講を終えた方は、エンドオブライフ・ケア援助士として協会認定を受け、各現場で個人の実践を積み重ねたり、学んだ枠組みを活用しながら組織や地域で事例検討を行うなど、継続的に学んでいくことを推奨します。
  • 養成基礎講座の内容を一部使用しながら、地域で学習会を開催いただけるプログラムを当協会としてご用意しております。ELCファシリテーターの認定を受けた方には、そのままご利用いただけるスライド、動画、マニュアル等をご案内いたします。
  • ELCファシリテーター認定を取得した方が各地で開催するフォローアップの学習会はこちらでご案内しております。

受講者の声

  • 30年余の看護業務の中で、苦手意識を持っていた人生の最終段階におけるかかわりについて、具体的に教えていただきました。
  • 介護職として寄り添えることがたくさんあり、言語化、反復、沈黙は介護職でもできるということを学ばせていただきました。
  • 人生の最終段階を迎えた人に、声をかける内容は、これまで数少なかった。相手を知ることで、声掛けの幅を広げることができることを今回学んだ。
  • 多職種の方々とたくさんの学びを共にさせていただき、援助を仕事にすることへの怖さが解消された。
  • 医療者の方々と同じ土俵で学ばせていただいただけでも私にも専門職としてできることがあるという自信を少しいただけました。
  • 終末期にある患者やその家族との関わり方、会話の仕方、キーワードなど、なんとなくわかっていた気がしていたことが言葉にできたことで、間違ってはいなかったという安心感と、他の人にも伝えられる(仲間が増やせる、教育できる)期待感が持てて、重たいテーマに、前向きになれました。
  • 援助者として、相手を理解して、支えて、問題を解決して、と今まで考えていたことが、自分に焦りや苦手感を与えていたということがわかり、考え方が変わりました。
  • 自分自身今まで患者様やご家族様への関わり方ができていないと思っていました。けれど少し見方を変えてみればきちんとできていて、それに今日の学びを加えていけばいいのだという自信になりました。
  • 作業療法士として2025年に向けて、終末期において何ができるか不安な毎日でした。しかし、作業療法士としてできることはたくさんあると感じることができました。
  • 自身の弱さや課題、できていなかったことが、知識、手法の取得だけが原因ではないことに気づきました。
  • 苦しむ患者さんから逃げたくない、と思っていても、理由をつけて向き合わない自分がいた。苦しみの信号を感じていながらキャッチできない自分がいた。多く(の人を)見送ったが常に後悔が残っていた。自分の弱さ無力さを知り、それでも患者さんから逃げない。その私の心を支えるために、自分の支えを知り、それを通じて困難に向き合う。
  • 自分の支えに気づき、やはりこの仕事が好きで、今後も人生の最終段階に関わり続けたいと思った。
  • 今まで看取りについての研修や講演は、医療従事者向けばかりでした。介護職でも理解できる言葉で教えて頂き、介護職も最期に係わることができる大切な仕事なのだと自信を持つことができました。
  • ケアマネとして対人援助の基本として活用していきたい。ケアマネ全てがこんな風に援助できたらと思います。
  • 学びだけでなく、同じ想いや志を持つみなさん(仲間)に出会うことで明日からの活動のチカラになった。
  • 意思決定ワークのとき、妻役をやったら、「xxx」という思いがわきあがってきました。普段の私なら反対なのに・・・と思ってびっくりしました。患者さんや家族の立場になったとき、頭ではわかっていても想いがついていかないことがあるのだと思いました。
  • 本人にとって穏やかなことは残された家族や介護者にとってもそれで穏やかになれることに気づきました。
  • 「決してできない」と思ったことが「できるかもしれない」に変わった。
  • 今まで抱いていた「ひっかかり」や「もやもや」が少なくなった。
  • 言葉にして相手に伝えなければ伝わらないことや伝えることの難しさを知りました。
  • バイタルだけではない、表情、穏やかになれているかなどその人自身の今をキャッチすることが大切だと学びました。今日できることをキャッチする。
  • 人生の最終段階に限らず、生きにくさを抱えた人、子供、全ての人に共通するものがエンドオブライフ・ケアの中に見えたこと。
  • 立ち位置は各々違っていても時間のない中、死に近い場所での自分のすべき事をいかにご本人に近づけていけるか、未だに学ぶことが多いことを学びました。
  • 色々な形で実践しているが、その技術を系統だって学べたことが良かったです。
  • 総論は今まで色々なものを聞いてきましたが、ここまで細かな各論は初めてで自分なりにかみ砕いて、自分の技術にしていけたらと思いました。
  • 理解しよう、何かしてあげよう、というのはこちらの自己満足でしかないということを学びました。自分には何もできないことがあるんだということも認め、患者さんの支えを見つけていきたいと思います。
  • 死を間近に感じる方へ誠実な気持ちで向き合い、閉ざした心に小さな灯りをともせることができたなら、その方の人生の終わりに穏やかさが戻る力になれるかもしれないと思い、大変感動しましたし、学びが多かったことに感謝しています。
  • 反復、沈黙、問いかけによって、死に向かっていた暗い気持ちが死への直行便から各駅停車のように寄り道をすることで人生を振り返ってうれしかったことや支えがあった喜びを感じることができ、「生きてきてよかった」と思える最期を迎えられたら素晴らしいことだと思えました。
  • 私の職場は保育園ですが、心を閉ざした子どもや言葉に表せない子どもへの反復、沈黙、問いかけは、大変効果があると感じています。肯定感を持てる子ども、未来に希望を持って人生を歩んでいける子どもたちの心を育むことにも役立てていきたいと思いました。

 援助者養成基礎講座の講座開催レポートにて、より詳しく、動画とまとまった文章で、受講者のご感想をご確認いただくことができます。

講師

  1. 協会理事および協会が指定した方(同分野の実践者)
  2. 援助者養成基礎講座を受講したうえで講師トレーニングを修了した方(各地で個別に研修を開催できるよう協会のフォロー体制を準備中)

受講料

  • 初回:32,400円(税込)
  • リピーター枠:16,200円(税込み) *1
  • ファシリテーター枠:5,400円(税込み) *2

*1 2回目以降のご参加となる方で、お申込み時点で会員の方。
*2 2回目以降のご参加となる方で、ELCファシリテーターになることを希望している方。運営者の視点を持ちながら、改めて講座へのご参加をお願いしております。通常の参加者とは位置づけが異なります。

*1-2ともに、適用数には上限があります。お申し込みは会員ログインの上、各日程のお申込みフォームから直接お申込みください。

開催地および日程

  • 現在確定している日程についてはこちらをご参照のうえ、各日程のお申込みページにお進みください。

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