第66回「エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座」(名古屋)

  • 開催レポート

2019.11.25

2019年7月27(土)・28日(日)、名古屋でエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を開催いたしました。当日は51名の皆さまにご参加いただきました(2日間の受講者、eラーニング+2日目集合研修の受講者、ファシリテーター候補者枠の方を含む)。開催にあたり、運営をご支援くださった地域学習会ファシリテーターならびにファシリテーター候補者のみなさまに心より御礼申し上げます。  

参加者

職種の内訳は、看護師53%、医師13%、介護支援専門員8%、相談員4%、リハビリテーション職4%、保健師2%、歯科医師2%、ソーシャルワーカー2%、その他8%でした。その他職種には施設長、サロン経営、事務など、多彩な職種の方々にご参加いただきました。

地域別では、開催地の愛知県と近隣の三重県、岐阜県のほか、北海道や関東、山陰地方まで幅広い地域からのご参加者がいらっしゃいました。

講座の様子

協会理事であり、横浜で在宅診療を行うめぐみ在宅クリニック院長の小澤 竹俊が、2日間の講師を務めました。


2日間の講座では、以下の要素を学びます。

  • 課題背景(2025年問題に備えて)
  • 人生の最終段階に共通する自然経過
  • 苦しむ人への援助と5つの課題
  • 意思決定支援
  • 自宅・介護施設で求められる症状緩和
  • 多職種連携で「援助」を言葉にする(マクロ)
  • 1対1で対応する(ミクロ)

ただ受け身で聞くのではなく、ロールプレイや事例検討のためのグループワーク、学んだことの振り返りなど、ほとんど休む間もなく、口と手をたくさん動かしていただきました。

懇親会

終了後、半数以上の方が懇親会にご参加くださいました。

受講者の生の声(後日)

受講後、職場に戻って実践していらっしゃるみなさまの声をお聴きしました。

永野修先生、医師
千葉県循環器病センター(千葉県)

・養成講座参加の動機
千葉県で脳神経外科医として公立病院に勤務しています。医師の役割として患者さんの病気を治すことはもちろんですが、根治が難しい疾患の患者さんを診療することもあります。その際に、患者さん、そして家族に自分は医師としてどのような役割があるのか、模索していました。その中で、患者さんや家族を支えることが、もしかしたら医師としてできることなのかもしれないと考えるようになってきていました。そうであるならば、支えるって具体的にどうしたらよいのだろうと思案していたところ養成講座の存在を知り、是非受講してみようと思いました。

・養成講座で得られたこと
死を前にした患者さんに対して、どのように接したらよいか、支えるとは何かを学ぶことができました。座学だけではなく、受講者間でのロールプレイも取り入れられており、臨床の現場ですぐに実践ができるような内容でした。

・現場で実践していること
患者さん、家族の話を以前よりもじっくりと聞くようになりました。たとえ沈黙があったとしても、それは相手が言葉を選んでいるとか考えをまとめていると捉えられるようになったので、自分から慌てて話を繋ぐようなことはしなくなりました。結果として、患者さん、家族のいろいろな気持ちが理解できるようになり、支えを強めることができているように思っています。

・受講検討中の方へ
医療者として「明日からの生き方、あり方」を学べる講座です。講座の内容は、医療者でなくても理解できるように構成されていますので、たくさんの学びや新しい気づきがあります。また同じ思いや悩みを持って患者さんや家族に接してきた仲間と知り合う機会にもなります。ぜひ、ご検討されている皆さまには受講して頂きたいと思います。

 

杉浦麻美さま、看護師
医療法人仁医会 あいちリハビリテーション病院(愛知県)

・養成講座ご参加の動機
今までがん末期の患者様が入院する病棟や療養病棟での勤務を経験してきましたが、できていると思っていた看取りの援助が自分よがりの援助だと気付いてから、看取りに対し苦手意識があり自信をつけたいと思い講座に参加しました。
 
・養成講座で得られたこと
講座に参加して思ったことは「これ以上頭に入ってこない」でした。私自身、長時間のロールプレイングをしたことはなく、ひたすら「反復」「沈黙」「問いかけ」を繰り返し、援助的コミュニケーションの基本を頭に入れることで、日々のコミュニケーションで足らなかった部分を学ぶことができました。頭の中はぎっしりでしたが、その中から学ぶことも多く参加してよかったと思います。

・現場で実践していること
援助的コミュニケーションでの「反復」「沈黙」を使って患者様と話し、患者様が感じている苦しみや支えを見つけるようにしています。回復期の患者様も自分の障害の否認や受容という過程があるため、患者様とお話しする時に援助的コミュニケーションを使って話すよう心がけています。

・受講検討中の方へのおすすめのポイント
人生の最期を迎える患者様や利用者様だけでなく、私の勤務している回復期の患者様でも使えるコミュニケーションを学ぶことができます。コミュニケーションを苦手と思って見える方は、参加すると患者様・利用者様とお話しすることが少し楽になると思います。

 

まとめ

東海地区には継続学習の場としてELC東海がありますが、東海をベースとしながら、愛知、三重、岐阜と、各地でも学習会が広がりつつあります。

協会としては2日間の講座を提供して終わりではなく、受講した方がさらに理解を深め、実践し、振り返り、自らと周囲を進化させていく、そんなお手伝いができたらと願っております。

次回は、8月3日(土)-4日(日)、東京開催をレポートいたします。

講座を探す  

Theory of Change

セオリー・オブ・チェンジ