ELC横須賀の認定ELCファシリテーターで「折れない心を育てる いのちの授業」レベル1認定講師、古川英孝さまからの実施報告です。
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2019年10月18日(金)、横須賀のOKプロジェクトメンバー、青木さんの紹介で、横須賀の武山中学校にて、PTA役員を対象に、いのちの授業をお伝えさせて頂きました。PTAの校外委員が企画する学習会の一環だったそうです。中学校3校+小学校5校+他地域から1名のご参加で、22名の方と一緒に学びの機会を頂くことができました。
本来90分のところを、駆け足で約75分に短縮しての授業となりましたので、ワークの時間や、少し考えて頂く時間が少なかったかもしれません。それでも、苦しみとは何かから始まり、解決できない苦しみを目の前にした時のこと、反復のワークも体験して頂き、ワークシートはしっかり埋めて頂きました。エンドオブライフ・ケア協会がご用意して下さった不登校の子供の映像を見ながら、涙する方もいらっしゃいました。自分の子供や家族のことが頭に浮かんできたのではないでしょうか。
反復が大事。頭では分かったけど、実践するのは難しい、そうおっしゃった方もいました。
授業が終わってみて、皆様から感想を書いていただくと、「わかってくれる人がいるとうれしい」「反復」「沈黙」「苦しみがあってもおだやかでいられる」「3つの支え」とそれぞれに心に留まったキーワードがあったようでした。
中には「すぐに子供に実践したいと思う」や「いつも子供と話していて待ってあげられていなかな?と感じた」といった、自分事に捉えて考えて下さる方、「支えになりたいと思う」と書いて下さった方もいらっしゃいました。
親御さん達は親御さんたちなりに、思うところがあるのだな、と改めて実感しました。
終了後、武山中学校の校長先生から、「今度は教員向け、子供向けにもお願いしたい。」とお話がありました。学校の先生方、特に若い世代の先生方も苦しみを抱えているとのことでした。
生徒だけでなく、教員一人一人に目を向ける穏やかな笑顔の校長先生の目の奥にも、いろいろな苦しみがあるのと実感したひと時でした。
苦しみを抱えている人は、何も病気の人だけではない。子どもから大人まで、みんなが苦しみを抱えます。
苦しみがありながらもなお、穏やかでいられる方法を、子供に限らず、色んな方向からアプローチしていけたら、そんな風に思いました。
これから育っていく子供たちが、支えに気付き、生きていくことができるように。また、今を一生懸命生きている大人が、その見本となれるように。子どもたちに夢と希望をもってもらえるように。
今苦しんでいる人が、穏やかさを取り戻すことができるように…。
<折れない心を育てる いのちの授業プロジェクト>
https://endoflifecare.or.jp/okproject/
※写真は掲載許可をいただいております。
© End-of-Life Care Association of Japan