第74回「エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座」(名古屋)

  • 講座開催レポート

2020.03.18

2020年1月18(土)・19日(日)、名古屋でエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を開催いたしました。当日は51名の皆さまにご参加いただきました(2日間の受講者、eラーニング+2日目集合研修の受講者、ファシリテーター候補者枠の方を含む)。開催にあたり、運営をご支援くださった地域学習会ファシリテーターならびにファシリテーター候補者のみなさまに心より御礼申し上げます。

 

講座の様子

協会理事であり、横浜で在宅診療を行うめぐみ在宅クリニック院長の小澤 竹俊が、2日間の講師を務めました。


2日間の講座では、以下の要素を学びます。

  • 課題背景(2025年問題に備えて)
  • 人生の最終段階に共通する自然経過
  • 苦しむ人への援助と5つの課題
  • 意思決定支援
  • 自宅・介護施設で求められる症状緩和
  • 多職種連携で「援助」を言葉にする(マクロ)
  • 1対1で対応する(ミクロ)

ただ受け身で聞くのではなく、ロールプレイや事例検討のためのグループワーク、学んだことの振り返りなど、ほとんど休む間もなく、口と手をたくさん動かしていただきました。

懇親会

終了後、半数近くの方が懇親会にご参加くださいました。

 

受講者の生の声(後日)

受講後、職場に戻って実践していらっしゃるみなさまの声をお聴きしました。

 

中村智栄さま、介護支援専門員
ケアプランつゆくさ(愛知県)

 近頃、アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)との話題が取り上げられることが多くなりました。私は、高齢者と向き合う仕事のケアマネジャーでありながら、終末期の利用者様への支援について何をしていいのか戸惑っていました。

 そんな時友人に勧められ受講、小澤先生のお話は心しみる。利用者にそっと寄り添い、強みを引き出す。そして包み込むあたたかさ。心地よい魔法にかかったような2日間でした。    

 受講を終えてから意識して「穏やかでいられること」「支えとなること」を声に出し利用者様と一緒に考えるようになりました。まだ利用者様のネガティブな発言に戸惑い揺らぐことはありますが、「自分の苦しみが分かってくれる人、わかろうとする人がいる」ことを発信していければと思います。

 どうしたら苦しみがわかってくれる人になれるか?
 それはエンドオフ・ライフケア援助者講座の受講が大きな一歩ですね。

 

湯浅美鈴さま、医師
三重大学大学院医学系研究科 リサーチアソシエイト/ 津ファミリークリニック(三重県)

 この研修会に参加することを決めたきっかけは、貴協会のファシリテーターである久保田千代美さんらの勉強会に参加し、その考え方に共感し、もっと深く学びたいと思ったからでした。

 ”反復”と”沈黙”というスキルは今まで自分自身も実施していたのですが、この研修会に参加して、それが有用であることを再確認出来ましたし、その手法をどのように他の方々に効果的にわかりやすく教えることが出来るかという点を学べたことが一番の収穫でした。また、”患者さまの支えを知り、その方法を探索し、実行する”ことを、患者さまに関わるすべてのチームメンバーで行うことで、まだこんなにも自分たちが患者さまのために出来ることがあるんだと大変驚かされました。そして何より小澤先生の大変熱のこもった講義の数々に引き寄せられました!

 反復と沈黙のスキルを使うと、患者さまとのお話は途絶えることがないのを実感する毎日です。 
 医療現場では、大切なチームメンバーであるにも関わらず目の前の患者さまに対して”どうしてよいか” ”何もできないのではないか”と思っておられる方も多いと思います。その方々が、この研修会に参加することで、”自分たちにもこんなことが出来る” ”チームメンバーのすべての人が患者さまにとって大切なんだ”と感じて頂けると思います。そしてそれは患者様やご家族だけでなく、医療者の穏やかな気持ちにもつながっていくと思われます。1人でも多くの方が受講していただき、仲間が増えることを祈っています!

 

村田さおりさま(高知県)

・養成講座で得られたこと
 ロールプレイは初めて経験しました。最初は緊張しましたが、グループの方たちと話し合いながら実践することが、2日目では楽しくなってきた自分に驚きました。また6人でのグループワークでは、色々な意見が活発に出て、他のグループにも入っていって、さまざまな意見を聞くことができて大変実りある2日間でした。講義だけでは得られない学びでした。

・現場で実践していること
 「反復と沈黙」の対応を学んで、現場でその成果を出せています。また、「援助する方を援助する」という学びが私にはとても心に響いており、実際に現場で偶然にも今回の受講後に、終末期の患者さんや家族に対する相談を医師より受けました。今回は「聴く」だけにとどまりましたが、次回機会があれば、もう一度テキストや講義を受講して、その先にもすすめられたらと思います。

・受講検討中の方へのおすすめのポイント
 1人で参加して、とても最初は心細かったですが、すぐにいろんな県から来られている方と打ち解けてお話しをすることができて、本当に良かったです。

 

 

まとめ

東海地区には継続学習の場としてELC東海がありますが、東海をベースとしながら、愛知、三重、岐阜と、各地でも学習会が広がりつつあります。

協会としては2日間の講座を提供して終わりではなく、受講した方がさらに理解を深め、実践し、振り返り、自らと周囲を進化させていく、そんなお手伝いができたらと願っております。

次回は、2月8(土)-9日(日)、福岡開催をレポートいたします。

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