2020年3月16日(月)、「折れない心を育てる いのちの授業」認定講師を対象として、第3回目のオンラインミーティングを開催しました。
北は北海道稚内から南は沖縄まで、20名にご参加いただきました。
今回の話題提供者は鹿児島の濱田努さんです。
冒頭、以下テーマでお話いただきました。
「折れない心を育てるいのちの授業」を話し合う~いま、子どもたちに伝えたいこと~
新型コロナウィルス感染対策から、学校が休校となり、友達に会えない、学ぶ機会が(人によっては)限られる、自由に行動できない、ご家庭でもその対応が必要となる、親もイライラしている・・・など、解決することが難しい苦しみと直面している子供たち。
そんなとき、「折れない心を育てるいのちの授業」を学ぶ私たちに何かできないか?
そもそも、なぜ、そんな子供たちに「折れない心を育てるいのちの授業」なのか?
どの要素が子供たちに響くのだろうか?
問いとして、
「折れない心を育てるいのちの授業」の特にココが効く!!を言語化するとどうなるか?
を小グループで対話していただきました。
・苦しみ、特に解決できない苦しみ
・その苦しみから見える支え(子供たちの言葉や事例を使って紹介)
・将来の夢(夢があるから今がんばれる-自身がどうなりたいか、のほかにも、この状況の先にどんなことがあるか)
・自尊感情・自己肯定感(コロナ対応という状況下で何もできない・・・そういう状況にあっても、自分を認めてくれる大切な人に気づいたり、何か小さなことでも実は役に立てることがあることに気づく)
など、様々な意見や実際の事例が紹介されました。
濱田さんは、近くの学童で、少数の小さなお子さんを対象として、「学校がやすみになったわけ」をお話に伺っているそうです。以下noteを紹介いただきました。
https://note.com/hamad/n/n508eb8c978ee
このようなお話に加えて、解決できない苦しみとして、いま直面しているこの状況を、「折れない心を育てるいのちの授業」の学習要素にのせて伝えられないか、というアイデアも出ていました。
とはいえ、なかなか集まることも難しい、このご時勢。
オンラインで授業を実施することや、誰かとつながり気持ちを話し合うことも、子供たちや、大人にとっても貴重な機会かもしれません。
次回開催は、4月20日を予定しております。
「折れない心を育てる いのちの授業」認定講師のみなさまを対象とした、オンラインミーティングを月1回開催しています(折れない(O)心(K)を育てる いのちの授業プロジェクト(P)オンラインミーティング(M)、略してOKPM)。
2019年8月11日に初回講師トレーニングを開催し、その後、現在までに50名の方が、レベル1認定講師となっていただいています。
https://endoflifecare.or.jp/certified_okp_trainer/
このプロジェクトは、対象者に授業を上手に行うこと自体が目的ではなく、講師も対象者もともに学びあい続けることによって、地域で苦しむ人に関わる担い手が増え、プログラムも一緒に成長していくことをめざしています。
特に、「解決困難な苦しみを抱えていても人は穏やかになれるか」「自分の存在を認められない苦しみとどう向き合うか」など、答えのないテーマでメッセージを伝える私たちにとって、問いを立て、背景の異なる人と対等にお互いの考え方、感じ方を交わし、場を進行し、振り返るなかで改めて気づきを得る・・・この一連の学びを自ら行い続けることが大切ではないかと考えます。「何を」学ぶかも大切ですが、「どうやって学ぶか」「なぜ学ぶか」を大切にしたいと思います。
近くに講師同士学びあえる場があるとよいのですが、地理や時間など、様々な制約もあり、集まって学びあうことが難しい方が少なくないかと思います。(まして、昨今の情勢により、ますます集まることが難しくなっています)
月に1回、オンラインで1時間ほど、全国の認定講師が繋がり合い、学びあえるコミュニティづくりをめざします。
●これまでの開催(話題提供者と問い)
1:1月20日(月)久保田千代美さん(奈良県)
「担当教員によって生徒のレディネスが左右されるなか、外部講師の心づもりとは?」
2:2月17日(月)徳田英弘さん(鹿児島県奄美)
「医療・介護・教育など多くの方々が、講師を務めていただけるようにするための工夫とは?」
3:3月16日(月)濱田努さん(鹿児島県喜入)
「「折れない心を育てるいのちの授業」の特にココが効く!!を言語化するとどうなるか?」
4:4月20日(月)笠原健太郎さん(佐賀県唐津)
次回
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