【講座】オンライン開催「第80回 エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座」(10/17-18)

  • 開催レポート

2020年10月17日(土)・18日(日)に、エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座をオンラインで開催いたしました。

主催する公開講座としては通算80回目、各地の職能団体等が主催となるインハウス研修を含めると、98回目の開催となります。


講座の構成

 主に知識部分については開催日までに動画を視聴いただき、当日は演習を中心にWeb会議室「Zoom」で学んでいただけるようになっています。

 動画とオンラインを通して、以下の要素を学びます。

・課題背景(2025年問題に備えて)

  1. ・人生の最終段階に共通する自然経過
  2. ・苦しむ人への援助と5つの課題
  3. ・意思決定支援
  4. ・自宅・介護施設で求められる症状緩和
  5. ・多職種連携で「援助」を言葉にする(マクロ)
  6. ・1対1で対応する(ミクロ)

 ロールプレイや事例検討のためのグループワークなど、小グループにわかれて、ファシリテーターとともに、じっくりと学んでいただきました。

受講者の生の声(開催直後)

・逃げない覚悟が本当の力であり、こんな私でも支えになれるという実感です。
・人の苦しみに触れる勇気が持てると、苦しみの先が見えてきます。どのような苦しみでも、先が見えたり、仲間がいると思えて、当事者も周囲の人もみんな穏やかになれるといいなと思います。
・色々な方の価値観にふれることで、自分だけでは見いだせないことを知れたり創造できる機会となり光栄でした。
・初めてだったので、かなり不安でした。でもグループワークは集合研修の時のように周りの様子や音が気になることはないし、先生を身近に感じることができることは、オンラインだからかなとも感じました。
・(ファシリテーターは)時々、涙ぐんでくれたり喜んでくれたり一緒に学んでいる・サポートしてくれている安心感が大きかった。
・日々の業務が多忙で正直、何度も辞めようと思いました。しかし、終了後何とも味わえない達成感と高揚感で心が満ち足りていました。

受講者の生の声(後日)

受講後、職場に戻って実践していらっしゃるみなさまの声をお聴きしました。

杉本香陽さま、介護支援専門員
クラーク在宅支援相談センター(北海道)

 先日は講座に参加させていただきありがとうございました。

 「モヤモヤしていた私の視界が少し開けそうな感じがする」ということがeラーニングの講座を受けた後の気持ちでした。「これはなんとか光が見えるよう、こじ開けなくてならない、きっと今がチャンスなんだ。(動いている小澤先生も見たい!)」となんとも言葉にならない気持ちで、オンラインの養成講座の申し込みをしました。昨年から気になっておりまして、何度もホームページや講座のことなどをみていましたが、集合研修を受けることに敷居を高く感じ、踏み切れないでいたのです。しかし、今年はオンラインで受けられることになっており、これもまた私の背中を押してくれる一つの理由でした。

 講座に参加し、頭から煙が出そうなくらいエネルギーを使い充実した時間となり、eラーニングの内容がより立体的に見えたような気がしました。それと同時に、これまでの支援のなかで、私が苦しんだ利用者さんの顔が次々と思い浮かび、自分の未熟さや、もっといい関わり方ができたのではないかという後悔が押し寄せました。当時の歯痒さは、振り返っても何かがモヤモヤした状態でしたが、講座を受講し、利用者さんは何かに「苦しみ」を感じていて、同時に私たち援助者側も「苦しみ」を感じていたということに気がつけたのかもしれません。

 また、私が苦しみを感じながらも支援に向かう気持ちを奮い立たせてくれていたのは、一緒に利用者さんと接していた他のサービス事業者の担当者さんたちの存在でした。支援者側の関係がうまくいっていると私は穏やかに利用者と接することができ、うまくいかない場合は利用者さんを関わることが大変だと困難ケースのレッテルを貼っていたのかもしれない、そう感じることができた気がします。

 「誰かを支えになろうとする人こそ、一番、支えを必要としています」

 私には一番響いた言葉でした。

 これまで経験と感覚でこなしてきた私なりの方法に、根拠と自信がついたと感じる部分もありました。実践では、講座を受けて頭でっかちになり、不自然な会話になってしまうところもありましたが、今までは事情聴取のようになってしまうこともあったアセスメントが、すごく楽になった感じもします。まだまだ使いこなせているとも思ってはいませんが、私の気持ちが変化したことが大きいと思います。もっと多くのケアマネにこの講座を勧め、お互いがお互いの支えの一部になっていきたい、自分自身も更に学びを深めていきたいと、思っています。

 

田代勇二さま、作業療法士
南東北訪問看護ステーションゴールドメディア(福島県)

 「苦しんでいる人は、自分の苦しみをわかってくれる人がいると嬉しい」
 私はリハビリテーション専門職ですが、臨床では比較的多くの死を経験してきたと思います。その度に「これでよかったんだろうか…」「もっとできる事があったのではないか…」と自責の念を抱えていました。死を目の前にした当事者に軽はずみな励ましやごまかしは通用しないだろう…そう考えるほど、実体験のない私が何をすれば力になれるのか、悩み苦しんで言葉が出ない…そんな経験を重ねていました。それでも、当事者の思いから逃げたくはありませんでした。決して意地ではありません。ご自身の苦しみを打ち明けて下さるには相当な覚悟をもって話して下さると思うのです。私も「支えになりたい!」と…方法も分からずもがいていました。そんな時に、先輩のSNSから今回の研修が流れてきましたので“何かきっかけになるかもしれない”と不確かな期待をして参加してみることにしました。

 研修は、事前学習として動画とPDFの資料を提供いただけたので、基礎知識を丁寧に学ぶ事ができました。また、2日間のオンライン研修では、基礎知識を振り返りながら、援助的コミュニケーションのロールプレイと事例検討を通し「わかってくれる人」とはどのような存在なのか体験的に学びました。
 
 研修を終え、私が支えになれるかどうかは正直分かりません。しかし、以前のような不安は減ったと感じます。それは「支えになりたい!」と考える事が無くなったからです。決して、支援を諦めた訳ではありません。「支えたい私」ではなく、苦しんでいる当事者を主語とした『わかってくれる人として認識していただけるようになりたい』と考えるようになったからです。そして、それこそが援助者として「支えになれている」という状況そのものなのであろうと理解する事ができたからです。

 受講を悩まれている方へ。あなたがもし大切な誰かの援助に悩み苦しんでいるのであれば、私のようにこの研修がきっかけになるかもしれません。講師の小澤先生やファシリテーターの方々はあたたかくあなたの話に耳を傾けてくれます。少人数のロールプレイも当事者目線を体験しながら丁寧に学ぶ事ができるので、受講後にはあなたの肩は少し軽くなっているはずです。きっと、あなた自身があなたの苦しみを理解することの支えになってくれる研修になるでしょう。少しでも気になった方がいれば受講してみることを私はお勧めいたします。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今後の研修・イベント開催予定

○エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座
※初回受講の方は、事前にeラーニングの受講が必要となります。
休日昼2回コース(講師:小澤 竹俊)
2020年12月5日(土)6日(日)13:00-17:30
https://endoflifecare.or.jp/programs/show/8828

○新型コロナ・ショックに備えて最強のチームを作ろう
~Vol.9
2020年12月15日(火)18:30~20:30
https://4cteams-9.peatix.com/

○折れない心を育てる いのちの授業
~Vol.3 0才も100才も みんなでつなぐいのち
2020年11月29(日)10:00~12:00
https://okproject3.peatix.com/

○エンドオブライフ・ケアを通して折れない心を学ぶ学生の集い#3
1月13日(水)19:00~21:00
https://elcgauksei3.peatix.com/

 

お知らせ一覧へ戻る

TOP