2021年2月16日(火)、以下のイベントを開催いたしました。
○新型コロナ・ショックに備えて最強のチームを作ろう
~Vol.11 生活の中で行うアドバンスケアプランニング(ACP)-意思決定・実現編
前回から引き続き、講師として西川満則先生(国立長寿医療研究センター)と大城京子さん(快護相談所和び咲び 副所長、介護支援専門員)をお招きし、北海道から沖縄まで116名のご参加がありました。
同じ景色でも、人によって見え方が異なります。病院医師が見える大切なことと、地域のケアマネジャーが見える大切なことは異なりますし、個人によっても異なります。ケアの方向が異なる場合、それは利用者にとって大切なゴールなのかを再検討する。そして、「あれかこれか」ではなく、「あれもこれも」で考える「いいとこどり」(英語でチェリーピック、略してチェリピ)ことをご紹介いただきました。
一般的に意思決定においては、本人の意思を尊重しますが、本人が意思表明できないときには、本人の思いを推定意思として大切にしたうえで、関係者の話し合いを重ねたいと思います。たとえ見え方が異なっていたとしても、みんなの力を合わせるために、それぞれの思い、モヤモヤを話し合うことが大切となります。
事例を伺った上で、小グループに分かれて対話の時間といたしました。
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●問い1:皆さんが経験した印象に残っている“ずれ”、思い出深い“ずれ”、忘れられない“ずれ”はありますか?
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全体共有では、参加者自身の事例として、末期の家族との関わりで、家で過ごしたい思いを考えて両親を娘宅に呼び寄せたときに、本人は家にいたいが、配偶者の介護への精神的負担が強くなってしまい、両者に“ずれ”があったことを伺いました。また、司法書士の先生からは、親の思いと子どもの思いに“ズレ”が多いことを現場で感じ、そのずれを小さくするための配慮を意識されていることを伺いました。
後半は、事例検討として、本人の考え(ピース)の中でも、表出できていない思い(隠れたピース)があり、表面的に見えるピースだけではなく、隠れたピースがあることを意識した関わりが大切であるとのお話をいただき、小グループで対話しました。
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●問い2:皆さんが経験した“隠れたピース”はありますか?
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全体共有では、動物看護師の参加者から、栄養についての葛藤(強制的に入れるVS自然に任せる)について、大きな後悔(家族の看取りにおける栄養の問題)があっても、その後に叶えることで、癒えてくる経験となったお話を伺いました。
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西川先生、大城さん、ご多忙のなか、貴重なお時間をありがとうございました。
次回3月16日は、ディグニティセラピー(その1)を予定しております。
○新型コロナ・ショックに備えて最強のチームを作ろう
2021年3月16日(火)19:00~21:00
https://4cteams-12.peatix.com/
テーマについて短く学んだあと、小グループでの対話を予定しています。ご一緒に学びたいみなさまのご参加をお待ちしております。
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●今後の研修・イベント開催予定
○エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座
※初回受講の方は、事前にeラーニングの受講が必要となります。
1)休日昼2回コース(講師:小澤 竹俊)
2020年3月6日(土)7グループ日(日)13:00-17:30
https://endoflifecare.or.jp/programs/show/8832
2)平日夜4回コース(講師:久保田 千代美)
2021年3月18・25・4月1・8日
https://endoflifecare.or.jp/programs/show/8840
https://youtu.be/luhc7FUN2_U (講師からのご案内)
○新型コロナ・ショックに備えて最強のチームを作ろう
2021年3月16日(火)19:00~21:00
https://4cteams-12.peatix.com/
○折れない心を育てる いのちの授業~オンライン~ Vol.7 暮らしの保健室から見える風景
2021年3月14日(日)10:00-11:30
https://okproject7.peatix.com/view
○地域学習会
(認定ファシリテーターによる各地域での学習会)
https://endoflifecare.or.jp/study-groups/
○その他オンラインでの学習機会
https://endoflifecare.or.jp/posts/show/8832
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