【イベント】6周年シンポジウム『課題解決先進国として、未来の夢をデザインする~人口減少時代に、あなたは何ができますか?~ 』 開催レポート

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開催レポート

 2021年4月17日(土)、当協会設立6周年を機にオンラインシンポジウム『課題解決先進国として、未来の夢をデザインする~人口減少時代に、あなたは何ができますか?~』を開催しました。 日本全国から幅広い職種、年齢層の皆様にご参加いただき、リアルタイムでの参加者数は約300名となりました。

 4時間半という長丁場でしたが、ゲストからの話題提供に続く問いをもとにそれぞれの立場で考えていただき、多くのコメントをお寄せいただきました。お忙しいなか長時間ご一緒くださったゲストのみなさま、ご参加くださったみなさま、運営ボランティアのみなさま、そして丁寧なグラフィックレコーディングを仕上げてくださったMiza様へ御礼申し上げます。

イベント概要

 

 地球温暖化に関わる課題解決は、全世界にわたる社会運動となっています。一方、人口減少に関わる諸問題も、地域に及ぼす影響はきわめて深刻でありながら、気候変動問題と比べると話題になることはほとんどありません。人口減少による課題が顕在化してからではなく、課題解決先進国として、今から準備しておくことは、喫緊の課題と考えます。このシンポジウムを通して、これからの課題や、私たちが行動できる可能性を探りたいと思います。

◇第1部 10年後の社会を知る

 人口減少が進む10年後の社会が、具体的にどのようなコミュニティとなっているのか可能性を示します。その一方で、比較的目に見えやすい急性期医療の逼迫だけではなく、地域で気づきにくい様々な苦しむ人たちの存在も意識化できるワークも行い、人口減少が、気候問題と同様に大きな課題であることを確認します。

 
◇第2部 公助に頼りすぎる社会と正常性バイアス

 社会保障制度の充実、災害対策の進んだ日本は、安全・安心な社会を構築してきました。その一方で、公助に頼りすぎ、自主的に危険を予知し、回避することを忘れがちな社会となってはいないでしょうか。第2部では、将来の危機に対する備えが不十分であることを確認します。

 
◇第3部 コミュニティ・レジリエンスをデザインする

 第1部・第2部で確認した人口減少時代の諸問題に対して、未来をデザインします。具体的には、コミュニティ・レジリエンスを強化する可能性を探ります。すでに各地で活動している報告や、次世代を担う活動家にも登壇いただき、限られた資源でも、ヒト・モノ・カネが集まる仕組みを探り、シンポジウムに参加した一人ひとりが、これからできることを探ります。

参加者からのコメント

・日本の現状と今後の課題が あまりにも衝撃でやっと自分事になってきました。そしてコロナにより、社会の脆弱性を教えてもらっているということも納得でした。「病院はシステムの塊、在宅はカルチャーの塊」という言葉や 「論語と算盤」という言葉も響きました。どのお話も印象深く 一番は選べません。

・未来の子ども達に、明るい未来を残してあげたいと切実に思います。でも、世の中は、無縁社会で、介護も福祉も切り取られて、8050問題とか、ヤングケアラーとか、誰かの犠牲の上で成り立っています。在宅医療はそんな家族の姿に接していきます。見ぬふりでなく、関われる専門職でありたいと思っています。

・イベントで学んだ事、初めて知ったことや気づいた観点、今まで頭では分かっていたものの素敵な言葉になっていなかったこと、沢山メモが出来ました。自分の中の単なるメモで終わらせるのではなく周りにドシドシ発信していきます。大袈裟に聞こえますが一日経っても感動してゾクゾクしてます。。。


・新型コロナの流行により顕在化した課題に向き合う現在は、今までの常識や習慣を見直す時なのだと感じた。人口減少と構成変化、今まで通りの発想では、うまく乗越えられそうにないと思った。

・日本国籍の人口減少だけを憂い、自分たちだけでなくアジアみんなとか、環太平洋のみんなと「隣人枠」を広げたら、なんだか気持ちも大きく持てそうな気持ちになりました。これからは、そのためにできることも考え、実行の一歩に繋げていきたいと思います。

・グローバルな視点(海外との共生・子供から高齢者まで地域丸ごとの)での話に大きな刺激をいただきました。

・子育て世帯の孤立の問題ですが、認知症サポーターみたいに、子育て世帯の支援者を、専門職のみでなく、地域で世代問わずに育てることができるような仕組みがあるといいなあ、と思います。

・「ただそこにいるだけでいい」という人の存在価値について、気づき、語ることができるひびきちゃんのことばに感動しました。

・須藤さんのように志の⾼い若者の活動を聴いて、勇気と元気をもらいました。

・様々な社会課題は地続きになっているのでいろんな分野が繋がりを持ちながらアイデアを共有し解決していくことが大事だなと思いました。

・課題先進国と言われている中で、現場レベルでは様々な取り組みがなされていることを知ることが出来、とても参考になった。こういった工夫が広がっていくことで、課題解決につながるというイメージが持てた。

・ちゃんとボランティアだけではなく収益を上げていく(生活ができるように)していくことが大事と話されていましたが、そうなると良いなぁと思いました。地域の支え合い活動をされている方もボランティアなので、後継者がいないとつぶやいて見えます。若い人(60歳代)が参加してくれないと!

・正常性バイアスの怖さ、改めて実感しました。特に、日常に埋没していくと、大切なことを見失ってしまったり、自分たちにとって都合の良いように解釈してしまい、本質から離れていることに気づかなくなってしまったり、感覚がマヒしていたりすることがあること、改めて気づかされました。

・難しく大きなテーマと感じていたが、各問いについて考えることで自分ごとに落とし込むことができました。ありがとうございまさした。

・自分の中での答えはまだ出せていませんが、考えるきっかけを頂いた貴重な時間でした。

・気づき、行動し、輪を広げていきながら、長期的視点を持つということ。生きていくことのエッセンスがつまっていると思いました。4時間半、あっという間でした。

・オンラインでしたが、現地で全体会場で拝聴しているような感動がありました。

・これからの社会において自分が何ができるのか。と原点に戻る研修でした。

・私だからできること、この地域で何ができるのかを考えて、頑張っていきます。
 

この続きは、7月3日のイベントで・・・

 

イベントのご案内

第1回 地域共生社会・社会的孤立解消にむけて夢を広げるプレゼン大会(仮)

◆日時:
2021年7月3日(土)9時30分から12時00分(9時00分開場予定)

発表団体
・コミュニティナース(Community Nurse Company 株式会社 代表取締役 矢田明子さん)
・OKプロジェクト(ELC)
…ほか

◆お申込み
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