【開催報告】いつか当事者となる「わたし」へ~エンドオブライフ・ケア協会設立9周年シンポジウム~

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 4月13日(土)、エンドオブライフ・ケア協会設立9周年シンポジウム~いつか当事者となる「わたし」へ~を横浜とオンラインにて開催し、リアルタイムで約120名ご参加くださいました。

 

 認知症当事者の丹野智文さんとともに考える「いのちの授業」、そして、最年少13歳の10代登壇者4名からのショートピッチ、それぞれのお話を受けて、「認知症世界の歩き方」監訳者の堀田聰子さんや、福岡県若年性認知症サポートセンターの阿部かおりさんや、「赤鼻のそえじ」こと副島賢和先生からのメッセージと問い、参加者同士の対話に至るまで、本編の総合司会として京都芸術大学の本間正人先生がファシリテートくださり、「いつか」ではなく、いま現在の自分ごととして、感想を共有してくださる参加者が多くいらっしゃいました。

 

 エンドオブライフ・ケア協会はまもなく設立から10年目を迎えますが、講座で学んだ方々がそれぞれの地域で、専門職としての学びを継続するに留まらず、地域の困りごとに目を向け、様々な活動と手を携えながら広がりを見せている活動報告からも、勇気をもらったなどのお声をいただきました。

 

 お声をいくつかご紹介させていただきたいと思います。

 

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・認知症の当事者・家族が実は認知症に対して偏見があり、世界を狭くしている。自分ごととして、支援者としても心に留めたいと感じた。ジュニア講師、それぞれの経験・大人に対する思いを聞くことができ、自分もそうだったことを思い出した。先回りせず、その人が答えを見つけるのを待つ、誰に接する時も忘れないでいたい。

 

・「多様性」が多用される現代ですが、小野さんの「多様性という言葉を使う人こそ多様性に欠ける」と言われたことにドキッとしました。若い方たちの感覚は鋭いですね。私も、心理的安全性のない職場で、「多様性」を唱えてきましたが、それはあくまでも私の主観であって、周りに「多様性を受け入れろ」と一方的な視点で押し付けていただけのように思えてきました。それもmicro aggressionだったかもしれません。でも、人は未完成なのが当たり前、と思えば、こうやって学んで気付くことで、自分をブラッシュアップできる機会が与えられ、また前を向くことができるとも思います。

 

・何より未成年の4人のお話が素晴らしいと思う一方で未成年の将来ある彼等にあのようなことまで考えさせてしまっている社会なのだと課題を与えられたように思います。

 

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 ご参加くださったみなさま、登壇者のみなさまや運営をサポートしてくださったみなさま、まことにありがとうございました。

 

 当日の写真はこちらからご覧ください。また、日本財団助成事業として「在宅看取り向上のための体制づくり」として3年間取り組んできた佐賀県唐津市からの報告については、こちらから報告書をご参照ください。

 

#ユニバーサル・ホスピスマインド

#エンドオブライフ・ケア

#いのちの授業

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