人口減少時代を迎え、高齢世帯の孤立、ヤングケアラー、ひきこもり問題などの対策として、地域ではつながり・支え合いのある地域共生社会の構築が叫ばれています。しかし、単身世帯の増加など、地域における交流意識も弱まり、今のままでは対応が難しくなることが予想されています。
様々な苦しみの大きさから、周囲と心の壁を作り、孤立している人への介入は、専門職でも困難を要します。しかし、苦しみが小さなうちに、その苦しみに気づき関われる担い手が、近くにいたならば、その人の人生は異なるものになるかもしれません。
ホスピス・緩和ケアで培ったスピリチュアルケアの本質を、子どもがわかる言葉で(専門用語を使わず、わかりやすい言葉で)誰もがマネしたくなる内容で、誰もが実践できる形で伝えることができれば、誰1人取り残されない地域に近づくことができるのではないでしょうか。
半径5mの苦しむ誰かに気づき、関わることができる担い手が、学校、職場など、それぞれのコミュニティに増え、また、お互いを思いやり行動するコミュニティ(Compassionate Community)が広がることが、地域共生社会の構築に寄与すると考えます。
そして、そのようなコミュニティでは、一人ひとりが最期まで、その人なりに幸せに生きていくことができることでしょう。
本イベントシリーズでは、共通の目的に向かって、一人ひとりができることを、問いをもとに参加者同士で対話を繰り返すことで、明日からそれぞれの現場で苦しむ人と関わる力とすることを狙いとします。
苦しむ人の力になりたい人が集うなか、短い話題提供を踏まえて問いからお互い学び合い、エンパワメントし合える場を、一緒につくっていきませんか。
イベントのゲストにお越しくださったみなさまとの対談は、録画のうえYouTubeチャンネルにてご紹介しております(一部のみ)。
・同じ理念で話し合うワークショップは身になり、とても勉強になります。もっといろいろな方と話し合う機会があったらいいです。
・毎月の最強チームのイベントは自分の心を整える場、新しい気付きや出逢いの場、自分自身を振り返る場として大切な時間となっています。
・現場で患者さんに問いかけることを、自身のことして考えた時に、すぐに答えられない、または聞いてもらう人は選びたいと感じた。それは、これを自分が聞いた人もそう感じるかもしれないと改めて気づくことができた。またグループの方々の問いの答えを聞いていると、その方の大切にしているものをしっかりお聞きすることで、支援に繋がれる糸口が見つかりやすいと感じた。
・職種は違いますが、誰かの笑顔を願う心は共通しており、温かいものを感じました。私もいのちの授業や音楽活動を愚直に続けていますが、ふと「私がいなくなったらこの活動は消えてしまうのでは?」という無力感に襲われることがありました。しかし、今日のお話、対話を通して私にもまだできることがあるのではないかと勇気をいただきました。
・若い方の参加が増えたように思えて、ますます活気に溢れているなあ!と感じました。
・自身が携わる分野の高齢化社会の問題には目にいくが、他分野にも高齢化社会問題があるのだなと改めて思った。各分野が持つ、高齢化社会の問題を様々な分野で話しすることが大事だなと思った。そうすることで、様々な目線から解決の糸口が見えてくるのかなと思った。
・日本でも、ボランティアシステムや、ボランティア活動に意味と価値をもっと見出して行きたいし、実現したいと考えています。そのために、ボランティアの人材教育にも、ユニバーサル・ホスピスマインドの考え方が有効だと感じています。もう一つは、だれもが、近くの誰かを気軽に助けていいし、助けられていいんだという意識、地球家族的な意識を、子ども世代から教育していくことかなとも思います。私のように専門職でなくても、このような場に居れて頂けて、お話を聴いたり、話したりできることは、素晴らしいと思います。
・アクションを起こせる人はほんの一握りですが、これからも、そういう方のお話をお聴きして、自分も前に進んでいきたいです。
・お一人お一人、置かれた環境の中で見出した問題を真剣に見つめ、新たに解決法を探ったり目標を見つけていらした。とても素晴らしいと思った。。ほんの少しお話できただけでも仲間になった思いがして、とても心強く嬉しく感じた。
・初めてお話しする方でもホスピスマインドを持っておられて、有意義な時間を過ごせました。
毎月第3火曜日19:00~21:00にオンラインにて開催しております。こちらから、各日程ごとのページへお進みください。
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