2022年3月6日(日)13:00-15:00、以下のイベントを開催いたしました。
(イベント概要はこちら)
人生の最期まで心豊かに暮らせる地域づくり・人づくりに向けて、日本財団助成事業の一環として、今年度は佐賀県唐津市ならびに鳥取県米子市に軸足をおいて、取り組んで参りました。
この1年間のプロジェクトに関わってくださった現地の方々からの活動報告をもとに、これからどのように展開していきたいか、それぞれの地域にはどのような可能性があるか、各地域の関係者の方々と、他地域の参加者のみなさまが対話する機会といたしました。
●はじめに
・プロジェクトの背景・事業概要と調査報告(エンドオブライフ・ケア協会 武井泉)
●第1部 各地域における活動と見えてきた課題
・米子市の人材育成(エンドオブライフ・ケア協会 小澤 竹俊)
・唐津市の人材育成(あおぞら胃腸科/ELC糸島唐津 笠原健太郎)
●第2部 各地域から活動紹介
・唐津市(0-100地域の輪 中島直子、唐津市国際交流・地域づくり課 諸岡克典、唐津市危機管理防災課 田中博隆)
・米子市(西部在宅ケア研究会/ELCとっとり 佐々木修治、米子市福祉保健部福祉政策課 地域福祉推進室 山崎伸之米子市社会福祉協議会、福祉のまちづくり推進課 森本一義)
●まとめ
・特別コメント(沖縄県立中部病院/ELC沖縄 長野宏昭)
・アンケートでニーズのあった施設での看取りについての研修は、来年度実施できると良いと感じました。
・成功体験を積み上げていく事で、穏やかな看取りをしたいと市民が思ってもらう事が一番大切だと思ってます。2地域の今後の進展を楽しみにしています。
・もしもに備えて‥と看取りの話は縁起でもないと敬遠されるから、同じ備えるで防災からの視点はいいですね。防災が目に見えることだけではなく、目に見えないところの苦しみに向き合うことが、私たちの苦しむ人への援助だと思いました。
・独居高齢者の見守りや、災害時に助け合えるご近所の力、引きこもりや不登校児のための寺子屋やNPO活動が私の地域にはありますが、このような縦割りでない繋がりを強めたいと思いました。
・ 地域性があることは当然ながら、行政、医療、福祉、地域の連携は必須。このコロナ禍でも苦しんでいる人はいてその支えになりたい私たちのコミュニティのレジリエンスをどう強めていくか、その担い手の育成含め、この地域での取り組みを今一度確認しながら自分のできること、またつながり方を考えていきたいと思いました。
医療や介護、福祉や教育を含めて、地域全体がつながり、人生の最期まで心豊かに暮らし続けることができる地域づくりに向けて、来年度も各地の関係者と連携し、取り組んでまいります。また、他地域にも展開可能なしくみづくりを、来年度に向けた課題としたいと思います。
このたびの報告会が、ご参加のみなさま一人ひとりが地域をよくしたいと願う担い手として、それぞれの現場における次の一歩を踏み出すきっかけとなればと願っております。
© End-of-Life Care Association of Japan