今月は、10件、参加者298名の報告がありました。
うち小学校2校、中学校2校、学童2か所などです。
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小さな火を見逃さないために
夏休みが終わるこの時期は、1年で最も自殺が増える時期でもあります。
1日のリズムや人との関わり方が急激に変わるため、変化についていくことが難しい子ども達にとって、心理的な負荷が大きくなります。
10代から30代の死因の1位は自殺です。様々な取り組みがされてきましたが、子ども達の自殺の推移は高止まりです。有効な予防策はあるのでしょうか?
1本のマッチの火のように、小さな火であれば、わずかな水で消すことができます。しかし、カーテンに燃え移り、天井まで達する火は、バケツ一杯でも消すことは困難です。
人間も同じです。苦しみが大きくなり、心に壁を作り、学校に行けなくなってから、心のケアの専門家が関わる事は大切ですが、かなりエネルギーを注ぐことになるでしょう。
もし、苦しみがまだ小さなうちに、その苦しみに気づく人がそばにいたらどうでしょう。小さな火はわずかな水で消せるように、小さな苦しみであれば、心のケアの専門家でなくても、和らげる可能性があります。
エンドオブライフ・ケア協会は、ホスピスで培った対人援助のマインドが、自殺予防につながると考えて活動してきました。
苦しみは、希望と現実の開きと意識すると、何気ない言葉や態度の中から気づく可能性があります。
また、負の気持ちを否定せずに反復を用いて聴くことを、子ども達にも伝えることも、すでに折れない心を育てるいのちの授業を通して紹介してきました。
認定講師は268名となり、全国で活動が拡がってきました。
子どもの苦しみに気づくのは子ども達、子どもの苦しみを癒やせるのも子ども達。半径5mの誰かの苦しみに気づき、関わる担い手が、それぞれの地域に増えていくことを願っています。
専門的な心のケアを、すべての人生のそばに
© End-of-Life Care Association of Japan