鈴木 裕美さま(三重県菰野町在住)
橋北楽々館在宅介護支援センター
マスクでつなぐ 地域の絆
笑顔で外出してほしい!
新型コロナウイルス感染が増加してから、マスクが店頭からなくなり、早朝から薬局前に長蛇の列を見るようになりました。そしてどんどんマスクが高騰し、地域のおとしよりから「そんな早い時間から2時間も3時間も並べん!どっこも行かんでいいけどな」と。
外出できるようになった時に、感染予防をしながら安心に、笑顔で外出してほしいと手作りマスクの作成を考えました。
地域の方から材料を寄付してもらい、おとしよりの方が「みなさんのお役に立てるのなら」と積極的にマスクを作ってくださいました。マスクに同封するカード作り、仕上げの袋詰め、募金箱作成は学童保育所の子どもさんに協力してもらい、「made in 橋北」のマスクが完成しました。
「橋北マスク」は1枚100円以上の募金でお渡しします。お渡しして終わりではなく、そのお金で次のマスクや他の制作物の材料費に充てて継続した地域活動もしていきたいと考えています。
橋北地区の目標でもある「住み慣れた地域で最期まで生活できるよう、地域力を高める」を実現するため、今後もマスクづくりをとおして、子どもからおとしよりまで職域もこえた「多世代交流」の機会をつくっていきます。
※7月上旬追記
学童保育所をはじめ、特に子どもたちに、コロナのことを知ってもらう機会も作っています。
まず、3月に学校の休校が決定される直前に、学童保育所3か所で実施させてもらいました。資料は、藤田医科大病院から発表された「コロナウイルスってなんだろう?」を紙芝居にして話してから、正しい手洗いを体験してもらうために手洗い練習スタンプおててポンを使用して手洗いを実践してもらいました。
コロナウイルスのことと、なぜ手洗いをするのかがわかり、実際に手洗いを楽しく学べたと好評だったので、市役所の子ども家庭科にPRに行き 四日市市内の学童保育所に広報してもらいました。
その後、学童保育所からは、何の連絡もなかったのですが、学校が再開された6月に入ると、広報を見たと3か所から依頼がありました。
これを機に、濱田努先生の「だろうじゃなくて かもしれない~新型コロナウイルスのお話~」を使わせていただき、ある小学校で、6月に1~3年と4~6年の2回に分けて実施。7月にはさらに1か所、8月はもう1か所、合計3回に分けて依頼をいただいています。
チャレンジに協力してくれる地区内の施設職員や民生委員児童主任委員、「上手じゃないけど、役に立ててうれしいわ」「いいよ~」ってマスクを縫ってくださる地域の方、「次のマスクのまだ~?」と楽しみながらかわいいメッセージカードを書いて、袋詰めをしてくれる学童保育所の子どもたちなど協力してくださるたくさんの方々です。
マスクをつくる、つかう活動をとおして、橋北地区の地域の絆を強め、自分の命とともに大切な人の命も守るために、マスクを使用して外出する習慣をつけ、「うつさない!うつらない!」を実行しましょう!
「今日はこのマスクにしよう」と洋服にあわせたり、楽しみながらマスクを使い、ご近所、お友達と笑顔で外出してほしいです。
※6月末現在150枚以上の「橋北マスク」が地域で使われています。地区内7か所にマスクと募金箱を置いていますが、1日でなくなってしまうほど好評です。
こちらからご参照ください。
© End-of-Life Care Association of Japan