【お知らせ】「ウェルビーイング・アワード2025」審査員からのコメント(2025/4/9)

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 「ウェルビーイング・アワード2025」審査員からのコメントをいただきました。ご紹介させていただきます。


■一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会
「半径5mの人を幸せに~折れない心を育てるいのちの授業(OK)プロジェクト~」


全体総評
未来を担う子どもたちのメンタルヘルスという重要かつ繊細なテーマに着目し、徹底的に子どもたちの視点に立って設計された授業や取り組みに、審査委員一同大きく心を動かされました。子ども同士が自然に関係性を築き、互いを支え合える実践性のある仕組みにも、「新しいウェルビーイングの在り方」として感銘の声が多数寄せられています。
社会全体へ短期間で表れる即効性のある活動ではないものの、地道な活動の積み重ねが確実に子どもたちと社会全体の前進につながるという強い思いが伝わり、応援する価値や意義を感じる審査委員が多くいました。また、一人ひとりに丁寧に寄り添い、時間をかけて苦しみに向き合う取り組みにも温かな共感が寄せられています。


最も評価が高かった点
直接的な解決策の提示ではなく、一人ひとりが他者の苦しみに気づき、相互に理解し支え合えるようになるという、「共に生きる社会」を目指した活動の本質的な意義に、多くの審査委員が感動しました。容易ではないテーマに対し、あえてステップを踏みながら本質から取り組もうとする姿勢は大変尊く、誠実であるという評価がありました。また、地域での講師育成や相互カウンセリングを通じてコミュニティ内で相互に助け合える循環的な仕組みを構築し、長期的な広がりを実現しているところにも大きな共感が寄せられました。


貴団体ならではのユニークネス
これまでなかなか言葉にできなかった当事者たち、特に子どもたちの心に真摯に耳を傾け、時間をかけて丁寧にその声を聞き出した稀有な取り組みとして評価されています。また、子ども自身が講師となって他の子どもたちにレクチャーするという仕組みには斬新さがあり、多くの審査委員がユニークで革新的であると感じました。
「命を救うことこそ究極のウェルビーイングである」という、根源的かつ本質的な想いを感じさせると同時に「表面的なウェルビーイング施策のあり方に一石を投じる事例」としても、多くの審査委員から高い評価の言葉が挙がりました。


さらなるウェルビーイング活動としての期待
子どもたちのメンタルヘルスというテーマは、個人にとどまらず長期的には生涯にわたり、また大勢の人々にインパクトを与え得る可能性を秘めています。今後ますます広がっていくことで、より多くの人々に未来への希望を創り出す予感があるとの期待の声がありました。直接的で即効性のある数値成果がまだ見えにくいとしても、活動を通して一人ひとりが自らの人生や他者の人生に前向きな希望や可能性を見出すことができれば、それこそが本質的な成果であると感じている審査委員も多数おりました。今後のさらなる広がりや影響の拡大に、大きな期待も寄せられています。


2025年4月
文責・ウェルビーイングアクション実行委員会事務局


※上記テキストは審査の過程で寄せられた委員のコメントをもとに、事務局の責任で集約しまとめたものです。

 

 

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