〜臨床推論×フォトボイス〜

地域学習会グループELC沖縄
認定ELCファシリテーター長野宏昭
開催年月日2026年02月01日(日)
時間10:30〜12:30 (正味時間:02:00)
開催地沖縄県南風原町
会場名沖縄県医師会館
対象者援助職
対象に関する補足どなたでも
参加前提プライマリケア連合学会 九州地方会
定員30人
概要医学部学生の企画による事例検討 患者の情報、自宅の写真を提示し、必要な支援について考える
問合せ先長野宏昭
参加人数25人
参加者からのコメント(会の最後に長野が話した内容) 1、ケアの目標は、本人、家族、関わる人全てが「穏やか」であること。 今回、臨床推論とフォトボイスから患者さんの人物像や困り事を想像していただきました。 病院の外来では、高齢者の多くは医師に遠慮したり、心配をかけたくないという思いから、なかなか自分の苦しみを打ち明けたり話してくれないことがあります。本当の苦しみは隠れて見えないことが多いです。本人の生活する場所に自ら足を運んでその空気を感じることで、本人の困り事や苦しみに気づく感性を養うことができるかもしれません。 そして、医療的な正しさよりも本人や家族、スタッフ自身が「穏やか=安心、幸せ、生きててよかった」をチームの目標にして多職種で関わって行くことができればいいのかなと思います。 2、私の好きな言葉に「苦しんでいる人は自分の苦しみをわかってくれる人がいるとうれしい」があります。 相手のことを理解しようとする姿勢は大切ですが、私たちは他人です。どれほど専門的な知識や技術、経験を積んだとしても相手のことを100%理解することは難しいでしょう。一方で、相手が私たちのことを「わかってくれた」と思うことは可能性があります。 私自身、医療人である前に、一人の人間として「わかってくれる人」を目指してゆきたいです。 3、在宅医療は物語を共に歩み、現場から学び続けることのできる仕事です。 私たち専門家はどうしても、疾患名、介護度、サービス内容が気になりがちです。 しかし、今回のフォトボイスで擬似体験していただいたように、皆さん一人一人が唯一無二の人生物語を歩んでいます。目の前の利用者さんがどんな人生を送ってきたのか?オンリーワンの物語に想いを馳せ、味わう喜びを、在宅医療の現場で学んでもらいたいです。どんな時も現場から、患者さんから学び続けたいですね。 4、認知症の患者さんと関わる時に大切なのは「先回りしすぎない」ことです。 今回の事例は90代の独居の方で認知症があり、「施設に入れた方が安全なのでは?」と思った人もいるかもしれません。ただ、本人の口癖は「私はまだまだ元気です。今は幸せですし、困っていることはありません。」です。別の方になりますが、若年性認知症の患者さんが体験した辛い経験として 「どこへ行っても介護保険の話ばかり」「私には何も話してくれず、家族にしか説明をしない」ことだったといいます。 本人が自分でやりたいこと、できることを尊重し、先回りせず見守る姿勢です。本人が困っているところは必要な訪問サービス(介護、看護、薬剤など)を利用することで、認知症があっても一人暮らしを継続することが可能な時代です。
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