コラム17:目を逸らさずに最期の時まで寄り添い「施設でも」にこだわる特養でありたい

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2016.08.09

社会福祉法人 宏恵会 特別養護老人ホームリーフ鶴ヶ谷 介護福祉士
荒井裕江さま(ELC7回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士)

Arai-sama

私は仙台市宮城野区にて特別養護老人ホームリーフ鶴ヶ谷で介護福祉士として平成24年より勤務しております。以前はデイサービス勤務であった為初めての施設勤務。教えて頂いた事を日々、無我夢中で業務に取り組んでいました。特養では、いずれは居宅へと帰る事が目標となっていますが、ほぼ9割以上の方は最期まで施設で過ごされているのが現状です。

その中で最期の時が近くなると看取り対応となる訳ですが、看取り対応後に写真を飾りだしたり、居室環境を変えて芳香剤を置いたりする事等にとても違和感を感じました。私自身家族を在宅で看取りを行ってきた事もあり、最期を迎える時までがより大切で、本人の気持ちにいかに寄り添う事が出来るか、何かを我慢して数日延命する事よりも自身の思いを叶える事の方が嬉しいのではないかと思っていました。

「施設だから」、「看取りになったから」ではなく、再アセスメントし、出来る事や本当に自身が望んでいる事を援助する必要性を上司や同僚に訴えてきましたが変わる事はありませんでした。それでも私はユニット内で現場から声を上げ続け、多職種と情報の共有しながら支援するようにしました。ある時、旅立たれた方のご家族様へ挨拶をした時、「何も言わなくてもどんなに手をかけてもらっていたか身体を見ただけで分かります。ずっと寝たきりだったのに床ずれも出来ていなくて。ありがとうございました。」とお言葉を頂き思わず涙がこぼれ落ちました。今まで私たちが多職種と連携し取り組んできた事は間違いなかったと嬉しく思った瞬間でした。

私は人生の最終段階に関わっていく人間として、自分自身もどの様に周囲と関わり伝えていくのがよいか迷っていました。その時にエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を受講された方の感想の中で「誰かの支えになろうとする人こそ一番、支えを必要としています」と言葉が記されており、その言葉に心を打たれ私も絶対小澤先生に学びたいと思うようになりました。今年1月に仙台で開催されましたエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座第7回に参加。講座を受講しながら、失語症の方とのコミュニケーション、四肢麻痺の方との関わり方、色々な事が頭の中に走馬燈のように廻り、本当に苦しみを分かろうとし理解者として援助出来ていなかった事に気づきました。

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Theory of Change

セオリー・オブ・チェンジ