コラム
Column
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コラム103:過去から繋がる未来への道
2023.04.30
薬剤師 野村真実さま(第27回生) 「あなたより小さな子供でお母さんがいない人もいるんだから、あなたはここまで育ててもらえて恵まれているでしょ」 母が亡くなった19歳当時に言われた言葉。 「子供なんていたら大変なこともいっぱいあるのよ。むしろ羨ましい」 「人は結局ひ
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コラム98:ピアサポーターとして 心はいつも近くにありたい
2023.01.28
ピアサポートよこはま ボランティア 森結夏さま (第120回生) 結ぶに夏と書いてゆか。名前の通り夏生まれのかに座です。2006年秋に乳がん告知を受け、かに座キャンサーが文字どおりキャンサーがんになったわけです。 そんな折、小澤先生のご講演を拝聴、『苦しみの中でも
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コラム97:I believe in future.
2022.12.26
訪問介護員 名越瑛輝さま (第117回生) 私は介護職(施設介護・訪問介護・居宅介護)3年目です。私がエンドオブライフ・ケア協会に出会ったのは、主に施設で利用者様と関わることについて自分の中でモヤモヤしていた、ちょうどそんな時期でした。 「はやくお迎えが来て欲しい」「はや
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コラム94:医師として治せなくても「わかってくれる人」に、私はなりたい
2022.09.26
医療法人清友会 清水医院 医師 宇田真記さま (第6回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、ELCファシリテーター、 折れない心を育てる いのちの授業レベル1認定講師) 出会い 14年ほど前、松山市医師会主催の講演会でのことです。医師として私の人生に大きな変化が訪れまし
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コラム93:スクールカウンセラーとして、わかってくれる人になりたい
2022.08.27
したらカウンセリングサービス 心理職 設楽友香さま (第78回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、ELCファシリテーター、 折れない心を育てる いのちの授業レベル1認定講師) 1冊の本との出会い 私は心理職、主にスクールカウンセラーをしています。保育園から小・
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コラム92:母の介護を通して学んだこと、気づいたこと
2022.07.21
琉球大学医学部 医学教育企画室 医師 名嘉地めぐみさま (第108回生) 私は内科医ですが、現在、母校の医学教育に関係する部署に勤めています。どういう仕事をしているのか、よく質問されます。医学科のカリキュラムの構築や医学科4-6年生が参加する臨床実習に関する教育に携わり、各診療科
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コラム85:スキルアップは逃げになる?
2022.03.24
コラム85:スキルアップは逃げになる? 浅井東診療所 医師 大西規史さま (ELC第105回生) 私は昔から自分のことがあまり好きではありませんでした。 走るのも遅く、勉強も苦手。恵まれた家庭に生まれ、たくさんの愛情を受けて育ったにも関わらず、自分で自分のことを認めることが
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<始動します>
2020.06.20
2月頃から続いていたコロナ騒動も、さすがに4ヶ月も経つと、新しい日常に変わりつつあります。この数年、毎週末は各地方で人材育成活動をしてきましたが、2月からは自粛しなくてはいけませんでした。 しかし、立ち止まるわけにはいきません。今まで以上に、それぞれの地域で苦しむ人は増えています。この3ヶ
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<20年前から変わらないこと>
2020.06.17
今から20年前に書いたコラムを紹介します。前任のホスピス病棟で出会った患者さんから学んだことです。 「医療は治すことが目的でしょう。だから治すことができない患者は、医療の対象ではないと思うのです。あきらめるしかないのでしょうね。」 鍛冶屋の職人として生きてきたその人は、本当の病名を
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<学びの機会を広げるためにオンラインでできることを>
2020.06.02
6月になりました。緊急事態宣言も解除され、徐々に人々が街にでかけるようになりました。とはいえ、いつ第2波がくるかわかりません。以前のような集合研修を安心して開催できる状況ではありません。 それでも苦しむ人の力になりたい人のために学びの機会を提供していきたいとの思いは、以前にもまして強くなっ
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<固定観念をぶち壊そう>
2020.05.11
どんなに泣いても、時間は過去に戻りません。 どれほどお金を出しても、一度失った人は返ってきません。 いつも大きな苦しみや悲しみを抱えた人と関わり続けて来ました。その中でのこだわりは、従来の固定観念を壊すことでした。 私たちは、苦しみから避けるように生きています。なるべく苦しい道を避け、平易
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<固定観念を打ち壊そう!コロナ危機の中でも、人は笑顔になれる>
2020.05.02
新型コロナウイルス感染拡大は、私たちの社会を一変しました。医療のみならず経済にも大きく影響を与えています。苦しむのは、新型コロナウイルスに感染した人だけではありません。あたりまえの生活を奪われた多くの人達が苦しんでいます。コロナ危機の中で、人は果たして笑顔になれるのでしょうか? 心が折れそ
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<私には夢があります>
2020.04.30
新型コロナウイルス感染拡大は、社会で暮らす多くの人に暗い影を落としています。外出を自粛することによる体力低下だけではなく、心の面でも不安定となり、眠れない、食欲が出ない、疲れやすいなどの症状を自覚する人が増えていくことを案じます。そして、苦しみのあまり、誰かを批判したり、自らを傷つけようとしたりす
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<絶望に慣れることは、絶望そのものよりも悪い>
2020.04.21
ゴールデンウィークによる人の移動を抑制し、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、政府は緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大しました。すでにこの1ヶ月近く自粛を強いられてきた人達は、終わりが見えない今の状況を憂えてどんな気持ちになるのでしょうか。 いったいいつまで続くのだろう 毎年楽しみ
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<傷つけるのは苦しいから>
2020.03.31
新型コロナウイルスは、私たちの日常を一変しました。今までのあたりまえの生活が、あたりまえではなくなりました。映画を観ることも、友達と会うことも、集まって学ぶことすら許されない非日常です。春から仕事に就く予定であった学生が、内定取り消しの一報をうけて途方に暮れる人もいます。 では、ここで1つ
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<目と目で通じ合う そういう仲になりたいわ>
2020.03.28
新型コロナウイルス感染を防ぎ、クラスター予防のため、週末の外出が自粛することが求められています。自由に集まり、誰かと会うことができなくなりました。楽しみにしていた映画にも行けず、好きな人とお気に入りのレストランで食事をすることも自粛しないといけません。まるで会うことを禁じられたロミオとジュリエット
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<わたし 待つわ>
2020.03.26
オリンピック・パラリンピックが正式に延期となりました。あれだけ7月に予定通り開催しますと断言していた人が、手のひらを返すように延期を決める様子は、政治家とは感情を表にしてはいけない、絶対に自分にはできない仕事だと感じました。 東京の新型コロナ感染が拡大しています。熱がなくても保菌状態となり
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<春なのに、ため息 また1つ>
2020.03.24
新型コロナウイルス感染の拡大が指数関数的に増えています。イタリアでは、オーバーシュートしたため医療崩壊となり、連日500-800人が亡くなっています。これはまさに有事です。いよいよオリンピックも延期の話が本格的になってきました。このままでは企業倒産もかなり覚悟しないといけないのではと、深く憂慮して
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<今ある困難を認めた上で、最善を尽くす>
2020.03.21
新型コロナウイルス感染のため、イベントを自粛する動きが広がりました。しかし、何年もかけて準備をしてきたイベントをわずかの間で中止を決めるのは、とても勇気のいることです。 今まで広告にかなりのお金をかけてきたこと、いろいろな人の協力をお願いし、イベントを楽しみにしている人が相当数いることがわ
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<時間は過去に戻らない>
2020.03.18
新型コロナウイルス感染は、いよいよ全世界に広がりをみせ、現場は混乱しています。外出禁止令が発令され、自由に集まることができません。人の往来が自由にできなくなりました。今まであたりまえであった風景が一変し、まさに非日常に世界であり、これは有事です。 そのような中、今できることは何かと問いなが
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<不条理な今を生きていくこと その10:たとえあなたが人生に絶望しても、人生はあなたに絶望していない>
2020.03.06
新型コロナウイルス感染の影響は甚大です。その思いを一言で言えば“不条理”です。 この不条理な社会をあなたはどう生きますか? 誰かを批判しても不条理な現実を変えることはできません。 因果応報という言葉があります。過去や前世の行いに応じて現在の状況が生ずることを意味する言葉です。しかし、
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<不条理な今を生きていくこと その7:不条理な苦しみを抱えた人と関わり続ける>
2020.03.02
北海道知事は、2月28日に新型コロナウイルスの感染対策として、道民に「緊急事態宣言」を出しました。安倍総理も2月29日に国民に向けて、緊急記者会見を行い、「率直に申し上げて、政府の力だけでこの闘いに勝利を収めることはできません。最終的な終息に向けては、医療機関、御家庭、企業、自治体を始め、一人ひと
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<不条理な今を生きていくこと その2:不条理を認めたくない思い>
2020.02.26
新型コロナウイルスのため、さまざまな行事が中止となり、経済がさらに停滞していこうとしています。先行きが見えない不透明な思いを抱えながら、この不条理な思いとどのように向き合うのか、アルベール・カミュの小説「ペスト」を読みなおしています。 一般的ですが、私たちは不条理な苦しみを認めようとしません。
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<不条理な今を生きていくこと その1>
2020.02.25
新型コロナウイルスの影響は甚大です。医療機関への負担増大だけではなく、イベント中止に伴う人物金の停滞、インバウンドへの悪影響など、社会への影響は東日本大震災に匹敵するのではないかと案じています。その思いを一言で言えば“不条理”です。 何年もかけて準備していたイベントを中止しなくてはいけない思い
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<不条理な今を生きていくこと:はじめに>
2020.02.24
2020年2月、たった直径200ナノメートル(10億分の1メートル)程度の小さなウイルスが、社会にきわめて甚大な被害を与える、世界的事件がおきました。新型コロナウイルス感染です。この小さなウイルスにより、それまであたりまえであった日常が一変します。あたりまえに集まって楽しむことができなくなりました
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コラム62:地域ケア会議で事例検討
2019.12.24
コラム62:地域ケア会議で事例検討 橋北在宅介護支援センター 看護師 鈴木 裕美さま (ELC第14回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター) 現在、四日市市内にある在宅介護支援センターに勤務しています。四日市市は人口31万人。私が勤務する橋北地区は、万古焼を産業
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コラム31:少しでも苦しんでいる人の力になれたら
2017.09.16
コラム31:少しでも苦しんでいる人の力になれたら NPO法人きせき 代表 内海光雄さま (ELC第26回生) 私は、もうすぐ61歳になる脳性マヒの障害者です。8ヶ月の早産で生まれ、片手に乗るぐらいの身体の小ささで人生をスタートさせました。未熟児だったために脳性マヒになったようです。
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