Column

  • コラム116:お互いのこころのために

    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 関わるすべての職種にできる援助

      「応え、答え」の壁 「家に帰りたい、胃ろうにしたら帰れると先生に言われた。どうしたらいい?」  2015年、神経性の難病を患い、自宅で療養していた父が救急搬送され、まだ言葉を話せていた時の会話です。  何か言わなきゃ、答えなきゃ、励まさないと、どう答えたらいい…

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  • コラム109:できることをできるだけ

    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 地域

     私は現在、愛媛県松山市内の地域包括支援センターで社会福祉士として働いています。  お彼岸も過ぎ、訪問途中に見上げる松山の空に浮かぶ雲も、秋の雲が主役となり季節の移り変わりを知らせてくれています。今回は、大阪市内で援助者養成基礎講座を初めて受講した、2019年3月から現在までに出会った中で…

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  • コラム96:ディグニティセラピーを学んでいこうと思った理由 ~すべての人が、自分が自分で良かったと思えるように~

    • 家族
    • 介護
    • ディグニティセラピー
    • 関わるすべての職種にできる援助

     私がいま学び始めて思うことは、ディグニティセラピーの効果は年齢や健康状態に関係なくすべての人に置き換えることができるセラピーであるということです。  本来は人生の最終段階における人へのセラピーが中心だと思いますが、自分自身や身近な誰かを癒し、耀かせることの出来る素晴らしいものだと思います。 …

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  • コラム87:カムカムエブリバディ!仲間と学び続けて<いのちの授業>を全国に届けよう!

    • いのちの授業
    • 原点
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 関わるすべての職種にできる援助

     私は2019年12月に<折れない心を育てるいのちの授業 (以下「いのちの授業」という。)>認定講師になりました。でも講師デビューをしたのは、つい最近の今年1月になってからのことです。    なぜすぐに授業をすることができなかったのか?    一つは翌年からコロナが流行り始め…

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  • コラム82:チーム長崎として取り組んだこの1年半

    • 地域
    • 人材育成
    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助

    1. ELCとの出会い   私が初めて学習会に参加したのは、2019年の夏、長崎県で当時から活動していたELC(エンドオブライフ・ケア)波佐見による学習会でした。  基礎職が福祉職の私は、もともと看取りに苦手意識があり、「自分の知識でわからないことを質問されたらなんて答えよう」「間違…

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  • コラム76:目的ではなく手段としての国際協力を

    • 人材育成
    • 原点
    • 関わるすべての職種にできる援助

    今から22年前。僕は生まれた。 それから数年後、白血病になった。 もちろん、今の僕は一切の記憶がない。 小学生の時、母親から当時の様子を伝えられた。 「自分の人生をこれからどうやって使うのか」 12才の僕にこの命題が課せられた。 しかし、答えは明確だった。 …

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  • コラム74:家族を大切に思い一生懸命介護するからこそ 虐待してしまうプロセスを断ち切りたい~家族による高齢者虐待を防止する活動を求めて~

    • 支える人の支え
    • 家族
    • ビジネスパーソン
    • 関わるすべての職種にできる援助

    -コロナ禍で、介護を必要とする方とその家族のあり方が変わってきていると伺います。川内さんは、企業から委託を受け、従業員のうち家族介護にあたる方からの相談支援等に携わっていらっしゃいますが、まずは、なぜそのような活動をするに至ったのか、きっかけを教えてください。    以前、私は訪…

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  • <死を前にした人にあなたは何ができますか?>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 養成講座
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 言葉にする
    • オンライン

     2015年7月に第1回のエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を開催しました。あれからもうすぐ5年を迎えます。一貫してこだわってきたことは、難しい専門用語ではなく、多くの人がわかる言葉で、何をしたら良いか、伝えることでした。 事例紹介  42歳女性のAさん。末期癌と診断され、担当医よりあ…

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  • <始動します>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 人材育成
    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 医療と介護の連携
    • 穏やかな最期
    • 尊厳
    • ディグニティセラピー
    • 意思決定支援
    • 死別後のつながり
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 言葉にする
    • グリーフ
    • オンライン

     2月頃から続いていたコロナ騒動も、さすがに4ヶ月も経つと、新しい日常に変わりつつあります。この数年、毎週末は各地方で人材育成活動をしてきましたが、2月からは自粛しなくてはいけませんでした。  しかし、立ち止まるわけにはいきません。今まで以上に、それぞれの地域で苦しむ人は増えています。この3ヶ…

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  • <20年前から変わらないこと>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 家族
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 穏やかな最期
    • ディグニティセラピー
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 固定観念

     今から20年前に書いたコラムを紹介します。前任のホスピス病棟で出会った患者さんから学んだことです。  「医療は治すことが目的でしょう。だから治すことができない患者は、医療の対象ではないと思うのです。あきらめるしかないのでしょうね。」  鍛冶屋の職人として生きてきたその人は、本当の病名を…

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  • <固定観念を疑う>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 医療と介護の連携
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス
    • オンライン
    • 固定観念

     みなさん、ご無沙汰しておりました。久しぶりの投稿です。 さて、今回はイベントの紹介です。テーマはずばり、「固定観念をぶちこわそう」です。  新型コロナウイルス感染拡大は、いままでの価値観を大幅に変える機会となりました。仕事のあり方、幸せとは、いのちに順番がつけられるのか…。今まであたりまえ…

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  • <学びの機会を広げるためにオンラインでできることを>

    • 人材育成
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • オンライン
    • 聴く

     6月になりました。緊急事態宣言も解除され、徐々に人々が街にでかけるようになりました。とはいえ、いつ第2波がくるかわかりません。以前のような集合研修を安心して開催できる状況ではありません。  それでも苦しむ人の力になりたい人のために学びの機会を提供していきたいとの思いは、以前にもまして強くなっ…

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  • <時代の2歩3歩先を読み、1歩先の行動を起こすこと>

    • 人材育成
    • 地域
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • オンライン

     つい半年前の常識が、まったく通じない世の中になりました。本当であれば、今頃はオリンピック・パラリンピック開催にむけて、世界の人達が日本に来る準備で慌ただしかったことでしょう。海外からの旅行客が日本の経済を押し上げる夢も、あっという間に消えてしまいました。  いつも心に留めることは、時時代の2…

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  • <副島先生からのメッセージ>

    • 関わるすべての職種にできる援助
    • コミュニケーション
    • 言えない想い
    • いのちの授業
    • 子ども

     副島先生から、皆さんへ、メッセージが届きました。  今回のテーマはは、『ふあんの受けとめ』です。  病気と闘っている子どもさんたちと向き合ってきた副島先生ならではの、あたたかなメッセージです。  不安は、自分を守るためのあたりまえの反応  “立ち向かう”だけではなく、“はなれる…

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  • <たとえあなたに支えとなる誰かがいなかったとしても、あなたは誰かの支えになれる>

    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 言えない想い
    • 選ぶことができる自由

     核家族が進み、単身生活の人が増えてきました。様々な理由で、1人で困難と向き合っている人がいます。仕事が順調で、多少の困難があっても、解決できるときには、自分に支えを必要としていると感じてる人は多くはありません。  ところが、どうしようもないほど大きな困難が目の前に現れると、状況は一転します。…

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  • <愛の反対は 無関心です>

    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 言えない想い
    • 自己決定
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス
    • 疎外感
    • 選ぶことができる自由

     新型コロナウイルスに感染すると、その重症度によってホテルでの隔離か、病院へ入院して治療をうけるか、療養場所が変わります。  共通することは、自由に外に出られないことです。    もし皆さんが、何かしらの理由で自由に部屋の外に出られない状況に陥ったら、どんな思いになるでしょうか?散歩するこ…

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  • <いつでも捜しているよ どっかに君の姿を…>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 養成講座
    • 人材育成
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • ディグニティセラピー
    • 死別後のつながり
    • グリーフ

     なぜ大切な人を失うと悲しくなるのでしょう?  まもなくお迎えが近くなり、意識も薄れていく中で、私たちは本人と家族にどのように声をかけるとよいでしょうか?  このような問いに、簡潔に答えることができるでしょうか?  私がこだわってきたことは、一部のエキスパートだけが行える援助ではなく、…

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  • <なぜ副島先生の鼻は赤いのだろう?>

    • 人材育成
    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • いのちの授業
    • 子ども

     副島先生との出会いは、もう何年になるのでしょうか。テレビドラマの主役になるような雲の上の人でした。ある医療とメディアとの学習会の懇親会の席で、サシでお酒を飲みながら話を伺ったときに感じたことは、その熱量は、半端ない(他人のことを言える立場ではないのですが…)ということでした。  これほど苦し…

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  • <さぁ立ち上がろう!そして、夢をおいかけよう!>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 人材育成
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     新型コロナウイルス感染拡大で苦しんでいる人が笑顔になれるように!とのスローガンに反対する人は、ほとんどいません。しかし、実際に何をしたら良いか、具体的に言葉にできる人は多くはありません。その壁を越えていきたいと思います。  これだけ地域に苦しむ人が増えていくということは、一方で、苦しむ人の力…

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  • <たとえ1滴の水でも、合わされば大河となって、時代を変える力となる>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 人材育成
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • コレクティブインパクト
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     1人の力はとても小さいかもしれません。しかし、その1つ1つが合わさっていくと大きくなります。その思いを信じて、5年前からこつこつ、小さな力を各地で育てて行く活動を続けてきました。その行動を形にするため、セオリー・オブ・チェンジ・ジャパン(ToCジャパン)の田辺さんにご尽力を頂き、エンドオブライフ・…

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  • <固定観念をぶち壊そう>

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    • 新型コロナウイルス
    • 選ぶことができる自由

    どんなに泣いても、時間は過去に戻りません。 どれほどお金を出しても、一度失った人は返ってきません。 いつも大きな苦しみや悲しみを抱えた人と関わり続けて来ました。その中でのこだわりは、従来の固定観念を壊すことでした。 私たちは、苦しみから避けるように生きています。なるべく苦しい道を避け、平易…

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  • <ここから始まりました>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 養成講座
    • 人材育成
    • 地域
    • 原点
    • 関わるすべての職種にできる援助

     今から6年前、クリニックで企画した研修が、今のELCの活動のきっかけになりました。 あれから6年、世の中は新型コロナウイルスのために大変なことになりました。でも、この時のために活動してきたように感じます。1日1日を大切に、必要としている人に届きますように。   小澤 竹俊 …

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  • <相手からみて心を開いてくれる私たちでいるでしょうか?>

    • 人材育成
    • 関わるすべての職種にできる援助
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    • 言えない想い
    • いのちの授業

     緊急事態宣言が延長され、仕事を再開できず、経済への影響が心配されています。特に家賃や学費など、支払うことができていた人達が、今までのあたりまえを維持できるかぎりぎりの状況となっています。政府も必死に救済の手を差しのばそうとしていますが、届くまでには時間もかかります。  恐れていることは、人は…

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  • <妄想のツバサはありますか?>

    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 新型コロナウイルス
    • 選ぶことができる自由

     コロナ危機で苦しむ人が笑顔になれるために、私たちに何ができるのでしょう?  このように問われて、私はこれができますと、答えることができる人は、まだごく一部かもしれません。どうしても、専門的な知識がない、何かを作る技術がない、考える余裕がない、など前向きな気持ちになれない人のために、今回は皆さ…

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  • <それでも人は穏やかになれるから>

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    • 人材育成
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 穏やかな最期

     ゴールデンウィークが開けました。今日から仕事を再開される方も増えていくことでしょう。緊急事態宣言は、続いていますが、社会的な距離を取りながら、徐々に一部の生活は戻りつつあることを願っています。  しかし、新型コロナウイルス感染の影響は色濃く残っています。とても笑顔なんてなれるはずがないと思う…

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  • <苦しむ人に誠実に関われる担い手を増やすために>

    • 原点
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     毎回、堅い話が続いていたので、たまには、柔らかい話をしたいと思います。暦の上では新学期が始まりました。私が若かりし頃、慈恵医大の進学課程2年生の時の話です(なんとまだ19歳!)。  当時は、学生会と硬式野球部と疫学研究会(農村で健康診断や家庭訪問を行うクラブ)に所属していました。 この…

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  • <日本のどこかで、あなたを待っている人がいる>

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    • 言葉にする
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     ホスピス・緩和ケアで永年仕事をしてきた中で、大切にしていることがあります。それは、自分にしかできない専門的な援助ではなく、少しの勇気と、相手を思う気持ちさえあれば、多くの人が行うことができる援助を伝えて行きたいということでした。  そのように考えた理由は、きわめて簡単です。私が関わることがで…

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  • <固定観念を打ち壊そう!コロナ危機の中でも、人は笑顔になれる>

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    • 解決できない苦しみ
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス
    • 疎外感
    • 選ぶことができる自由

     新型コロナウイルス感染拡大は、私たちの社会を一変しました。医療のみならず経済にも大きく影響を与えています。苦しむのは、新型コロナウイルスに感染した人だけではありません。あたりまえの生活を奪われた多くの人達が苦しんでいます。コロナ危機の中で、人は果たして笑顔になれるのでしょうか?  心が折れそ…

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  • <私には夢があります>

    • 人材育成
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    • わかってくれる人がいるとうれしい
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    • 新型コロナウイルス

     新型コロナウイルス感染拡大は、社会で暮らす多くの人に暗い影を落としています。外出を自粛することによる体力低下だけではなく、心の面でも不安定となり、眠れない、食欲が出ない、疲れやすいなどの症状を自覚する人が増えていくことを案じます。そして、苦しみのあまり、誰かを批判したり、自らを傷つけようとしたりす…

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  • <人はしばしば不合理で、非論理的で、自己中心的です>

    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 尊厳

     あっという間に4月末を迎えました。4月は緊急事態宣言が発表され、都市部を中心に不要不急の外出が自粛する動きが広まりました。  それにあわせて地方への人の流れも減少し、地域経済への影響はきわめて深刻さを増しています。医療の現場に限らず、生活の中で苦しむ人は、日に日に増えています。  その…

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