コラム
Column
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コラム89:ELCに出会って変わったこと・気が付いたこと
2022.05.29
公益社団法人地域医療振興協会市立大村市民病院 看護師 河野裕見子さま (ELC第102回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター、折れない心を育てる いのちの授業レベル1認定講師) 「苦しむ人の支えになりたい」 看護師を目指したとき、私はこの気持ちを
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コラム88:弱さを認め 強く生きる
2022.05.15
秋田県厚生連平鹿総合病院 看護師 小俣寛子さま (第107回生) 「強く、つよく 生きろ」 父は実直で厳しくも、いつもそばで私たちにたくさんの愛情を注いでくれました。 そんな父がこの言葉を残し急逝してから20年が経ちます。何もできなかった申し訳なさと、自分の無力さ
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コラム87:カムカムエブリバディ!仲間と学び続けて<いのちの授業>を全国に届けよう!
2022.04.27
クリニック外来受付/医療事務 渡辺敦子さま (ELC第27回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター、折れない心を育てる いのちの授業レベル1認定講師) 私は2019年12月に<折れない心を育てるいのちの授業 (以下「いのちの授業」という。)>認定
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コラム86:「いのちの授業」を伝えている自分自身がいやされていく理由
2022.03.29
コラム86:「いのちの授業」を伝えている自分自身がいやされていく理由 ハート介護サービス東住吉 所長 訪問介護士 津野采子さま (ELC第9回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター、折れない心を育てる いのちの授業レベル1認定講師) 私は「折れ
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コラム84:PTA・いのちの授業コーディネーター・親としての三つの視点から取り組んだこと
2022.02.25
コラム84:PTA・いのちの授業コーディネーター・親としての三つの視点から取り組んだこと きいれ浜田クリニック 介護支援専門員 迫夏美さま (ELC鹿児島第1回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、 認定ELCファシリテーター) 私はこれまで、実際に悩む中学の娘と一緒に「折れ
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コラム83:死に向き合うこと
2022.01.25
コラム83:死に向き合うこと 医療法人協和会 リハビリテーション職 蛭子文弥さま (ELC第102回生) 「もう年だから。早く迎えにきてほしい。」 「これ以上しんどい思いをしながら生きていても仕方がない。」 病院で働いていると、しばしば耳にする言葉です。 このよ
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コラム80:種を撒き、実を結ぶ
2021.10.27
コラム80:種を撒き、実を結ぶ ソーシャルワーカー(社会福祉士 精神保健福祉士) 金杉泰子さま (ELC第100回生) 私は公立小学校、中学校、また公設私営の大学で児童・生徒・学生のためにソーシャルワークを行ってきた。元々心理職として教育現場で勤務していたのだが、私の力
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コラム79:優しい言葉と違和感の理由
2021.09.25
コラム79:優しい言葉と違和感の理由 奥田里絵さま (ELC第96回生) 「大丈夫だよ」 乳がんが見つかったと告げた時の夫の第一声。 「ありがたい言葉…のはず。 だけどなんで?何がどう大丈夫なのか教えてよ!って言いたい自分がいる。 でも…私のためを思って言ってく
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コラム77:「OKプロジェクト」を共通言語に!!!
2021.07.28
コラム77:「OKプロジェクト」を共通言語に!!! 静岡県立静岡がんセンター 看護師 関口圭子さま お恥ずかしいながら、当時小学2年生の娘と私は、 本当に仲が悪かった。 小さい時から、なぜかすぐにぶつかり合う。 本当はとても愛おしい大切な存在なのに。 このぶつか
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コラム70:~患者と医療従事者が苦しみを理解することによって厳しい医療現場を乗り越えていくかすかな希望~
2020.09.23
コラム70:~患者と医療従事者が苦しみを理解することによって厳しい医療現場を乗り越えていくかすかな希望~ 石井大心さま(ELC第77回生) 私は新潟県在住で、デュシェンヌ型筋ジストロフィー症という病気を抱えています。呼吸する力や心臓を動かす力や飲み込む力が弱くなっていく病気です。現在でも平
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コラム68:報道現場に立つ私の“御守り”
2020.07.30
コラム68:報道現場に立つ私の“御守り” NHKおはよう日本 ディレクター 八幡祐子さま それは13年前のこと。エンドオブライフ・ケア協会の設立の“種”をまく小澤先生に、私は出会いました。当時、私は30歳。報道番組のディレクターとして7年目の若手で、新聞や雑誌をめくっては、何か番組で取
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コラム67:私の作業療法実践を支えるエンドオブライフ・ケアの学び
2020.06.30
コラム67:私の作業療法実践を支えるエンドオブライフ・ケアの学び 清藤クリニック クリニックマネージャー 野尻明子さま (ELC第5回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター) 現在、私は作業療法士(OT)として、クリニックの他にも、特別養護
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<死を前にした人にあなたは何ができますか?>
2020.06.30
2015年7月に第1回のエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を開催しました。あれからもうすぐ5年を迎えます。一貫してこだわってきたことは、難しい専門用語ではなく、多くの人がわかる言葉で、何をしたら良いか、伝えることでした。 事例紹介 42歳女性のAさん。末期癌と診断され、担当医よりあ
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<始動します>
2020.06.20
2月頃から続いていたコロナ騒動も、さすがに4ヶ月も経つと、新しい日常に変わりつつあります。この数年、毎週末は各地方で人材育成活動をしてきましたが、2月からは自粛しなくてはいけませんでした。 しかし、立ち止まるわけにはいきません。今まで以上に、それぞれの地域で苦しむ人は増えています。この3ヶ
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<20年前から変わらないこと>
2020.06.17
今から20年前に書いたコラムを紹介します。前任のホスピス病棟で出会った患者さんから学んだことです。 「医療は治すことが目的でしょう。だから治すことができない患者は、医療の対象ではないと思うのです。あきらめるしかないのでしょうね。」 鍛冶屋の職人として生きてきたその人は、本当の病名を
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<学びの機会を広げるためにオンラインでできることを>
2020.06.02
6月になりました。緊急事態宣言も解除され、徐々に人々が街にでかけるようになりました。とはいえ、いつ第2波がくるかわかりません。以前のような集合研修を安心して開催できる状況ではありません。 それでも苦しむ人の力になりたい人のために学びの機会を提供していきたいとの思いは、以前にもまして強くなっ
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<時代の2歩3歩先を読み、1歩先の行動を起こすこと>
2020.05.29
つい半年前の常識が、まったく通じない世の中になりました。本当であれば、今頃はオリンピック・パラリンピック開催にむけて、世界の人達が日本に来る準備で慌ただしかったことでしょう。海外からの旅行客が日本の経済を押し上げる夢も、あっという間に消えてしまいました。 いつも心に留めることは、時時代の2
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<どちらを選んでも後悔するジレンマが課題です>
2020.05.27
意思決定支援での課題の1つは、どちらを選んでも後悔することです。 心不全の悪化を認め、息苦しさを訴えている義母のこれからの療養について、このまま施設でできるかぎりの治療を行うのか、それとも入院して治療を行うのかを判断しなくてはいけない場面があります。 もし、入院したら、認知症のある義
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<愛の反対は 無関心です>
2020.05.20
新型コロナウイルスに感染すると、その重症度によってホテルでの隔離か、病院へ入院して治療をうけるか、療養場所が変わります。 共通することは、自由に外に出られないことです。 もし皆さんが、何かしらの理由で自由に部屋の外に出られない状況に陥ったら、どんな思いになるでしょうか?散歩するこ
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<今 私が笑えるのは 一緒に泣いてくれたキミがいたから>
2020.05.14
キャンサーペアレンツの西口洋平さんが5月8日に旅立たれました。35歳でステージ4のがんと診断される中、つながることで前向きに、声なき声を届け、生きやすい社会を実現したいと考え、キャンサーペアレンツを立ち上げました。2016年に、社会起業塾に応募されたとき、私もエンドオブライフ・ケア協会のメンバーと
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<固定観念をぶち壊そう>
2020.05.11
どんなに泣いても、時間は過去に戻りません。 どれほどお金を出しても、一度失った人は返ってきません。 いつも大きな苦しみや悲しみを抱えた人と関わり続けて来ました。その中でのこだわりは、従来の固定観念を壊すことでした。 私たちは、苦しみから避けるように生きています。なるべく苦しい道を避け、平易
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<相手からみて心を開いてくれる私たちでいるでしょうか?>
2020.05.09
緊急事態宣言が延長され、仕事を再開できず、経済への影響が心配されています。特に家賃や学費など、支払うことができていた人達が、今までのあたりまえを維持できるかぎりぎりの状況となっています。政府も必死に救済の手を差しのばそうとしていますが、届くまでには時間もかかります。 恐れていることは、人は
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<固定観念を打ち壊そう!コロナ危機の中でも、人は笑顔になれる>
2020.05.02
新型コロナウイルス感染拡大は、私たちの社会を一変しました。医療のみならず経済にも大きく影響を与えています。苦しむのは、新型コロナウイルスに感染した人だけではありません。あたりまえの生活を奪われた多くの人達が苦しんでいます。コロナ危機の中で、人は果たして笑顔になれるのでしょうか? 心が折れそ
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<私には夢があります>
2020.04.30
新型コロナウイルス感染拡大は、社会で暮らす多くの人に暗い影を落としています。外出を自粛することによる体力低下だけではなく、心の面でも不安定となり、眠れない、食欲が出ない、疲れやすいなどの症状を自覚する人が増えていくことを案じます。そして、苦しみのあまり、誰かを批判したり、自らを傷つけようとしたりす
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コラム66:地域医療は『くらしの医療』
2020.04.26
コラム66:地域医療は『くらしの医療』 医療法人希実会 守口医院 守口尚さま (ELC第68回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター) ・地域医療は『くらしの医療』 僕が岩手県遠野市で在宅医療を始めたのは2004年のことでした。その年の11月、京都
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<苦しむ人の力になろうとする全ての人へ>
2020.04.26
前回、私はアリとキリギリスの話を紹介しました。少しだけ補足をさせてください。 一般的にイソップのアリとキリギリスの逸話は、「働かざる者食うべからず」という教訓として紹介されます。働いていたアリに対して、遊んでいたキリギリスが、やがて冬になって食糧難になって困る話です。ですから、「備えあれば
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<絶望に慣れることは、絶望そのものよりも悪い>
2020.04.21
ゴールデンウィークによる人の移動を抑制し、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、政府は緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大しました。すでにこの1ヶ月近く自粛を強いられてきた人達は、終わりが見えない今の状況を憂えてどんな気持ちになるのでしょうか。 いったいいつまで続くのだろう 毎年楽しみ
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<目に見えない伴走者に気づいていますか?>
2020.04.11
新型コロナウイルス感染拡大が本格的になってきました。目に見えない敵と向き合うということは、精神的なストレスは、数倍増します。普段の生活の中で、自分が感染するのではないか、あるいは、自分が他の人にうつしてしまうのではないか。何気ない生活にあって、最善を尽くしても、決して100点を取れるとは限りません
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<苦しみを素直に打ち明けらる誰かはいますか?>
2020.04.09
新学期が始まりましたが、首都圏の学校を中心に、全国で休校が続いています。さらには、外出制限などから、自由に外で友達と遊ぶことができません。いろいろなフラストレーションがたまると、兄弟げんかや、家庭内での暴力など、不安定になる子どもたちもいることでしょう。あるいは、親御さんが、仕事の不安などから、子
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<意思決定 決めた内容 誰がする>
2020.04.06
いよいよアメリカでは、厳しい選択をしなくてはいけない時を迎えました。感染爆発(オーバーシュート)して本格的に患者さん数が増えてきます。さらに多くの重症患者さんが病院に搬送されることが予想されています。限られた医療資源、とくに人工呼吸器による治療は、希望者すべてに行き届くとは限りません。トリアージと
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