コラム
Column
-
コラム94:医師として治せなくても「わかってくれる人」に、私はなりたい
2022.09.26
医療法人清友会 清水医院 医師 宇田真記さま (第6回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、ELCファシリテーター、 折れない心を育てる いのちの授業レベル1認定講師) 出会い 14年ほど前、松山市医師会主催の講演会でのことです。医師として私の人生に大きな変化が訪れまし
-
コラム89:ELCに出会って変わったこと・気が付いたこと
2022.05.29
公益社団法人地域医療振興協会市立大村市民病院 看護師 河野裕見子さま (ELC第102回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター、折れない心を育てる いのちの授業レベル1認定講師) 「苦しむ人の支えになりたい」 看護師を目指したとき、私はこの気持ちを
-
コラム88:弱さを認め 強く生きる
2022.05.15
秋田県厚生連平鹿総合病院 看護師 小俣寛子さま (第107回生) 「強く、つよく 生きろ」 父は実直で厳しくも、いつもそばで私たちにたくさんの愛情を注いでくれました。 そんな父がこの言葉を残し急逝してから20年が経ちます。何もできなかった申し訳なさと、自分の無力さ
-
コラム85:スキルアップは逃げになる?
2022.03.24
コラム85:スキルアップは逃げになる? 浅井東診療所 医師 大西規史さま (ELC第105回生) 私は昔から自分のことがあまり好きではありませんでした。 走るのも遅く、勉強も苦手。恵まれた家庭に生まれ、たくさんの愛情を受けて育ったにも関わらず、自分で自分のことを認めることが
-
コラム82:チーム長崎として取り組んだこの1年半
2021.12.27
コラム82:チーム長崎として取り組んだこの1年半 佐世保市山澄地域包括支援センター 介護支援専門員 園田康訓さま (ELC長崎第1回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、 認定ELCファシリテーター、折れない心を育てる いのちの授業認定講師) 1. ELCとの出会い 私が
-
コラム80:種を撒き、実を結ぶ
2021.10.27
コラム80:種を撒き、実を結ぶ ソーシャルワーカー(社会福祉士 精神保健福祉士) 金杉泰子さま (ELC第100回生) 私は公立小学校、中学校、また公設私営の大学で児童・生徒・学生のためにソーシャルワークを行ってきた。元々心理職として教育現場で勤務していたのだが、私の力
-
コラム74:家族を大切に思い一生懸命介護するからこそ 虐待してしまうプロセスを断ち切りたい
2021.04.28
コラム74:家族を大切に思い一生懸命介護するからこそ 虐待してしまうプロセスを断ち切りたい ~家族による高齢者虐待を防止する活動を求めて~ 特定非営利活動法人となりのかいご 代表理事 川内 潤さま(エンドオブライフ・ケア協会会員) -コロナ禍で、介護を必要とする方とその家族のあ
-
<始動します>
2020.06.20
2月頃から続いていたコロナ騒動も、さすがに4ヶ月も経つと、新しい日常に変わりつつあります。この数年、毎週末は各地方で人材育成活動をしてきましたが、2月からは自粛しなくてはいけませんでした。 しかし、立ち止まるわけにはいきません。今まで以上に、それぞれの地域で苦しむ人は増えています。この3ヶ
-
<たとえあなたに支えとなる誰かがいなかったとしても、あなたは誰かの支えになれる>
2020.05.23
核家族が進み、単身生活の人が増えてきました。様々な理由で、1人で困難と向き合っている人がいます。仕事が順調で、多少の困難があっても、解決できるときには、自分に支えを必要としていると感じてる人は多くはありません。 ところが、どうしようもないほど大きな困難が目の前に現れると、状況は一転します。
-
<愛の反対は 無関心です>
2020.05.20
新型コロナウイルスに感染すると、その重症度によってホテルでの隔離か、病院へ入院して治療をうけるか、療養場所が変わります。 共通することは、自由に外に出られないことです。 もし皆さんが、何かしらの理由で自由に部屋の外に出られない状況に陥ったら、どんな思いになるでしょうか?散歩するこ
-
<なぜ副島先生の鼻は赤いのだろう?>
2020.05.15
副島先生との出会いは、もう何年になるのでしょうか。テレビドラマの主役になるような雲の上の人でした。ある医療とメディアとの学習会の懇親会の席で、サシでお酒を飲みながら話を伺ったときに感じたことは、その熱量は、半端ない(他人のことを言える立場ではないのですが…)ということでした。 これほど苦し
-
<今 私が笑えるのは 一緒に泣いてくれたキミがいたから>
2020.05.14
キャンサーペアレンツの西口洋平さんが5月8日に旅立たれました。35歳でステージ4のがんと診断される中、つながることで前向きに、声なき声を届け、生きやすい社会を実現したいと考え、キャンサーペアレンツを立ち上げました。2016年に、社会起業塾に応募されたとき、私もエンドオブライフ・ケア協会のメンバーと
-
<日本のどこかで、あなたを待っている人がいる>
2020.05.06
ホスピス・緩和ケアで永年仕事をしてきた中で、大切にしていることがあります。それは、自分にしかできない専門的な援助ではなく、少しの勇気と、相手を思う気持ちさえあれば、多くの人が行うことができる援助を伝えて行きたいということでした。 そのように考えた理由は、きわめて簡単です。私が関わることがで
-
<私には夢があります>
2020.04.30
新型コロナウイルス感染拡大は、社会で暮らす多くの人に暗い影を落としています。外出を自粛することによる体力低下だけではなく、心の面でも不安定となり、眠れない、食欲が出ない、疲れやすいなどの症状を自覚する人が増えていくことを案じます。そして、苦しみのあまり、誰かを批判したり、自らを傷つけようとしたりす
-
<人はしばしば不合理で、非論理的で、自己中心的です>
2020.04.30
あっという間に4月末を迎えました。4月は緊急事態宣言が発表され、都市部を中心に不要不急の外出が自粛する動きが広まりました。 それにあわせて地方への人の流れも減少し、地域経済への影響はきわめて深刻さを増しています。医療の現場に限らず、生活の中で苦しむ人は、日に日に増えています。 その
-
コラム66:地域医療は『くらしの医療』
2020.04.26
コラム66:地域医療は『くらしの医療』 医療法人希実会 守口医院 守口尚さま (ELC第68回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター) ・地域医療は『くらしの医療』 僕が岩手県遠野市で在宅医療を始めたのは2004年のことでした。その年の11月、京都
-
<苦しむ人の力になろうとする全ての人へ>
2020.04.26
前回、私はアリとキリギリスの話を紹介しました。少しだけ補足をさせてください。 一般的にイソップのアリとキリギリスの逸話は、「働かざる者食うべからず」という教訓として紹介されます。働いていたアリに対して、遊んでいたキリギリスが、やがて冬になって食糧難になって困る話です。ですから、「備えあれば
-
<皆さん、休めていますか?>
2020.04.24
医療・介護の現場は感染拡大予防策を意識しながらの毎日、何気ない1つ1つが気になります。自分が知らない間に感染し、相手に伝染させてしまうのではないか。もし、自分の事業所のスタッフが感染したらどうしようか。 自宅待機というストレスも、精神的に休むことができません。あたりまえに外出できていたこと
-
<絶望に慣れることは、絶望そのものよりも悪い>
2020.04.21
ゴールデンウィークによる人の移動を抑制し、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、政府は緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大しました。すでにこの1ヶ月近く自粛を強いられてきた人達は、終わりが見えない今の状況を憂えてどんな気持ちになるのでしょうか。 いったいいつまで続くのだろう 毎年楽しみ
-
<目に見えない伴走者に気づいていますか?>
2020.04.11
新型コロナウイルス感染拡大が本格的になってきました。目に見えない敵と向き合うということは、精神的なストレスは、数倍増します。普段の生活の中で、自分が感染するのではないか、あるいは、自分が他の人にうつしてしまうのではないか。何気ない生活にあって、最善を尽くしても、決して100点を取れるとは限りません
-
<オンラインで、職種を越えて学び、つながれる場>
2020.04.10
新型コロナ感染拡大に伴い、集まって学ぶ機会が制限されました。一方で、仕事を失い、行動の自由が奪われ、さまざまな苦しみを抱える人は増え続けています。この困難な状況の中でも、苦しむ人の力になりたい人は必ずいます。その志を持った人達が、職種を越えて学び、つながれる場の1つを提供したいと企画しました。
-
<たとえば君が傷ついてくじけそうになったときは…>
2020.04.04
苦しいとき、人は何を思うのでしょうか? なぜ私がこんな苦しみを? どうしてこの時期に? 自分の足下だけをじっとみて、動けなくなる人は少なくありません。 中には、苦しさのあまり、誰かを批判する人もいます。 この苦しみは、誰かが原因である この悲しみは、適切な対応ができなかったからで
-
<苦しくたって、悲しくたって、コートの中では平気なの>
2020.04.03
日に日に新型コロナウイルス感染は広がっています。家にとどまり、外出を控え、感染拡大の速度を少しでも低くなるような配慮が必要です。その一方で、自由は奪われ、閉塞感は強まり、苦しんでいる人は増えていきます。 できることならば、集まって、わいわいと食べたり飲んだりしたいとこですが、その思いはぐっ
-
<傷つけるのは苦しいから>
2020.03.31
新型コロナウイルスは、私たちの日常を一変しました。今までのあたりまえの生活が、あたりまえではなくなりました。映画を観ることも、友達と会うことも、集まって学ぶことすら許されない非日常です。春から仕事に就く予定であった学生が、内定取り消しの一報をうけて途方に暮れる人もいます。 では、ここで1つ
-
<不条理な今を生きていくこと その7:不条理な苦しみを抱えた人と関わり続ける>
2020.03.02
北海道知事は、2月28日に新型コロナウイルスの感染対策として、道民に「緊急事態宣言」を出しました。安倍総理も2月29日に国民に向けて、緊急記者会見を行い、「率直に申し上げて、政府の力だけでこの闘いに勝利を収めることはできません。最終的な終息に向けては、医療機関、御家庭、企業、自治体を始め、一人ひと
-
コラム63:苦しみの中から支えに気づく文化 皆が穏やかに暮らせる世の中を作るために (1)
2020.01.27
コラム63:苦しみの中から支えに気づく文化 皆が穏やかに暮らせる世の中を作るために(1) 沖縄県立中部病院 呼吸器内科/地域ケア科 長野宏昭さま (第1回ELCin沖縄受講生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター) ・患者さんとの関わりのなかで学んだ、援助を言葉にす
-
コラム51:悩める介護家族がELCと出会って学んだこと
2018.12.30
田原 真司さま フリーランス・ジャーナリスト (ELC第49回生) 医療・介護の専門職でもなく「看取り」に関わった経験もない自分が、今日こうしてエンドオブライフ・ケア協会の会員様向けコラムを書かせていただいていることに、いささかの戸惑いと人生の不思議さを覚えます。 私の職業は、ビ
-
コラム50:母乳育児支援の立場から見る「5つの課題」の普遍性 〜「始まりと終わり」の共通点〜
2018.12.23
多摩ガーデンクリニック 小児科、田村クリニック在宅診療部 内科 医師 高橋有紀子さま (ELC第45回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター) 当方はもともと小児科医です。ここ数年高齢者の在宅医療にも従事しています。今年2月に偶然小澤先生を囲む少人数の勉強会を
-
コラム49:施設での看取り~n.r氏との関わりを通して私たちが学んだこと、成長したこと~
2018.11.16
特別養護老人ホーム 看護師 佐々木あかりさま (ELC第41回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士) ▷自己紹介 私は特別養護老人ホームで看護師をしています。入所者150人を抱える大所帯です。ここ数年の間に、住み慣れたところで最期を迎えたいと、施設での看取りを希望される
-
コラム48:末期心不全患者へのエンドオブライフ・ケア~援助的コミュニケーションを実践し見えたこと~
2018.10.30
某循環器専門病院 外来看護師 松本梢さま (ELC第29回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士) 【はじめに】 私は、循環器専門病院で外来看護師として多くの心不全患者へ看護を提供しています。再入院を繰り返す心不全、発症から5年も経てば、ついこの前まで歩いて外来に来ていた患者が次々に亡
カテゴリー
- エンドオブライフ・ケア
- 自宅
- 施設
- 養成講座
- 人材育成
- 地域
- 情報共有
- 支える人の支え
- 家族
- 原点
- 関わるすべての職種にできる援助
- 介護
- 医療と介護の連携
- 穏やかな最期
- 尊厳
- ディグニティセラピー
- 意思決定支援
- 緩和ケア
- 死別後のつながり
- アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
- 離島・僻地
- わかってくれる人がいるとうれしい
- 解決できない苦しみ
- リハビリテーション
- 研究
- 言葉にする
- コミュニケーション
- 希望
- 言えない想い
- 食支援
- コレクティブインパクト
- 自己決定
- いのちの授業
- 子ども
- ペット
- 美容
- 認知症
- 暮らしの保健室
- 推定意思
- 心不全
- 薬剤師
- 介護
- 音楽
- 不条理
- 新型コロナウイルス
- 疎外感
- 選ぶことができる自由
- グリーフ
- オンライン
- 聴く
- 固定観念
- プロボノ
- ビジネスパーソン
- 対話