今日は5月4日(May 4th)ということで、今日はスター・ウォーズのネタです。コロナ危機のためGWを自宅で過ごしている皆さまに、妄想のツバサをつけて5月の大空を羽ばたいて頂きたく、昨年の12月に投稿して好評だったマスターヨーダの介護認定について、再び紹介したいと思います。
以下、昨年の投稿からの引用と、皆さまからの声を拾ってみました。
問い:スターウォーズネタでいつも疑問に思うことがあります。それは、マスター・ヨーダは杖をついていますが、介護認定を受けることはできるのでしょうか?マスター・ヨーダは、いつも杖をついて歩いています。とすれば、普通に考えれば要介護1ぐらいの介護認定が出るのかもしれません。
要介護1
立ち上がりや歩行がやや不安定。日常生活はおおむね自立しているが、排泄や入浴などに一部介助が必要。
でも、ひとたび戦闘シーンになると、縦横無尽に動き回り、ジェダイマスターとしての面目躍如となります。
あくまで映画の話ではありますが、果たしてマスター・ヨーダの杖は、介護認定でレンタルできるのでしょうか?
ちなみに、マスター・ヨーダの日常生活動作(ADL)について示す動画はこちらです
https://www.youtube.com/watch?v=TrIfJ7sLWgo
この問いに対して、多くの皆さまから声を頂きました。少しまとめます。
1.そもそもマスター・ヨーダは、介護保険料を支払っているのだろうか。もし、未納分があるとすれば、何年分支払うと良いのか。
2.主治医意見書は誰が書くのか。かかりつけ医はいるのであろうか?
3.T字杖は介護保険ではレンタルできないが、多脚杖(4点杖)であればできる
4.そもそも介護保険は非該当にあたるののではないか。審査会では相当に判定にもめるであろう。
5.介護保険が使えなくても、通所サービスであれば総合事業が使える。
6.杖だけではなく、転倒防止のために住宅改修が必要ではないか。手すりがあった方がよい。訪問入浴でもよいが、マスター・ヨーダは小さいので、乳児用のお風呂で沐浴でもよいかもしれない。
7.介護保険が使えなくても、クラウド・ファウンドで資金を募れば、全宇宙のジェダイの騎士とそのファンからかなりの資金が集まるのでないか。
8.マスター・ヨーダを担当するケアマネは、相当の困難事例になることが予想される。わがままで、サービスを利用したくないと言うであろう。介護用ベッドなどの導入はきわめて困難で、何年もサービス導入ゼロの覚悟が必要。そのためにも、信頼関係を構築するために、援助的コミュニケーションが欠かせない。苦しんでいるマスター・ヨーダは、わかってくれる誰かがいると嬉しいから…。
あらためて、私がマスター・ヨーダのかかりつけ医で、晩年の訪問診療を担当するのであれば、今の気がかりを聴いてみたいです。
「いま、いちばん、気になっていることは、どんなことでしょう?」
たぶん…
「もう何もない、銀河の平和とジェダイの魂が、引き継がれていること…」
など話をするのかなと…と妄想します。信頼関係を構築できたならば、ディグニティセラピーを行ってみたいです。
実はディグニティセラピーは、良い話だけとは限りません。ジェダイの騎士として有望していたアナキン・スカイウォーカーが、フォースの暗黒面に陥り、ダースベーダーになってしまったことは、悔やむことでしょう。それでも、人生で果たしてきた役割や、大切に思うこと、重要と感じていること、誇りにしていることを言葉にし、世代を超えて伝えていくことができればと思います。
ということで、今日も良い1日でありますように。
小澤 竹俊
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