新型コロナ感染拡大に伴い、集まって学ぶ機会が制限されました。一方で、仕事を失い、行動の自由が奪われ、さまざまな苦しみを抱える人は増え続けています。この困難な状況の中でも、苦しむ人の力になりたい人は必ずいます。その志を持った人達が、職種を越えて学び、つながれる場の1つを提供したいと企画しました。
苦しみは、大きく2つに分けます。解決ができる苦しみと、解決が難しい苦しみです。さまざまな技術の発達で、従来の苦しみのいくつかは、解決できる時代となりました。通信技術の発達や医学の発達などで、離れた場所でも、適切な情報を届け、必要な課題解決が行うことができます。一方で、どれほど技術が発達しても解決が難しい苦しみがあります。
その典型例が、人生の最終段階において、今までできていた1つ1つができなくなっていく苦しみです。
「家族に迷惑をかけたくない」
「なぜこんな身体になってしまったのだろう」
「早くお迎えが来ないかな」
「誰にも私の気持ち、わかってもらえない」
これらの苦しみに対して、苦しみの原因をいくらわかりやすく説明しても、穏やかに過ごすことはできません。励ましもなぐさめも、まったく通じない絶望の中で、ではどのような関わりができるのでしょう?
ホスピス・緩和ケアで学んで来たこと。それは、苦しんでいる人は自分の苦しみをわかってくれる人がいると嬉しいという原点です。どんな人が、苦しんでいる人からみて、わかってくれる人になれるのでしょう。それは、説明ではなく、励ましでもなく、聴いてくれる人です。その聴き方にも工夫が必要です。マイナスの気持ち(上記の苦しみ)の言葉を聴くことは容易ではないからです。
苦しむ人が目の前にいたならば、少しでも力になりたいと思う人に、どのように関わるとよいか、ホスピス・緩和ケアで培われてきた関わり方は、参考になると思います。
エンドオブライフ・ケア協会では、これらの知見をもとに、解決が難しい苦しみを抱えた人に対する関わり方について、わかりやすい言葉、まねしやすい内容、魅力的なワークを提供してきました。
いくつか話題提供を行いながら、苦しむ人の力になりたい人が集まり、お互いがエンパワーメントできる場を提供します。
●4月18日(土)午後0時30分(接続開始)1時00分開会~午後3時30分
エンドオブライフ・ケア協会5周年シンポジウム
【オンライン開催】新型コロナ・ショックに備えて私たちができること
・開催日:2020年04月18日(土)
・時間:13:00-15:30
・開催地:東京・首都圏
・会場:オンライン
・対象者: 一般の方 , 会員の方
・定員:300名
・参加費用:会員の方 800円, 非会員の方 1000円
詳細はエンドオブライフ・ケア協会HPにて
https://endoflifecare.or.jp/event/20200418/
●4月21日(火)午後6時00分(接続開始)午後6時30分開会~午後8時30分
新型コロナ・ショックの中で、私たちにできること
めぐみ在宅クリニックで2007年4月以来、毎月第3火曜日夜に地域緩和ケア研究会を開催してきました。今回の新型コロナ感染拡大を受け、オンラインで、全国の有志の皆さまと学び・つながる場の必要性を鑑み、エンドオブライフ・ケア協会と合同の企画を行いました。
第1回 2020年4月21日(火)午後6時接続開始 午後6時30分から午後8時30分
話題提供:小澤竹俊(めぐみ在宅クリニック エンドオブライフ・ケア協会)
新型コロナ・ショックにあって、私たちにできること
問い1.今の自分の苦しみを言葉にしてみよう
問い2.解決できる苦しみと、解決が難しい苦しみにわけてみよう
問い3.解決が難しい苦しみがありながらも、困難と向き合える可能性を探ってみよう
参加方法は、後日FBにて紹介します。
●5月20日(水)・27日(水)午後6時00(接続開始)午後6時30分~午後8時30分
エンドオブライフ・ケア協会・横浜上大岡臨床心理センター共催
対人援助の感性を磨く:2020年度対人援助にかかわる人のための心を学ぶ講座
水曜日の夜2時間×2週連続の講座です。小澤が2日間担当します。エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座の内容のダイジェスト版となります。オンラインということもありますが、現状で提供できる最善のプログラムを準備します。
申し込みは、下記のPeatixにて。
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エンドオブライフ・ケア協会では、このような学び・気づきの機会となる研修やイベントを開催しております。活動を応援してくださる方は、よろしければこちらから会員登録をお願いします。
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