<相手からみて心を開いてくれる私たちでいるでしょうか?>

  • 人材育成
  • 関わるすべての職種にできる援助
  • わかってくれる人がいるとうれしい
  • 言えない想い
  • いのちの授業

 緊急事態宣言が延長され、仕事を再開できず、経済への影響が心配されています。特に家賃や学費など、支払うことができていた人達が、今までのあたりまえを維持できるかぎりぎりの状況となっています。政府も必死に救済の手を差しのばそうとしていますが、届くまでには時間もかかります。

 恐れていることは、人は苦しいとき、誰かを傷つけ、自らを傷つけることです。

この考えは、決して新しくはありません。私が2000年の頃より、ホスピスから学ぶいのちの授業として、ずっと訴えてきたことです。

問い なぜ、子どもたちの間でいじめや自殺が絶えないのか?

 皆さんであれば、この問いに対してどのように答えますか?

 この問いを深めるために、別な問いを用意しています。

問い なぜ2006年FIFAワールカップ決勝戦で、フランス代表のジダン選手は頭突きしたのでしょうか?

1.相手を傷つけて良いと思っていたから
2.相手から家族の悪口を言われたから
3.相手の胸にハエがとまっていたから

 大阪の学校でこの問いをすると、答えとして、別な選択肢4番があるという…。
 それは、監督とコーチから、相手の選手に頭突きをしろと指示があった…。

 さすが毎週土曜日は吉本を観て育つ、大阪の子どもたちは、ひと味違います。

 もちろん正解は3番…ではなく、2番ですね。

 いじめや自殺を減らすためには、幾重の工夫と配慮が必要なことは言うまでもありません。私は、いじめる側も、いじめられる側も、それぞれの苦しみと向き合わなければ、問題は解決できないと思うのです。

 しかし、問題はきわめて深刻です。というのも、どれほど最善を尽くしても、すべての苦しみはゼロにはならないからです。 自由が奪われ、経済的な負担も大きくなり、苦しみが大きくなれば、必ず矛先は、弱い人達に向くことは自明です。

 苦しんでいる人が、穏やかに過ごせる可能性の最初は、わかってくれる誰かの存在です。苦しんでいる人が、一人で抱えずに、悩みを相談できる誰かはいるのでしょうか?

 苦しんでいる人は、誰にでも心を打ち明けるとは限りません。家族には心配をかけたくないとして、じっと耐えている人もいるでしょう。

 果たして私たちは、相手から選ばれているでしょうか?たとえ専門的な資格があったとしても、相手からわかってくれる人として選ばれなければ、心を開かず、声すらかけてもらえません。すぐそばにいるのに…。

 あらためて、苦しむ人の力になりたいと願う一人一人、現場で学び続ける私たちでありたいと思います。

 今日も良い1日でありますように。


おまえは走り出す
何かに追われるよう
俺が見えないのか
すぐそばにいるのに…

(紅:X JAPAN)

#コロナ4Cチャレンジ

 

小澤 竹俊

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