<目と目で通じ合う そういう仲になりたいわ>

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2020.03.28

 新型コロナウイルス感染を防ぎ、クラスター予防のため、週末の外出が自粛することが求められています。自由に集まり、誰かと会うことができなくなりました。楽しみにしていた映画にも行けず、好きな人とお気に入りのレストランで食事をすることも自粛しないといけません。まるで会うことを禁じられたロミオとジュリエット。

 その一方で、今しかできないこともあります。一生で一回しかない孫の卒園式、限られたいのちを生きている人との時間、たぶん、来年は観ることのできない大好きな桜。1つ1つを失う人生にあって、来年ではなく、今しかできないことへの思いが、強ければ強いほど、できない苦しみは大きくなります。

 とくに生きていく上で欠かせない仕事の制限の苦しみは甚大です。もし、新型コロナウイルスの騒ぎがなければ、春の観光シーズンで多くの人が街に繰り出し、食べて飲んで買って、賑わっていたことでしょう。外出を制限するということは、これらの経済活動が制約され、稼げないということです。

 経済的な損失は、この2ヶ月だけではありません。これが、もしあと1年続いたらどうなるのでしょう。考えただけで、ぞっとします。
 
 でも、あえて言います。命があれば、やり直すことができます。どんなに、経済的な課題・問題があったとしても、生きていれば、よみがえる可能性があります。

 もし、クラスターがあちこちで発生し、オーバーシュートが発生し、短期間で患者さんが爆発的に増え、医療が崩壊すれば、今まで治すことができていた疾患ですら、救命できなくなります。そして、命を失えば、この地上ではやり直すことはできません。

 生きていくために、みんなで支え合って行くことが求められる時代がやってきます。今は、まだ信じられないかもしれませんが、もし、この日本で1日に1000人が、あたりまえのように毎日亡くなっていくとしたら、首都は閉鎖され、経済はほとんど動かなくなるでしょう。もしかすると4月末に、そのような事態がおきてもおかしくはないのです。

もし、そのような状況になれば、行政に頼るだけではなく、それぞれの地域で声をかけあって、困っている人達に気づく必要があるでしょう。

 そのためには、地域のコミュニティーの力が問われます。今のうちに、各自治体は、最悪のシナリオを想定して、準備をしておく必要があります。この対策は、縦割りの行政ではなく、防災として、横のつながりが求められます。官民が一体となって、生き抜いていかなくてはいけません。

 ただ、難しいことは、感染のリスクがあることです。発熱で呼吸苦がある人に近づくと、自らが感染の恐れがある中で、地域で支え合うことの困難さが待っています。

 それでも、お互いに気づかい、声をかけあう手段はあります。オンラインでのコミュニケーションです。直接会うことができなかったとしても、オンラインで、気を遣い合うことは可能性があります。

目と目で 通じ合う
そういう仲に なりたいわ…
などと歌っている場合ではないのですが…

 今はそのような地域のシステムが構築できなかったとしても、今から数週間、準備をしておくことができます。各職能団体の長だけが集まって意見交換する状況ではありません。各論として、それぞれの小さなコミュニティーで、具体的にどのように支え合っていけるのか、いまはその準備の時と、心得たいと思います。

 最悪の事態を想定して、最善を尽くすことが求められます。

 

小澤 竹俊

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