2月頃から続いていたコロナ騒動も、さすがに4ヶ月も経つと、新しい日常に変わりつつあります。この数年、毎週末は各地方で人材育成活動をしてきましたが、2月からは自粛しなくてはいけませんでした。
しかし、立ち止まるわけにはいきません。今まで以上に、それぞれの地域で苦しむ人は増えています。この3ヶ月で地域経済は壊滅的な打撃を受けました。地域医療においても外来受診も自粛され、経済的医療崩壊の危機も叫ばれています。
今回の災害の特徴は、すべての人が対象になることです。地域を問いません。職種を問いません。個人事業主から大企業まで影響を受けました。また、感染予防の観点から、人が集まることができません。集まって、それぞれの思いをわかちあい、一緒に食事をしたり、歌を歌ったりすることができません。
それでもプロ野球が開幕しました。美術館や映画館なども徐々に再開の動きとなりました。私も、できる範囲から始動します。
6月27日(土)午後は、日本医療デザインの桑畑さんの企画「固定観念をぶち壊そう」で、思い切り夢を語ります。そして、7月25日(土)26日(日)より、オンラインでのエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を再開します。
集合研修とはまったく同じとはいかないかもしれません。小グループに分かれるとき、私1人では、細かなフォローができないかもしれません。たとえ、オンラインという制限があったとしても、一緒に夢をおいかけてくれる仲間がいます。
オンラインでの養成講座では、受講生3人に1人以上のELC認定ファシリテーターがサポートすることで、質の高い研修が提供される可能性が見えてきました。この5年間の活動で、270名以上の認定ファシリテーターが全国に増えました。心から感謝です。
私たちにできることがあります。
一緒に夢を追いかけませんか!
今日も良い1日でありますように。
詳細はエンドオブライフ・ケア協会のHPより申し込みください。
https://endoflifecare.or.jp/posts/show/8832
以下、概要を紹介します。
2020年07月25日(土)・26日(日) オンライン4時間×2日間
2020年08月29日(土)・30日(日) オンライン4時間×2日間
2020年09月12日(土)・13日(日) オンライン4時間×2日間
2020年10月17日(土)・18日(日) オンライン4時間×2日間
◆案内文
弊協会では、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、2月中旬以降、人が多く集まる形式での研修やイベントを中止して参りましたが、このたび、基幹プログラムである、「エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座」を、動画とオンラインの組み合わせで学べるプログラムを開始いたします。
◆学習の構成
もともと2日間だった養成講座の1日目座学部分をeラーニングで学び、主に2日目の演習部分を土・日の2日間に分けてオンラインでご参加いただきます。
まず、オンラインでの講座開催日までにeラーニング(全10モジュール・30日間視聴可)を視聴いただき、基礎的な知識をそれぞれのペースで学んでいただきます。
その後、Web会議室「Zoom」を利用したオンライン講座(4時間×2日間)に参加いただき、ほかの参加者とともに、ロールプレイや事例検討など、動画で学んだ知識を踏まえて、演習を行います。
動画とオンラインでの学習により、2日間の集合研修と同等の終了要件を満たすことが可能です。受講後、それぞれの現場での実践を踏まえて、課題レポートをご提出いただき、要件を満たした方は、「エンドオブライフ・ケア認定援助士」として認定いたします。
■ 講座概要
人生の最終段階にある人やその家族と関わる事を苦手と感じる人は少なくありません。日に日に食事が少なくなり、やがて寝ついていく人と、どのように関わってよいかわからない援助者が、自信を持って支援にあたれるようになることを目的として、この講座は企画されました。
人生の最終段階に共通する自然経過、自宅・介護施設で求められる症状緩和や、意思決定支援の基礎知識を学びます。さらに、援助的コミュニケーションについて、ロールプレイを交えて学んだ上で、エンドオブライフ・ケアの中でも特に難しいとされるスピリチュアルペインに対するケアについて、1対1での対応方法から多職種連携で行う支援方法まで学びます。
これらの結果、解決が困難な苦しみを抱えた人に接しても、“援助を言葉にする”ことで、医療・介護の仕事を問わず、一人ひとりが自信を持って人生の最終段階にある人と関われるようになることを目指します。
■ 学習要素
※動画+オンラインで以下の内容を学習します
1. 課題背景(2025年問題に備えて)
2. 人生の最終段階に共通する自然経過
3. 苦しむ人への援助と5つの課題
4. 意思決定支援
5. 自宅・介護施設で求められる症状緩和
6. 多職種連携で「援助」を言葉にする(マクロ)
7. 1対1で対応する(ミクロ)
■ 受講前提
・受講前提として、医療・介護の知識は必要としません。しかし、受講生自身が患者役としてロールプレイを実施したり、人生の最終段階を迎えた人の事例に対して、援助を言葉にする事例検討を行います。そのため、人生の最終段階を迎えた人とその家族の支援にあたる覚悟を必要とします。受講内容に、グリーフケアを含むため、ご自身の深い悲しみが癒えていない方は、ご自身の判断で受講されてください。
■集合研修受講者の声
・本人にとって穏やかなことは残された家族や介護者にとってもそれで穏やかになれることに気づきました。
・「決してできない」と思ったことが「できるかもしれない」に変わった。
・今まで抱いていた「ひっかかり」や「もやもや」が少なくなった。
・全国にたくさん仲間がいるんだ、と思うと、やっていけそうな気持ちになりました。
・総論は今まで色々なものを聞いてきましたが、ここまで細かな各論は初めてで自分なりにかみ砕いて、自分の技術にしていけたらと思いました。
・今までいろんな講座に参加しましたが、参加しただけでわかった気になっていて、現場で活かさないままということが多かった。でもこの講座では実践していくための方法を学べた。
・私の職場は保育園ですが、心を閉ざした子どもや言葉に表せない子どもへの反復、沈黙、問いかけは、大変効果があると感じています。肯定感を持てる子ども、未来に希望を持って人生を歩んでいける子どもたちの心を育むことにも役立てていきたいと思いました。
・今まで看取りについての研修や講演は、医療従事者向けばかりでした。介護職でも理解できる言葉で教えて頂き、介護職も最期に係わることができる大切な仕事なのだと自信を持つことができました。
・30年余の看護業務の中で、苦手意識を持っていた人生の最終段階におけるかかわりについて、具体的に教えていただきました。
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エンドオブライフ・ケア協会では、このような学び・気づきの機会となる研修やイベントを開催しております。活動を応援してくださる方は、よろしければこちらから会員登録をお願いします。
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