コラム87:カムカムエブリバディ!仲間と学び続けて<いのちの授業>を全国に届けよう!

  • いのちの授業
  • 原点
  • わかってくれる人がいるとうれしい
  • 関わるすべての職種にできる援助

クリニック外来受付/医療事務

渡辺敦子さま

(ELC第27回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター、折れない心を育てる いのちの授業レベル1認定講師)

 私は2019年12月に<折れない心を育てるいのちの授業 (以下「いのちの授業」という。)>認定講師になりました。でも講師デビューをしたのは、つい最近の今年1月になってからのことです。

 

 なぜすぐに授業をすることができなかったのか?

 

 一つは翌年からコロナが流行り始めたからでした。特に私が住む東京では感染者が軒並み増え続け、学校では休校が相次ぎ、人が集まることが避けられて<いのちの授業>を伝えるどころではなくなりました。

 

 一方で、コロナ禍が長くなるにつれ、不安や苦しみを抱えている人たちが増えていることを身近に感じ、そういう方にこそ、この<いのちの授業>を届けたいと思うようになりました。すると同じ思いを持っていた講師仲間たちが、オンラインでの<いのちの授業>を次々と展開するようになりました。仲間の行動力に感心をしつつ、でも仲間のようには出来ない、もう一つの理由が私にはありました。

 

 まだまだ講師として人前で話すことに自信がなかったのです。

 

 そのような時に、協会の千田さんより「講師同士が学び合う場を作ってみてはいかがですか?」とお声がかかり、2021年5月より毎月15日に講師同志で学び合う時間<いのちの授業講師学び愛(以下「学び愛」という。)>を全国の仲間と共にオンラインで始めました。

 

 スライドの一部を切り取って練習をしたり、実際に授業をした人の話を聴いたり、パソコン等の機器操作や授業の内容の解釈でわからないところを教え合うなど、月1回の90分の学びはとても楽しく、最近は30名ほど講師仲間たちが集まるようになりました。

 

 また、この学び合いの良いところの一つは、繰り返しスライドを練習して失敗ができるということです。仲間が「わかってくれる人」であり、失敗した自分もこれで良いと認めることが出来るので、穏やかでいられます。そしてお互いの失敗から気づきを得て、次回に生かしていくことができます。

 

 このように安心の場で学び続けることは、自信がつきます。そして突然の授業の依頼や伝えるチャンスにも、「はいできます!やります!」と手を挙げることができ、多くの人に<いのちの授業>を届けられることにつながっています。

 

 <学び愛>のおかげで、私も今年の1月から小学生や中学生に向けて、オンラインや対面で<いのちの授業>の講師として臨むことが出来ました。当日は授業がうまく伝えられるかドキドキしていましたが、その時に支えになったのは講師仲間の存在でした。練習をしたときの仲間からの温かいフィードバックは、自分をつねにプラスに導いてくれました。

 

 そして何よりもこの<いのちの授業>に出会って、繰り返し練習を重ねてきたことで、私自身に見えてきた大切なものがありました。自分の過去の苦しみに向き合い、支えがあることに気づき、自分を認めて大切にすることが出来たのです。授業の内容そのものが、伝える立場である私自身が体現できたのです。

 

 この<学び愛>を続けることによって、専門職ではない私でも、伝えることが出来るようになりました。そしてこれからも多くの人に<いのちの授業>を伝え、仲間を増やしたいと思っています。

 さぁ、みなさん!この<いのちの授業>を一緒に伝えてみませんか?

エンドオブライフ・ケア協会では、このような学び・気づきの機会となる研修やイベントを開催しております。活動を応援してくださる方は、よろしければこちらから会員登録をお願いします。

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