<#コロナ4Cチャレンジ>

  • 関わるすべての職種にできる援助
  • 不条理
  • 新型コロナウイルス
  • 選ぶことができる自由

 4月18日は、無事にオンラインでZoom会議の田原さんとの対談、そして午後からはエンドオブライフ・ケア協会5周年シンポジウムを開催することができました。皆さまからの温かいメッセージ、心から感謝です。とくに企画運営にあたりZoomサポートの手配や実施にむけてエンドオブライフ・ケア協会理事であり、コロナ4Cチャレンジ発案の千田さんに、あらためて感謝です。

 シンポジウムを企画しながら感じたことは、感染拡大が進めば、とくに高齢者施設への影響は甚大であることを案じます。問題はこれからで、封じ込めが難しい場合、いつオーバーシュートを起こしてもおかしくはありません。それは、何を意味するかと言えば、地域で感染された人達が過ごせる安心の場所がないということです。

 一番の恐れは、高齢者が過ごされる介護施設や自宅です。支援にあたる医療・介護従事者が圧倒的に不足することが予想されるからです。安全区域と感染区域をわけて、行き来できるだけの設備も物資(防具やアルコールなど)もありません。ケアにあたる人達を通して感染拡大が広がることは容易に想像できます。

 オーバーシュートすれば、まさに現場は、地獄絵図となります。すでに、都市部の救急現場では起きておりますが、医療の現場から、高齢者の生活現場へ拡散することを案じます。最悪の場合には、鎮静・安楽死に近いケアを求める声もあがるのではないかと…。

 それでも、最悪の事態を想定し、最善を考えたいと思います。医療や介護の人達だけでなく、苦しむ人を目の前にして、何かしら力になりたい人達の叡智を集めていきたいと願います。そのような思いから、エンドオブライフ・ケア協会では、コロナ4Cチャレンジというプロジェクトを立ち上げました。

 4CとはCorona Community Care Challenge(コロナ コミュニティー ケア チャレンジ)の4つのCの頭文字です。職種を問わず、新型コロナウイルス感染で苦しんでいる誰かのために、私たち一人一人にできることを形にして、声をあげ、集めていきたいと思います。

プロジェクト名:コロナ4Cチャレンジ
ゴール:新型コロナウイルス感染拡大の影響で 困っている本人と家族が笑顔になること

 具体的な事例として、マスクをつくって近所の人に配ること、子どもたちへ援助、手紙を書くこと、仕事がなくて困っている人に、今できる仕事を探す、さまざまな現場で心が折れそうな誰かを支援することなど、広く意見を集め、見える形にし、さらに各地で賛同者を集っていくことを企画したいと思います。

 現在進行している「折れない心を育てるいのちの授業プロジェクト」も、コロナ4Cチャレンジの1つとして展開していく可能性を探ります。近日中に受け皿となるHPも立ち上げる予定です。

 今は暗くて先が見えませんが、いつか希望の星が見えることを祈っています。

 良い1日でありますように。


見上げてごらん 夜の星を
小さな星の 小さな光が
ささやかな幸せをうたっている

(見上げてごらん夜の星を:坂本 九)

追伸:イベントの案内です
4月21日(火)夜には、従来めぐみ在宅クリニックで開催していた地域緩和ケア研究会を変更して、エンドオブライフ・ケア協会と共催で、定期的な学習会「新型コロナ・ショックに備えて最強のチームを作ろう」を企画しました。第3火曜日の夜を予定しますが、今後の社会情勢によっては、形をかえて企画していくかもしれません。第1回は、以下の予定です。

~Vol.1 私たちは何をめざすのか~
第1回:2020年4月21日(火)18:30~20:30(18:00 接続開始)

◆当日の流れ:
話題提供:小澤竹俊(めぐみ在宅クリニック エンドオブライフ・ケア協会)
新型コロナ・ショックに備えて最強のチームを作ろう
~Vol.1 私たちは何をめざすのか~

小グループセッション:
最初の問い:あなたが今直面している苦しみとは
⇒小グループセッションを数回繰り返します。

◆手段:
オンライン(Web会議室Zoom)

※お申込みいただいた方へ、事前に接続先のURLをお送りします。Peatixの「メッセージ(受信箱)」またはご登録のe-mailをご確認ください。

申し込みは、こちらから
https://4cteams1.peatix.com/

 

小澤 竹俊

エンドオブライフ・ケア協会では、このような学び・気づきの機会となる研修やイベントを開催しております。活動を応援してくださる方は、よろしければこちらから会員登録をお願いします。

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