コラム145:支えるのではなく、共にある――Vysions のサマープログラムを通して考えた地域の居場所
私は現在、大学で社会福祉を学び、ソーシャルワーカーを目指しています。福祉やケアの現場を学ぶ中で、地域住民が主体となって支え合う「コミュニティソーシャルワーク」に関心を持つようになりました。 実は私自身、過去に学校へ行けなかった時期があります。その当時、出会った人たちの温かい関わり合いや、いつもと変わらず接してもらった経験が、人を嫌っていた私が心を開く一歩となり、前へ進むための大きな力ともなりました。 この経験から私は、誰もが人生の中で困…
コラム137:「分けてあげたいくらい幸せ」~人工呼吸器と共に生きる女性が教えてくれたこと~
私はエンドオブライフ・ケア協会の認定援助士として、「わかってくれる人がいるという安心感」と「心の穏やかさ」を大切に、日々訪問看護に取り組んでいます。 その中で出会ったのが、40代の女性患者様でした。彼女は炎症性腸疾患に伴う低栄養とⅡ型呼吸不全のため、中心静脈栄養と人工呼吸器の管理を受けながら、ご両親の介護のもとで寝たきりの生活を送っていました。当初は医療への不信感が強く、コミュニケーションが難しい状況からのスタートでした。 まずは私が担…
「露」という、たった一文字の禅語があります。 どんな意味かというと、「隠すことなく、あらわれる」だそうです。これは、枡野俊明さんのご著書にあった言葉です。ひとと比較せず、ひとの目を気にせず、あくまで自分らしく、自然に生きていく。それが“ありのまま”です。と、書かれています。 遡る事、2020年。皆さんの記憶には新型コロナウイルスの流行があると思いますが、私にとっての2020年からは大きな苦しみの始まりでした。祖母・父・母を相次いで天国へ…
© End-of-Life Care Association of Japan