英語講師、認定ヨーガ療法士
早川 麗さま
(ELC第206回生)
この度、エンドオブライフ援助者養成講座に参加させていただきました。とても内容の濃い研修で、終了したあとも、小澤先生やファシリテーターの方々の温かい想いがずっと心の中に響いています。
最初は「いのちの授業についてもっと理解したい」という動機での参加でした。しかし、それを超えて、エンドオブライフ・ケア協会が何よりも大切にされている「心のあり方」に触れることができた、かけがえのない時間でした。
実は、いのちの授業の講師としての練習を始めた当初、私は「沈黙」や「反復」に違和感がありました。でも、演習を重ねるうちに、その本当の意味と大切さが身体に染み込んできたのです。丁寧に言葉を反復してもらうと、自分の首が自然と縦に動く感覚がありました。
また、自分が患者さん役として話す時には、言葉を発していない沈黙の中で、頭で繰り広げられる様々な思考や感情をじっと眺めている自分に気づきました。「自分の死を目の前にした時、人はこんなにも多くの想いを巡らせ、どう伝えようかと考えるのかもしれない」そう思った時「沈黙」が、とても大切で優しい時間であることを体感することができました。
相手の話を「聴く」立場の演習では、体全体で聴くという経験をしました。それは、日常の「聞く」とは全く違っていて、相手と自分がひとつの大きなシャボン玉の中に包まれているような、不思議な感じでした。終わった後は、これまでにないほどエネルギーを使い果たし、どっと疲れが押し寄せました。「全身で聴くということは、こんなにすごいことなのだ」と思い、もっと上手に聴けるようになりたい、と思いました。
さらに、どんな援助ができるかを多角的に考える演習では、メンバーの皆さんが「私の願いをどうやって叶えようか」と、本当に真剣に話し合ってくださいました。自分を想ってくれる人がいる、というその事実だけで、胸が熱くなり、嬉しく思いました。具体的な援助をすることも大切ですが「相手が自分のことを心から想ってくれている」ということが、何よりの支えとして伝わるのだと学びました。
「相手の支えを見つける」演習でも、大きな気づきがありました。どんなに苦しい状況にある方でも、ご自身の「支え」について話す瞬間、パッと表情が明るくなるのを目撃したのです。私自身が患者さん役をした時も、心が切り替わるのが分かりました。「どんなに深い苦しみを抱えていても、人は痛みの苦しみから、ふっと気持ちを切り離して穏やかになれる可能性がある」その希望を、肌で感じることができた瞬間でした。
現在、私は小学校で教室に入れない子どもたちと接するボランティアをしています。この講座を受けてから、実際に子どもたちと過ごすなかで、子どもの「沈黙」に気づくことがありました。私は、口を開かないでじっと我慢して待ったのです。すると、その子はそれ以上話さずに、そのまま何事もなかったように遊び始めました。何も言わなかったけど、少しイキイキして嬉しそうに見えました。待つことで自分の中で対話があったのかもしれません。そうやって、みんな自分で乗り越えていく力があるのだと感じた瞬間でした。
振り返ってみるとこれまでの私は、自分の話したいことを話していたのかもしれません。ちゃんと相手にエネルギーを向けて、何を話したいのか、感じながら聞けるようになりたいです。そして「この人は自分のことを分かろうとしてくれる人だ」と、子どもたちに安心して頼ってもらえる存在になれたら嬉しいです。
どの演習も充実していて、様々な立場の心の動きを学べる素晴らしい講座だったと思います。この貴重な学びに感謝しています。ありがとうございました。

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