Column

  • コラム79:優しい言葉と違和感の理由

    • 養成講座
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • コミュニケーション
    • 言えない想い

    「大丈夫だよ」 乳がんが見つかったと告げた時の夫の第一声。 「ありがたい言葉…のはず。だけどなんで?何がどう大丈夫なのか教えてよ!って言いたい自分がいる。 でも…私のためを思って言ってくれている言葉だし。 こんなことを思う自分の方が間違ってるのかな?」 心の中で押し問答…

    続きを読む

  • コラム77:「OKプロジェクト」を共通言語に!!!

    • 言葉にする
    • いのちの授業
    • 子ども
    • わかってくれる人がいるとうれしい

     お恥ずかしいながら、当時小学2年生の娘と私は、本当に仲が悪かった。小さい時から、なぜかすぐにぶつかり合う。本当はとても愛おしい大切な存在なのに。  このぶつかり合いを何とかしたい、どうしたらいいんだろうと悩み、子育てが苦行にしか感じられない時もあった。  こんなことを思ってしまう私は、…

    続きを読む

  • コラム70:~患者と医療従事者が苦しみを理解することによって厳しい医療現場を乗り越えていくかすかな希望~

    • 人材育成
    • 希望
    • わかってくれる人がいるとうれしい

     私は新潟県在住で、デュシェンヌ型筋ジストロフィー症という病気を抱えています。呼吸する力や心臓を動かす力や飲み込む力が弱くなっていく病気です。現在でも平均寿命は30代前半と言われています。入院生活の中で医療従事者が心の声を聞くことが苦手なことを痛感していたので、医療従事者がどうやったら心の声が聞ける…

    続きを読む

  • コラム68:報道現場に立つ私の“御守り”

    • 言葉にする
    • 聴く
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • いのちの授業

     それは13年前のこと。エンドオブライフ・ケア協会の設立の“種”をまく小澤先生に、私は出会いました。当時、私は30歳。報道番組のディレクターとして7年目の若手で、新聞や雑誌をめくっては、何か番組で取り上げるべきテーマはないか…と探す日々を送っていました。そんな時に目にしたのが「いのちの授業」…

    続きを読む

  • コラム67:私の作業療法実践を支えるエンドオブライフ・ケアの学び

    • 施設
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • リハビリテーション
    • 聴く
    • 人材育成

    コラム67:私の作業療法実践を支えるエンドオブライフ・ケアの学び 清藤クリニック クリニックマネージャー 野尻明子さま (ELC第5回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター)    現在、私は作業療法士(OT)として、クリニックの他にも、特別養護…

    続きを読む

  • <死を前にした人にあなたは何ができますか?>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 養成講座
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 言葉にする
    • オンライン

     2015年7月に第1回のエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を開催しました。あれからもうすぐ5年を迎えます。一貫してこだわってきたことは、難しい専門用語ではなく、多くの人がわかる言葉で、何をしたら良いか、伝えることでした。 事例紹介  42歳女性のAさん。末期癌と診断され、担当医よりあ…

    続きを読む

  • <始動します>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 人材育成
    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 医療と介護の連携
    • 穏やかな最期
    • 尊厳
    • ディグニティセラピー
    • 意思決定支援
    • 死別後のつながり
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 言葉にする
    • グリーフ
    • オンライン

     2月頃から続いていたコロナ騒動も、さすがに4ヶ月も経つと、新しい日常に変わりつつあります。この数年、毎週末は各地方で人材育成活動をしてきましたが、2月からは自粛しなくてはいけませんでした。  しかし、立ち止まるわけにはいきません。今まで以上に、それぞれの地域で苦しむ人は増えています。この3ヶ…

    続きを読む

  • <20年前から変わらないこと>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 家族
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 穏やかな最期
    • ディグニティセラピー
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 固定観念

     今から20年前に書いたコラムを紹介します。前任のホスピス病棟で出会った患者さんから学んだことです。  「医療は治すことが目的でしょう。だから治すことができない患者は、医療の対象ではないと思うのです。あきらめるしかないのでしょうね。」  鍛冶屋の職人として生きてきたその人は、本当の病名を…

    続きを読む

  • <学びの機会を広げるためにオンラインでできることを>

    • 人材育成
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • オンライン
    • 聴く

     6月になりました。緊急事態宣言も解除され、徐々に人々が街にでかけるようになりました。とはいえ、いつ第2波がくるかわかりません。以前のような集合研修を安心して開催できる状況ではありません。  それでも苦しむ人の力になりたい人のために学びの機会を提供していきたいとの思いは、以前にもまして強くなっ…

    続きを読む

  • <時代の2歩3歩先を読み、1歩先の行動を起こすこと>

    • 人材育成
    • 地域
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • オンライン

     つい半年前の常識が、まったく通じない世の中になりました。本当であれば、今頃はオリンピック・パラリンピック開催にむけて、世界の人達が日本に来る準備で慌ただしかったことでしょう。海外からの旅行客が日本の経済を押し上げる夢も、あっという間に消えてしまいました。  いつも心に留めることは、時時代の2…

    続きを読む

  • <どちらを選んでも後悔するジレンマが課題です>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 意思決定支援
    • アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • コミュニケーション
    • 自己決定
    • 認知症
    • 推定意思
    • 心不全
    • 選ぶことができる自由

     意思決定支援での課題の1つは、どちらを選んでも後悔することです。 心不全の悪化を認め、息苦しさを訴えている義母のこれからの療養について、このまま施設でできるかぎりの治療を行うのか、それとも入院して治療を行うのかを判断しなくてはいけない場面があります。  もし、入院したら、認知症のある義…

    続きを読む

  • <愛の反対は 無関心です>

    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 言えない想い
    • 自己決定
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス
    • 疎外感
    • 選ぶことができる自由

     新型コロナウイルスに感染すると、その重症度によってホテルでの隔離か、病院へ入院して治療をうけるか、療養場所が変わります。  共通することは、自由に外に出られないことです。    もし皆さんが、何かしらの理由で自由に部屋の外に出られない状況に陥ったら、どんな思いになるでしょうか?散歩するこ…

    続きを読む

  • <今 私が笑えるのは 一緒に泣いてくれたキミがいたから>

    • 人材育成
    • 穏やかな最期
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • コレクティブインパクト
    • 支える人の支え

     キャンサーペアレンツの西口洋平さんが5月8日に旅立たれました。35歳でステージ4のがんと診断される中、つながることで前向きに、声なき声を届け、生きやすい社会を実現したいと考え、キャンサーペアレンツを立ち上げました。2016年に、社会起業塾に応募されたとき、私もエンドオブライフ・ケア協会のメンバーと…

    続きを読む

  • <固定観念をぶち壊そう>

    • 情報共有
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス
    • 選ぶことができる自由

    どんなに泣いても、時間は過去に戻りません。 どれほどお金を出しても、一度失った人は返ってきません。 いつも大きな苦しみや悲しみを抱えた人と関わり続けて来ました。その中でのこだわりは、従来の固定観念を壊すことでした。 私たちは、苦しみから避けるように生きています。なるべく苦しい道を避け、平易…

    続きを読む

  • <相手からみて心を開いてくれる私たちでいるでしょうか?>

    • 人材育成
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 言えない想い
    • いのちの授業

     緊急事態宣言が延長され、仕事を再開できず、経済への影響が心配されています。特に家賃や学費など、支払うことができていた人達が、今までのあたりまえを維持できるかぎりぎりの状況となっています。政府も必死に救済の手を差しのばそうとしていますが、届くまでには時間もかかります。  恐れていることは、人は…

    続きを読む

  • <固定観念を打ち壊そう!コロナ危機の中でも、人は笑顔になれる>

    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス
    • 疎外感
    • 選ぶことができる自由

     新型コロナウイルス感染拡大は、私たちの社会を一変しました。医療のみならず経済にも大きく影響を与えています。苦しむのは、新型コロナウイルスに感染した人だけではありません。あたりまえの生活を奪われた多くの人達が苦しんでいます。コロナ危機の中で、人は果たして笑顔になれるのでしょうか?  心が折れそ…

    続きを読む

  • <私には夢があります>

    • 人材育成
    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     新型コロナウイルス感染拡大は、社会で暮らす多くの人に暗い影を落としています。外出を自粛することによる体力低下だけではなく、心の面でも不安定となり、眠れない、食欲が出ない、疲れやすいなどの症状を自覚する人が増えていくことを案じます。そして、苦しみのあまり、誰かを批判したり、自らを傷つけようとしたりす…

    続きを読む

  • コラム66:地域医療は『くらしの医療』

    • 支える人の支え
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 選ぶことができる自由

    コラム66:地域医療は『くらしの医療』 医療法人希実会 守口医院 守口尚さま (ELC第68回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター) ・地域医療は『くらしの医療』  僕が岩手県遠野市で在宅医療を始めたのは2004年のことでした。その年の11月、京都…

    続きを読む

  • <苦しむ人の力になろうとする全ての人へ>

    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 言葉にする
    • いのちの授業
    • 子ども
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     前回、私はアリとキリギリスの話を紹介しました。少しだけ補足をさせてください。    一般的にイソップのアリとキリギリスの逸話は、「働かざる者食うべからず」という教訓として紹介されます。働いていたアリに対して、遊んでいたキリギリスが、やがて冬になって食糧難になって困る話です。ですから、「…

    続きを読む

  • <絶望に慣れることは、絶望そのものよりも悪い>

    • 支える人の支え
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ

     ゴールデンウィークによる人の移動を抑制し、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、政府は緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大しました。すでにこの1ヶ月近く自粛を強いられてきた人達は、終わりが見えない今の状況を憂えてどんな気持ちになるのでしょうか。    いったいいつまで続くのだろう  …

    続きを読む

  • <目に見えない伴走者に気づいていますか?>

    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • いのちの授業
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     新型コロナウイルス感染拡大が本格的になってきました。目に見えない敵と向き合うということは、精神的なストレスは、数倍増します。普段の生活の中で、自分が感染するのではないか、あるいは、自分が他の人にうつしてしまうのではないか。何気ない生活にあって、最善を尽くしても、決して100点を取れるとは限りません…

    続きを読む

  • 苦しみを素直に打ち明けられる誰かはいますか?

    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 言えない想い
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     新学期が始まりましたが、首都圏の学校を中心に、全国で休校が続いています。さらには、外出制限などから、自由に外で友達と遊ぶことができません。いろいろなフラストレーションがたまると、兄弟げんかや、家庭内での暴力など、不安定になる子どもたちもいることでしょう。あるいは、親御さんが、仕事の不安などから、子…

    続きを読む

  • <意思決定 決めた内容 誰がする>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 人材育成
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 意思決定支援
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 自己決定
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     いよいよアメリカでは、厳しい選択をしなくてはいけない時を迎えました。感染爆発(オーバーシュート)して本格的に患者さん数が増えてきます。さらに多くの重症患者さんが病院に搬送されることが予想されています。限られた医療資源、とくに人工呼吸器による治療は、希望者すべてに行き届くとは限りません。トリアージと…

    続きを読む

  • <傷つけるのは苦しいから>

    • 人材育成
    • 地域
    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス
    • 疎外感

     新型コロナウイルスは、私たちの日常を一変しました。今までのあたりまえの生活が、あたりまえではなくなりました。映画を観ることも、友達と会うことも、集まって学ぶことすら許されない非日常です。春から仕事に就く予定であった学生が、内定取り消しの一報をうけて途方に暮れる人もいます。  では、ここで1つ…

    続きを読む

  • <防災タイムラインの必要性:  なぜコロナと巡り会うのか、私たちは何も知らない  いつコロナと巡り会うのか、私たちはいつも知らない>

    • 地域
    • 情報共有
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • コレクティブインパクト
    • 選ぶことができる自由

     新型コロナウイルス感染は、いよいよ医療・介護施設での集団感染のステージに入ってきました。病院や介護施設は、脆弱な高齢者や重症化しやすい基礎疾患を持った人が集まる場所であるため、ここでクラスター形成は、健常な人達が集まる会場でのクラスター形成とはニュースの意味が異なります。  今は人混みをさけ…

    続きを読む

  • <目と目で通じ合う そういう仲になりたいわ>

    • 地域
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     新型コロナウイルス感染を防ぎ、クラスター予防のため、週末の外出が自粛することが求められています。自由に集まり、誰かと会うことができなくなりました。楽しみにしていた映画にも行けず、好きな人とお気に入りのレストランで食事をすることも自粛しないといけません。まるで会うことを禁じられたロミオとジュリエット…

    続きを読む

  • コラム65:「折れない心を育てる いのちの授業」の源流から

    • 地域
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • いのちの授業
    • 子ども

    コラム65:「折れない心を育てる いのちの授業」の源流から 浄土真宗本願寺派 走井山善西寺 住職 矢田俊量さま (ELC第6回生)   ここは三重県のとある小学校。創立百二十周年記念の講演会。会場の体育館には、幼稚園児、小学生児童、教職員、保護者があつまり、熱心に講演に聞き入…

    続きを読む

  • 不条理な今を生きていくこと その9:苦しんでいる人は自分の苦しみをわかってくれる人がいるとうれしい

    • 地域
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • コミュニケーション
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     本来であれば春が近づき、桜の開花がいつになるのか話題になるこの時期ですが、今年は新型コロナウイルス感染のニュースで、先行きが見えない状態となりました。まさにVUCAな時代そのものです。    不条理な世の中にあって、いろいろなことを決めていく難しさ、特に決断する人は、その責任を負うこと…

    続きを読む

  • 不条理な今を生きていくこと その6:なぜ人は大切な誰かと会えなくなると悲しくなるの?

    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス
    • グリーフ

     突然の休校の指示により、多くの学校では春休みが前倒しになりました。卒業を迎える学年では、準備もなくクラスの友達とお別れをすることになります。また多くの介護施設では、新型コロナウイルス感染予防の観点から、面会ができなくなりました。毎週のように面会に来ていた家族にとって、会えなくなることは、生活の一部…

    続きを読む

  • コラム61:私の宝 ―『聴く』と『支え』

    • 原点
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • いのちの授業

    さがらパース通りクリニック 医師 小齊平 智久さま (ELC第39回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター)   【私が医師になるまで】 私は生まれつき体の弱い子供でした。発熱が毎日のように続き、鹿児島大学病院で精密検査した結果、先天性心疾患(ファロー四…

    続きを読む

TOP