Column

  • コラム86:「いのちの授業」を伝えている自分自身がいやされていく理由

    • 原点
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • いのちの授業
    • 対話

     私は「折れない心を育てる いのちの授業」を、小学生を中心に、たくさんの方にお話しする機会をいただいて、大阪市内、また最近ではオンラインでも活動させていただいております。    エンドオブライフ・ケア協会では、認定をいただいた講師が「折れない心を育てる いのちの授業」をそれぞれの…

    続きを読む

  • コラム85:スキルアップは逃げになる?

    • 支える人の支え
    • 尊厳
    • 解決できない苦しみ

     私は昔から自分のことがあまり好きではありませんでした。    走るのも遅く、勉強も苦手。恵まれた家庭に生まれ、たくさんの愛情を受けて育ったにも関わらず、自分で自分のことを認めることができませんでした。 周りには常に優秀な人がいて、いつも羨ましく思っていました。「すごいお医者さんにはなれ…

    続きを読む

  • コラム84:PTA・いのちの授業コーディネーター・親としての三つの視点から取り組んだこと

    • 地域
    • 家族
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • いのちの授業

     私はこれまで、実際に悩む中学の娘と一緒に「折れない心を育てる いのちの授業」を数回受講しました。娘は、何に悩んでいるのかもわからなくなるほどふさぎ込んでいましたが、この授業を受けるたびに、一つ一つ気持ちを伝えてくれるようになりました。    藁にもすがる思いで受けたあの日、娘は、隣にい…

    続きを読む

  • コラム83:死に向き合うこと

    • 尊厳
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 選ぶことができる自由
    • リハビリテーション

    「もう年だから。早く迎えにきてほしい。」 「これ以上しんどい思いをしながら生きていても仕方がない。」  病院で働いていると、しばしば耳にする言葉です。  このような言葉を聞いた時、何と言葉を返しますか?    私は理学療法士としてケガや障害を持った患者様に対…

    続きを読む

  • コラム82:チーム長崎として取り組んだこの1年半

    • 地域
    • 人材育成
    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助

    1. ELCとの出会い   私が初めて学習会に参加したのは、2019年の夏、長崎県で当時から活動していたELC(エンドオブライフ・ケア)波佐見による学習会でした。  基礎職が福祉職の私は、もともと看取りに苦手意識があり、「自分の知識でわからないことを質問されたらなんて答えよう」「間違…

    続きを読む

  • コラム81:「いのちの授業」は〇〇の始まりです

    • いのちの授業
    • 子ども
    • 言葉にする
    • 対話

     「折れない心を育てる いのちの授業」は〇〇の始まりです。さて、何の始まりでしょう。  以下、私が実践した「折れない心を育てる いのちの授業」に参加くださった方からいただいたメールからの一部抜粋です(ご本人に掲載の許可をいただいています)。    "授業が終わったあとすぐ、息子は「…

    続きを読む

  • コラム80:種を撒き、実を結ぶ

    • 支える人の支え
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 子ども
    • 聴く

     私は公立小学校、中学校、また公設私営の大学で児童・生徒・学生のためにソーシャルワークを行ってきた。元々心理職として教育現場で勤務していたのだが、私の力量が足りず、心理的なサポートのみでは一時的に子どもを笑顔にすることはできるが、子どもを取り巻く環境に根本的な原因がある場合、その環境に戻っていくと彼…

    続きを読む

  • コラム79:優しい言葉と違和感の理由

    • 養成講座
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • コミュニケーション
    • 言えない想い

    「大丈夫だよ」 乳がんが見つかったと告げた時の夫の第一声。 「ありがたい言葉…のはず。だけどなんで?何がどう大丈夫なのか教えてよ!って言いたい自分がいる。 でも…私のためを思って言ってくれている言葉だし。 こんなことを思う自分の方が間違ってるのかな?」 心の中で押し問答…

    続きを読む

  • コラム78:家族介護者支援の視点の広がり:研修での気づきを実践へ

    • 家族
    • 介護
    • 選ぶことができる自由
    • ビジネスパーソン

     私は普段は居宅支援事業所でケアマネージャーとして、 在宅生活の支援をさせていただいております。  昨年、エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座に、小グループでの演習のファシリテーターとして参加した際、事例検討のなかで参加者の方からいただいた気づきが、自身の現場での支援のあり方を省みるきっ…

    続きを読む

  • コラム77:「OKプロジェクト」を共通言語に!!!

    • 言葉にする
    • いのちの授業
    • 子ども
    • わかってくれる人がいるとうれしい

     お恥ずかしいながら、当時小学2年生の娘と私は、本当に仲が悪かった。小さい時から、なぜかすぐにぶつかり合う。本当はとても愛おしい大切な存在なのに。  このぶつかり合いを何とかしたい、どうしたらいいんだろうと悩み、子育てが苦行にしか感じられない時もあった。  こんなことを思ってしまう私は、…

    続きを読む

  • コラム76:目的ではなく手段としての国際協力を

    • 人材育成
    • 原点
    • 関わるすべての職種にできる援助

    今から22年前。僕は生まれた。 それから数年後、白血病になった。 もちろん、今の僕は一切の記憶がない。 小学生の時、母親から当時の様子を伝えられた。 「自分の人生をこれからどうやって使うのか」 12才の僕にこの命題が課せられた。 しかし、答えは明確だった。 …

    続きを読む

  • コラム75:パパとママからの手紙が私の支え~当たり前なんてことはない~

    • 家族
    • 希望
    • 子ども
    • リハビリテーション

     私は先天的に靭帯がゆるい「ラーセン症候群」と言う病気で生まれてきました。すごく珍しい病気で、生まれてすぐ大阪の子ども専門の大きな病院に行ったのですが、そこでお医者さんに「この病院では3例目」と言われました。    私は、1歳になるまで両足首、両膝、両股関節の手術をしました。その後は、一…

    続きを読む

  • コラム74:家族を大切に思い一生懸命介護するからこそ 虐待してしまうプロセスを断ち切りたい~家族による高齢者虐待を防止する活動を求めて~

    • 支える人の支え
    • 家族
    • ビジネスパーソン
    • 関わるすべての職種にできる援助

    -コロナ禍で、介護を必要とする方とその家族のあり方が変わってきていると伺います。川内さんは、企業から委託を受け、従業員のうち家族介護にあたる方からの相談支援等に携わっていらっしゃいますが、まずは、なぜそのような活動をするに至ったのか、きっかけを教えてください。    以前、私は訪…

    続きを読む

  • コラム73:いきかた〜生きかた・活きかた・逝きかた〜を支える地域であるために

    • エンドオブライフ・ケア
    • 地域
    • アドバンス・ケア・プランニング(ACP)

     あたりまえは、あたりまえではない。そのことに気がついた時には、あなたはすでに何かを失ったり、まわりで変化が起きたりしてしまっていることが多いのではないでしょうか。あたりまえがあたりまえではなくなったとき、人は大きなストレスを抱えますし、それは社会も同様です。まさしく、今のコロナ禍においては、誰しも…

    続きを読む

  • コラム72:エンドオブライフ・ケア協会様へのプロボノ活動を通じて学んだこと

    • コミュニケーション
    • プロボノ
    • ビジネスパーソン

    日立グループ企業プロボノプロジェクトとは  日立グループでは、日立グループ・ビジョンの実現こそCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)と位置づけ、持続可能な社会を実現すべく、本業を生かした社会課題の解決を目指しています。その一環として、認定NP…

    続きを読む

  • コラム71:問いを立て、集い、共通の目的を持って共に動き出す

    • エンドオブライフ・ケア
    • 地域
    • ペット

     私は、大阪市北区で司法書士の業務を行いながら、ELC東大阪の一員として活動しています。  ELC東大阪は、かわべクリックの川邉正和医師、川邉綾香看護師を中心とするグループで、私は法律専門職のエンドオブライフ・ケア援助士として参加しています。    今回は、「非」医療・介護職で…

    続きを読む

  • コラム70:~患者と医療従事者が苦しみを理解することによって厳しい医療現場を乗り越えていくかすかな希望~

    • 人材育成
    • 希望
    • わかってくれる人がいるとうれしい

     私は新潟県在住で、デュシェンヌ型筋ジストロフィー症という病気を抱えています。呼吸する力や心臓を動かす力や飲み込む力が弱くなっていく病気です。現在でも平均寿命は30代前半と言われています。入院生活の中で医療従事者が心の声を聞くことが苦手なことを痛感していたので、医療従事者がどうやったら心の声が聞ける…

    続きを読む

  • コラム69:エンドオブライフ・ケアの活動に寄せて

    • エンドオブライフ・ケア
    • 穏やかな最期
    • 聴く
    • いのちの授業

     エンドオブライフ・ケア協会(ELC)との出会いは通勤途中に聞いていたラジオでした。エンドオブライフの研修を探していた私はさっそく調べて申し込み受講しました。    私の看護師としての経験は救急が一番長く、救急の現場では何人もの人の最期に出会ってきました。突然の心肺停止で運ばれてくる方に…

    続きを読む

  • コラム68:報道現場に立つ私の“御守り”

    • 言葉にする
    • 聴く
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • いのちの授業

     それは13年前のこと。エンドオブライフ・ケア協会の設立の“種”をまく小澤先生に、私は出会いました。当時、私は30歳。報道番組のディレクターとして7年目の若手で、新聞や雑誌をめくっては、何か番組で取り上げるべきテーマはないか…と探す日々を送っていました。そんな時に目にしたのが「いのちの授業」…

    続きを読む

  • コラム67:私の作業療法実践を支えるエンドオブライフ・ケアの学び

    • 施設
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • リハビリテーション
    • 聴く
    • 人材育成

    コラム67:私の作業療法実践を支えるエンドオブライフ・ケアの学び 清藤クリニック クリニックマネージャー 野尻明子さま (ELC第5回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター)    現在、私は作業療法士(OT)として、クリニックの他にも、特別養護…

    続きを読む

  • <死を前にした人にあなたは何ができますか?>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 養成講座
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 言葉にする
    • オンライン

     2015年7月に第1回のエンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座を開催しました。あれからもうすぐ5年を迎えます。一貫してこだわってきたことは、難しい専門用語ではなく、多くの人がわかる言葉で、何をしたら良いか、伝えることでした。 事例紹介  42歳女性のAさん。末期癌と診断され、担当医よりあ…

    続きを読む

  • <始動します>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 人材育成
    • 支える人の支え
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 医療と介護の連携
    • 穏やかな最期
    • 尊厳
    • ディグニティセラピー
    • 意思決定支援
    • 死別後のつながり
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 言葉にする
    • グリーフ
    • オンライン

     2月頃から続いていたコロナ騒動も、さすがに4ヶ月も経つと、新しい日常に変わりつつあります。この数年、毎週末は各地方で人材育成活動をしてきましたが、2月からは自粛しなくてはいけませんでした。  しかし、立ち止まるわけにはいきません。今まで以上に、それぞれの地域で苦しむ人は増えています。この3ヶ…

    続きを読む

  • <20年前から変わらないこと>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 家族
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 穏やかな最期
    • ディグニティセラピー
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • 固定観念

     今から20年前に書いたコラムを紹介します。前任のホスピス病棟で出会った患者さんから学んだことです。  「医療は治すことが目的でしょう。だから治すことができない患者は、医療の対象ではないと思うのです。あきらめるしかないのでしょうね。」  鍛冶屋の職人として生きてきたその人は、本当の病名を…

    続きを読む

  • <固定観念を疑う>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • 医療と介護の連携
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス
    • オンライン
    • 固定観念

     みなさん、ご無沙汰しておりました。久しぶりの投稿です。 さて、今回はイベントの紹介です。テーマはずばり、「固定観念をぶちこわそう」です。  新型コロナウイルス感染拡大は、いままでの価値観を大幅に変える機会となりました。仕事のあり方、幸せとは、いのちに順番がつけられるのか…。今まであたりまえ…

    続きを読む

  • ありがとう

    • エンドオブライフ・ケア
    • 自宅
    • 穏やかな最期
    • ディグニティセラピー
    • 言葉にする

     今朝、一人の人を見送りました。つい、先日41歳の誕生日を迎えたばかりでした。その人の人生を表す言葉と言えば、[耐]とお母さんは話されていました。  最期まで笑いの絶えない家でした。  誕生日には友人達からの最高のビデオメッセージが流れました。  私はあまり訪問の様子を紹介することはほ…

    続きを読む

  • <学びの機会を広げるためにオンラインでできることを>

    • 人材育成
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • 解決できない苦しみ
    • オンライン
    • 聴く

     6月になりました。緊急事態宣言も解除され、徐々に人々が街にでかけるようになりました。とはいえ、いつ第2波がくるかわかりません。以前のような集合研修を安心して開催できる状況ではありません。  それでも苦しむ人の力になりたい人のために学びの機会を提供していきたいとの思いは、以前にもまして強くなっ…

    続きを読む

  • <時代の2歩3歩先を読み、1歩先の行動を起こすこと>

    • 人材育成
    • 地域
    • 関わるすべての職種にできる援助
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • オンライン

     つい半年前の常識が、まったく通じない世の中になりました。本当であれば、今頃はオリンピック・パラリンピック開催にむけて、世界の人達が日本に来る準備で慌ただしかったことでしょう。海外からの旅行客が日本の経済を押し上げる夢も、あっという間に消えてしまいました。  いつも心に留めることは、時時代の2…

    続きを読む

  • <副島先生からのメッセージ>

    • 関わるすべての職種にできる援助
    • コミュニケーション
    • 言えない想い
    • いのちの授業
    • 子ども

     副島先生から、皆さんへ、メッセージが届きました。  今回のテーマはは、『ふあんの受けとめ』です。  病気と闘っている子どもさんたちと向き合ってきた副島先生ならではの、あたたかなメッセージです。  不安は、自分を守るためのあたりまえの反応  “立ち向かう”だけではなく、“はなれる…

    続きを読む

  • <どちらを選んでも後悔するジレンマが課題です>

    • エンドオブライフ・ケア
    • 意思決定支援
    • アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
    • わかってくれる人がいるとうれしい
    • コミュニケーション
    • 自己決定
    • 認知症
    • 推定意思
    • 心不全
    • 選ぶことができる自由

     意思決定支援での課題の1つは、どちらを選んでも後悔することです。 心不全の悪化を認め、息苦しさを訴えている義母のこれからの療養について、このまま施設でできるかぎりの治療を行うのか、それとも入院して治療を行うのかを判断しなくてはいけない場面があります。  もし、入院したら、認知症のある義…

    続きを読む

  • <休日診療所にて思うこと>

    • 地域
    • 不条理
    • 新型コロナウイルス

     今日は、久しぶりに休日診療所にて、外来を担当しています。驚くことに、今まであたりまえに受診されていたであろう感冒の患者さんが、ほとんど来院されません。  売薬などで、自宅で静養されているのかと思われます。休日診療所の役割は、あくまで平日に診療をされているかかりつけ医の代診なので、処方をしても…

    続きを読む

TOP