<人はしばしば不合理で、非論理的で、自己中心的です>
あっという間に4月末を迎えました。4月は緊急事態宣言が発表され、都市部を中心に不要不急の外出が自粛する動きが広まりました。 それにあわせて地方への人の流れも減少し、地域経済への影響はきわめて深刻さを増しています。医療の現場に限らず、生活の中で苦しむ人は、日に日に増えています。 その…
<本当の幸せは、身近なところにある>
昨日はFB投稿できませんでした。というのも愛犬が低血糖発作で意識低下、けいれん発作などから、一時期危篤状態となりました(もともと持病がありまして…)。ということで、一日、お休みを頂きました。深夜帯ではありましたが、ブドウ糖をシリンジで何度が飲ませ、何とか事なきを得ましたが、これからも何があるかわか…
コラム66:地域医療は『くらしの医療』
コラム66:地域医療は『くらしの医療』 医療法人希実会 守口医院 守口尚さま (ELC第68回生、認定エンドオブライフ・ケア援助士、認定ELCファシリテーター) ・地域医療は『くらしの医療』 僕が岩手県遠野市で在宅医療を始めたのは2004年のことでした。その年の11月、京都…
<苦しむ人の力になろうとする全ての人へ>
前回、私はアリとキリギリスの話を紹介しました。少しだけ補足をさせてください。 一般的にイソップのアリとキリギリスの逸話は、「働かざる者食うべからず」という教訓として紹介されます。働いていたアリに対して、遊んでいたキリギリスが、やがて冬になって食糧難になって困る話です。ですから、「…
<経験を積むあまり 大切な感性を失うなかれ>
何事も経験は大切です。はじめからうまくいく人はほとんどいません。料理を作ることも、楽器を演奏することも、人前で話をすることも、最初は失敗することが多々あります。うまくいかなくて、取り組んだことを止めてしまう人もいるでしょう。それでも根気よく続けていくと、だんだんと上達していきます。 …
<皆さん、休めていますか?>
医療・介護の現場は感染拡大予防策を意識しながらの毎日、何気ない1つ1つが気になります。自分が知らない間に感染し、相手に伝染させてしまうのではないか。もし、自分の事業所のスタッフが感染したらどうしようか。 自宅待機というストレスも、精神的に休むことができません。あたりまえに外出できていたこと…
<できない自分をこれでよい(Good Enough)と認めること>
4月23日は、私にとって忘れられない日です。2年前の今日4月23日午前3時19分、ご自宅で一人の患者さんの人生最期の診察を行いました。名前は、ペンネームでNanaさんと紹介します。Nanaさんの表情は、とても穏やかでした。それは、もう苦しむことも無く、人の迷惑をかけることもなく、限られた人生であっ…
<見えないものに気づくために、私たちが気をつけること>
どのような境遇にあったとしても、私たちは現場で学び続ける事ができます。学ぶことは、何も学校に行き、教科書を読み、先生の話をノートに書くことだけではありません。社会人になっても、それぞれの現場で何かに気づき、学びを深めていくヒントは溢れています。 私は人を相手に仕事をしてきました。さまざまな…
<絶望に慣れることは、絶望そのものよりも悪い>
ゴールデンウィークによる人の移動を抑制し、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、政府は緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大しました。すでにこの1ヶ月近く自粛を強いられてきた人達は、終わりが見えない今の状況を憂えてどんな気持ちになるのでしょうか。 いったいいつまで続くのだろう …
<#コロナ4Cチャレンジ>
4月18日は、無事にオンラインでZoom会議の田原さんとの対談、そして午後からはエンドオブライフ・ケア協会5周年シンポジウムを開催することができました。皆さまからの温かいメッセージ、心から感謝です。とくに企画運営にあたりZoomサポートの手配や実施にむけてエンドオブライフ・ケア協会理事であり、コロ…
<もしもコロナに 逢えずにいたら、普通の暮らし してたでしょうか>
もしコロナに逢えずにいたら、今日はエンドオブライフ・ケア協会5周年シンポジウムを品川区きゅりあんで開催予定でした。田中ウルヴェ京さんの講演や、折れない心を育てるいのちの授業プロジェクトなどの活動報告などを予定しておりました。そして4月末には飛騨高山でのインハウス研修、さらには徳島、山口でのインハウ…
<新型コロナ感染に対するリスク回避 こんな日が…!>
めぐみ在宅クリニックでは、リスク回避のため、クリニックのスタッフを、完全2チーム分けることとしました。これにより、万が一、濃厚接触として自宅待機となったとしても、他のチームが診療を継続することが可能となります。 スタッフだけではなく、パソコン、訪問車両、休憩室、ワーキングスペース、当直室、…
<何をしたら、苦しむ人の力になれるのでしょう>
今まであたりまえにできていた外出や、友達を一緒に食事をすることや、映画を観たりすることができなくなりました。生活のために働き稼ぐことすら自由にできなくなりました。 地域で苦しむ人が増えていきます。そして、苦しみのあまり、誰かを傷つけたり、自らを傷つけたりする人もいることでしょう。 もし、…
<私たちにできることがあります>
新型コロナウイルスに伴う社会への影響は甚大です。一部の地域だけに限らず、全世界の人達に多大な影響を与え続けています。 4月12日、私は以下の内容の発信をしました。今回は、その思いを具体的な形にして、それぞれの地域で動き出していくことを提案したいと思います。 4月12日の自分のFBよ…
新型コロナ・ショックに備えて最強のチームを作ろう
めぐみ在宅クリニックを開業して半年後の2007年4月から継続して、院外向けに、めぐみ在宅クリニック地域緩和ケア研究会を毎月開催してきました(第3火曜日夜)。今まで休会になったのは3回(台風直撃が2回、そして声帯ポリープ切除後に発声できなかった時)です。しかし、2020年3月からは、新型コロナウイル…
<目に見えない伴走者に気づいていますか?>
新型コロナウイルス感染拡大が本格的になってきました。目に見えない敵と向き合うということは、精神的なストレスは、数倍増します。普段の生活の中で、自分が感染するのではないか、あるいは、自分が他の人にうつしてしまうのではないか。何気ない生活にあって、最善を尽くしても、決して100点を取れるとは限りません…
<オンラインで、職種を越えて学び、つながれる場>
新型コロナ感染拡大に伴い、集まって学ぶ機会が制限されました。一方で、仕事を失い、行動の自由が奪われ、さまざまな苦しみを抱える人は増え続けています。この困難な状況の中でも、苦しむ人の力になりたい人は必ずいます。その志を持った人達が、職種を越えて学び、つながれる場の1つを提供したいと企画しました。 …
苦しみを素直に打ち明けられる誰かはいますか?
新学期が始まりましたが、首都圏の学校を中心に、全国で休校が続いています。さらには、外出制限などから、自由に外で友達と遊ぶことができません。いろいろなフラストレーションがたまると、兄弟げんかや、家庭内での暴力など、不安定になる子どもたちもいることでしょう。あるいは、親御さんが、仕事の不安などから、子…
<眠れぬ夜は…>
ついに非常事態宣言が発表されました。報道をみながら、1945年8月15日、終戦の玉音放送(生まれてはいませんでしたが…)を聞いているかのごとく、日本の有事を宣言する安倍首相の言葉を心に刻んでいました。 今の日本は、平時ではありません。有事です。今までのあたりまえが、あたりまえではなくなりま…
<意思決定 決めた内容 誰がする>
いよいよアメリカでは、厳しい選択をしなくてはいけない時を迎えました。感染爆発(オーバーシュート)して本格的に患者さん数が増えてきます。さらに多くの重症患者さんが病院に搬送されることが予想されています。限られた医療資源、とくに人工呼吸器による治療は、希望者すべてに行き届くとは限りません。トリアージと…
<ギリギリでいつも生きていたいから…?>
東京都の小池知事の言葉「感染爆発を抑止できるギリギリの局面だ」とのこと、そして、改めて不要不急の外出を控えるなど感染を広げない行動をとるよう呼びかけています。 なかなか政府からは緊急事態宣言は出ません。経済への影響があることや、行動経済学でいう損失回避の思いも背景にあると感じています。 …
<たとえば君が傷ついてくじけそうになったときは…>
苦しいとき、人は何を思うのでしょうか? なぜ私がこんな苦しみを? どうしてこの時期に? 自分の足下だけをじっとみて、動けなくなる人は少なくありません。 中には、苦しさのあまり、誰かを批判する人もいます。 この苦しみは、誰かが原因である この悲しみは、適切な対応ができなかったからで…
<苦しくたって、悲しくたって、コートの中では平気なの>
日に日に新型コロナウイルス感染は広がっています。家にとどまり、外出を控え、感染拡大の速度を少しでも低くなるような配慮が必要です。その一方で、自由は奪われ、閉塞感は強まり、苦しんでいる人は増えていきます。 できることならば、集まって、わいわいと食べたり飲んだりしたいとこですが、その思いはぐっ…
<声を届けたくて…>
新年度を迎えました。確実な将来が見えない中、新しい一歩を踏み出すことになります。そのような中にあって皆さまにエールを送りたい思いも含めて、インタビュー動画を紹介いたします。 「医療 x デザイン」をミッションとして掲げている桑畑さんが、日本医療デザインセンターを立ち上げ、さまざまな活動を展…
<傷つけるのは苦しいから>
新型コロナウイルスは、私たちの日常を一変しました。今までのあたりまえの生活が、あたりまえではなくなりました。映画を観ることも、友達と会うことも、集まって学ぶことすら許されない非日常です。春から仕事に就く予定であった学生が、内定取り消しの一報をうけて途方に暮れる人もいます。 では、ここで1つ…
新型コロナショックに備えて私たちができること
新型コロナウイルス対策のため、さまざまな自由が制限されています。生きていくために必要な仕事ですら自由に行えず、途方にくれる人も少なくありません。これからどうなっていくのか、先が見えない不安のため、心身共に疲労している人も多いことでしょう。 新型コロナ・ショックで麻痺している社会に…
<防災タイムラインの必要性: なぜコロナと巡り会うのか、私たちは何も知らない いつコロナと巡り会うのか、私たちはいつも知らない>
新型コロナウイルス感染は、いよいよ医療・介護施設での集団感染のステージに入ってきました。病院や介護施設は、脆弱な高齢者や重症化しやすい基礎疾患を持った人が集まる場所であるため、ここでクラスター形成は、健常な人達が集まる会場でのクラスター形成とはニュースの意味が異なります。 今は人混みをさけ…
<目と目で通じ合う そういう仲になりたいわ>
新型コロナウイルス感染を防ぎ、クラスター予防のため、週末の外出が自粛することが求められています。自由に集まり、誰かと会うことができなくなりました。楽しみにしていた映画にも行けず、好きな人とお気に入りのレストランで食事をすることも自粛しないといけません。まるで会うことを禁じられたロミオとジュリエット…
<わたし 待つわ>
オリンピック・パラリンピックが正式に延期となりました。あれだけ7月に予定通り開催しますと断言していた人が、手のひらを返すように延期を決める様子は、政治家とは感情を表にしてはいけない、絶対に自分にはできない仕事だと感じました。 東京の新型コロナ感染が拡大しています。熱がなくても保菌状態となり…
<春なのに、ため息 また1つ>
新型コロナウイルス感染の拡大が指数関数的に増えています。イタリアでは、オーバーシュートしたため医療崩壊となり、連日500-800人が亡くなっています。これはまさに有事です。いよいよオリンピックも延期の話が本格的になってきました。このままでは企業倒産もかなり覚悟しないといけないのではと、深く憂慮して…
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